キャバクラには、バレンタインやハロウィン、クリスマスなどの季節ごとのイベントがあります。こうしたイベントの際には、キャバクラ嬢はコスプレで接客するのが一般的なようです。
さて、こうした数あるイベントのうち、最も重要とされているのが、キャバクラ嬢の誕生日イベントです。
誕生日イベントのある月は、他の月よりも売上が稼げる絶好のチャンスです。
ここでは、キャバクラの一大イベントである、断られにくいバースデー営業のコツを紹介していきます。
バースデー営業で最初にすることは、誕生日イベントを伝える、お客さんの連絡先リスト作りです。
この場合、自身で持っているお客さんすべての連絡先ということであり、あまりお店に来ていない人も含めた全員に誕生日イベントの告知をすることになります。
ただし、告知の内容は、お客さんのカテゴリーごとに変えたものとします。
そうでないと、特に常連としてよく来てくれるお客さんに対して「特別感」が表現できないためです。
カテゴリーは、常連と、常連ではないが何度も来てくれるリピーター、その他の3つに分けていきます。
”常連”
イベントに誘ったら必ず来てくれるようなお客さんです。
普段からよく来てくれて指名をしてくれるお客さんですので、当日の来店率は高いです。
このような常連のお客さんが3組以上いるようなら、誕生日イベントは成功に近づきます。
常連のお客さんには、「特別な日」ということで、同伴からラストまでを基本として、できるだけ店前同伴の約束をしていきます。お客さんの都合でラストまでは難しい場合は、なるべく日付が変わる時間帯(午前0時)までいてもらうようにします。
”何度も来てくれるリピーター”
常連ではないが何度も来てくれるリピーターのお客さんには、同伴の約束はしないで、お店に直接来てもらうようにします。
例えば「誕生日に誰も来てもらえないと寂しいから来てほしい」といったように、特別な感じではなく、軽めの感じで誘うようにすると良いかもしれません。
来店の予定者が増えてきた場合は、お客さんごとの時間指定をして、できるだけ指名が被らないように心がけましょう。
”その他”
以前は何回か来てくれたけど、最近はあまり来店しないお客さんです。
誕生日は年に一回のイベントということで、「来てもらえたらラッキー」という感覚で、告知していきます。
あまり来店してくれないお客さんの場合、単に興味が薄れていることもあるため、冷たい反応が返ってくるかもしれませんが、あくまでも「来てもらえたらラッキー」ということで、本数を稼ぐことに専念します。
誕生日イベントがあるからといって、ギリギリになってから告知をするのはNGです。
理想的には1ヶ月前から、連絡先リストのお客さんにイベントの告知をしていく方が良いでしょう。
お客さんには普段から誕生日に関連する話をしていき、伏線を貼っておくのもイベントを成功するためのカギとなるでしょう。
例えば、「昨年のバースデーはあまりお客さんが来なくて寂しかった」ということをさりげなくアピールすることで、お客さんの脳内には誕生日イベントがインプットされていきます。
誕生日イベントでは普段は着ないようなドレスを着ることもお客さんに話しておくと、よりイベント感が増していきます。
誕生日イベントの時は、お店に頼んで通常とは違う「当日限定メニュー」を作ってもらうようにします。
例えばシャンパンは中級~高級のタイプのみメニューに載せたり、フルーツの盛り合わせやその日限定の食事(オードブルなど)を掲載することで、イベント当日の売上をアップさせるようにします。
ドリンクで一番安いメニューが中級クラスのシャンパンなのですから、必然的に客単価が上昇します。シャンパンを注文してもらえなかった場合でも、フルーツやオードブルを勧められるので、当日限定メニューは大きなメリットがあります。
誕生日イベントの終了後に、必ずやっておきたいことがあります。
”お客さんにお礼をする”
誕生日イベントが終わった後には、来てくれたお客さんには、その日のうちにメールや電話でお礼をします。
「今日は来てくれてありがとう、また改めてお礼をします」といった短いもので良いでしょう。
そして次の来店時に、お客さんにはタバコなどのあまり負担にならない(形に残らない)お返しを渡すようにします。
”スタッフへのお礼”
誕生日イベントの日に出勤していたスタッフや他のキャストに、お礼のプレゼントをします。絶対にしなければいけないものではありませんが、贈っておいた方が、今後仕事がしやすくなるかもしれません。
”来れなかったお客さんに連絡”
誕生日イベントの日には、都合が合わなくて来ることができなかったお客さんにも連絡します。違う日にお祝いしてもらうのもアリですよね。
キャバクラの一大イベントである、誕生日イベントの営業のコツは、まず連絡先リストを作り、常連と常連以外のリピーター、その他に分類して告知します。告知の内容はそれぞれの分類ごとに変えて、特に常連には「あなたは特別」という感じを出しましょう。
イベントは常連はもちろん、リピーターやあまり来店しないお客さんにもアピールするチャンスです。しっかり営業して、売上げアップを目指しましょう。