キャバクラで働くキャバ嬢は、水商売になるのですが、心配になるのが賃貸マンションなどの契約です。キャバ嬢という仕事は、どうしても社会的信用が低い位置にある仕事、といえます。自分が責任をもって仕事をしているといっても、世間的なイメージは変えられないのが現状です。
そのため、一人暮らしをしたいと思って家を借りにいっても、キャバクラで働いているとなると借りられない・・・といった悩みを抱えているキャバ嬢は多いです。
キャバ嬢という水商売であっても賃貸マンションを借りられるでしょうか。またどのような方法で借りやすくなるでしょうか。
賃貸マンションを借りたいと思ったとき、不動産屋さんに行って物件を探して、入居したいと思った物件を見つけたら借りる手続きを取るのですが、実は不動産屋さんは誰にでも物件を貸すわけではありません。借りる前に、借りる人に対して入居審査、というものをおこないます。
しっかりと審査した上で、入居するのにふさわしくないと思われてしまう人物には、貸すことができないのです。
賃貸マンションというのは、一般的に大家さんがいます。その大家さんが決めている条件を満たしているかどうか、というのを判断基準としています。それ以外にも不動産屋さんが取り決めているルールに沿って審査する場合もあります。
普通の働いて普通に生活をしていれば、入居審査に落ちることはありません。でも問題になるのは、どういう人が普通か、というところですよね。世間的に普通というのは、安定した職業についていて、しっかりと働いていて、他の人に迷惑をかけることなく生活をしている人、となります。
”家賃の支払いが不安な人”
例えば、家賃30万円もする賃貸マンションを、大学生でアルバイト生活をしている人が借りたいといった場合、どう思いますか?本当にその家賃を支払っていけるだけの経済力はあるのでしょうか。よほどの御曹司やご令嬢ならいいですが、アルバイトだけでは難しいでしょうし、一般的に考えて無茶な賃貸契約になってしまいます。
また収入が安定しない仕事をしている人、例えば自営業などもそうですね。いつ収入がなくなるかわからないのに、家賃を安定して支払ってもらえる保証ができないので、どうしても滞納リスクを考えて、貸す側も難色を示します。
”風紀上の問題がある人”
日本ではまだまだ、見た目で人を判断してしまう社会が続いています。やはり同じマンションに入居する人が、そういった人を見てどう思うか、ということを貸主は考えます。タトゥーが全身に入っている人とか、派手な生活を送っている人などですね。悪い言葉でいうと、ガラが悪い、と思われるような人です。
いま入居している人たちが不安になるような人を入居させるわけにはいかないので、不動産屋さんに断られやすいです。
水商売も立派な仕事だから、賃貸マンションだって借りられなくちゃおかしい、と思うのは当然です。でも実際のところ、水商売の人が借りられる賃貸物件は、およそ2割程度といわれています。どうして水商売は賃貸マンションが借りにくくなっているのでしょうか?
”夜中の騒音問題”
キャバ嬢の活動時間は夕方から夜中にかけて、ですよね。普通の人が生活する時間帯と反対の生活をしているので、普段人が寝ている時間帯に騒音を出すなど、入居者同士のトラブルになりやすいです。普通の生活しているつもりかもしれませんが、人が寝静まっている中では小さな物音でも近隣の人には聞こえやすいです。
”家賃の滞納が多い”
キャバ嬢の収入は、その時の売上によって変動することが多いです。変動して多くなればいいのですが、逆に減ってしまうこともありますよね。家賃を支払えない、なんてことになる可能性も高いです。これはキャバ嬢に限らず自営業などもそうなのですが、家賃を滞納するリスクが高いことで水商売の人の入居はあまり歓迎されません。
それでも一人暮らしがしたい、賃貸マンションを借りたいというときにオススメの方法をご紹介します。
”夜の歓楽街が近い場所で借りる”
街の雰囲気が、夜も賑やかで夜の仕事をしている人がたくさんいる、夜遊ぶお店がたくさんあるという地域なら、キャバ嬢など夜の仕事をしている人を対象としている賃貸マンションもあります。入居可能なマンションに出会える確率も高いので、まずはそういった地域で探してみましょう。家が近い方が仕事帰りや出勤など何かと便利です。
”保証人をつける”
家賃の支払いに対してのリスクを考えて水商売の入居者を避けている場合もあるのですが、保証人をしっかり付ける、保証会社の保証に加入するなど、家賃滞納によるトラブルを防げそうだなと判断すると、水商売でも入居しやすくなります。保証人は親族になりますが、保証会社に加入できる場合は、保証人は必要ありません。
水商売の一人暮らしはハードルが高いのですが、それでも全体の2割程度は借りられるようになっていて、昔よりはかなり緩くなっている方です。入居できる物件は限られてしまいますが、その中で借りられるマンションを探しましょう。