いらっしゃいませ、お待ちしておりました。
夜神つかさです。
自粛ムードの続く日々ですが、こんな夜にもご来店ありがとうございます。
さて、前回に引き続き、今回は「コロナ禍をどう生きるか」後編のお話をしたいと思います。
気持ちの落ち込みやすい時期ですが、自分ごとに集中できる時間ととらえて、変わらず参りたいと思います。
第一回目のコラムでもお話ししましたように、女性はとくに「長期スパン」で物事を考える・組み立てることが苦手な傾向にあるようです。
たとえば水商売営業でいえば、その日単位やその月単位の営業に絞って物を考え過ぎてしまい、先の未来の計画を描きづらいというデメリットがあります。
決められた期間集中して働くことは一見、優秀とも取れる半面、視野を狭くすればするほどに、描ける未来が近いものだけになってしまうのです。
水商売は最低時給が一般的なお仕事と比べて高額なため、とりあえずお店に出勤していれば生活はなんとかなってしまうもの。
そのため表向きの生活は豊かに見えても、先々のライフスタイルやマネー計画をおろそかにしやすい職業でもあります。
表面上は十分な高給職に思えつつも、有事の際などいざという時には一気に貧困を生んでしまう層でもあるのがなんとも高リスクと言えるでしょう。
それは働き方や金銭計画への知識が育たない・育ちにくい環境にあるからだと、個人的には解釈しています。
日払いや半月払いなど短期スパンでの給与生活が習慣化している
貯蓄や投資、各種保険、税金などを意識する機会がない
自分の許容できる最低限の暮らしはどの程度か具体的に考えたことがない
半年先、一年先など近い将来の計画や未来像を想像することができない
ライフスタイルにこのような特徴を感じる場合、自分自身の生活や働き方を見つめなおしてみる良い機会ではないかと思います。
若い年代では刹那的に生きる状況やその日その日のはかなさに、楽しさや美しさを強く感じる機会も多いです。
しかし、
20代で過ごす時間=20代の自分の時間
ではなく、
20代で過ごす時間=30代の自分への貯金
と認識しておくことが重要になるかと思います。
金銭的なことをはじめ、知識や経験、能力など未来の「貯金」となるものを計画的に残して行かないと、年齢を経たときに20代で過ごした時間が「負債」となってしまうことが非常に多いのです。
30代を過ぎても40代を過ぎてもそれ以降も、死ぬまで女を生き続けなくてはいけないの\(^o^)/
人生長いですもん。
幸い「豊かに生きるための知識や経験」は、いろいろな場面や方向性から学ぶことが出来ますので、水商売経験しかなかったり、年齢や環境なども含め、今に不安が募っていても悲観や絶望することはありません。
ワタクシ自身も、思い立った時こそが学びを始める絶好の機会だと常々思っております。
これらに関しましては今後も具体的に、みなさんの職業スキルやライフスタイルに有益となる情報を発信して行こうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします\(^o^)/
さて、後半は今後水商売業界がどうなって行くのか、個人的な見解で分析して行こうと思います。
早くも業界の状況が激変しているのを感じます。
自粛の影響で「店舗」が機能しなくなって以降、水商売がメインではない勢力の水商売ジャンル参入が起こっていますね。
たとえばWEBを媒介としたオンラインキャバクラやオンラインホスト勢。
ライブチャット業界も需要が増しているようです。
正直コロナ問題が起こる前から、水商売の顧客獲得難易度は上がり続ける一方ではありました。
しかし「キャバ嬢ブーム」が起こって以降、「水商売で働く」という敷居は下がり続ける一方です。
そのためキャストの総数は年々増え続けているものの、キャスト一人あたりが関われるお客様の総数は減るという図式。
まるで年金制度と似たような推移を遂げているといえます。
お客様一人の単価に対し給与が発生するキャストの割合が増えているので、業界全体の給与が必然的に減ってしまうんですね。
年金を支払う若者の総数が減少していることに対して、年金を受給する高齢者が増加しているのと同じ図式です。
そして水商売は「完全実力主義」でお給料に開きが出来やすいため、今や「誰もが稼げる業界」ではなく「ごく一部は大きく稼げるかもしれない業界」になってしまっています。
そのため計画的に結果を出さない限り、負うデメリットに見合ったお給料が発生していない・・・という高リスク職業になっているということは忘れてはいけないでしょう。
そのため第一に必要なものは、とにもかくにも『純粋な新規顧客獲得』となります。
これは水商売に既に慣れ親しんでいる層を自分の顧客として取り込むことではなく、業界未経験な新規顧客を獲得するという意味です。
今既にあるものを各店舗で奪い合うのではなく、お客様として存在していない男性層を、新たにお客様の舞台へ引っ張り上げるスキームが必要だということですね。
実はそんなワタクシも、引退直前の一定期間に「SNS戦略で新規顧客獲得をする実験」をしておりました。
結果はと言いますと、WEBから来店に繋げる新規顧客獲得法は、まだまだ開拓の余地アリです\(^o^)/未来は明るい。
キャバクラ未経験層の男性ユーザーさん達からのご来店が、キャバクラ店舗内でフリー接客を指名に繋げるよりも、新規指名率が高かったのです。
これは
キャバクラへの来店経験がないため、キャバクラ嬢との接点が皆無(水商売上に競合がいない)
キャバクラ接客を受けたことがないため、指名を返す難易度がおそろしくイージー(ピュア!!)
業界の前知識がないため、関係の管理がバツグンにしやすい
店舗内での接客と違い地方の男性とも繋がれるので、全方向フリー客化することが出来る
このような理由がメリットとして働いたのではないかなと思います。
(新規ご来店くださった紳士様方、その節は本当にありがとうございました!)
最近ではライブチャットに続き自宅から接客の出来る、オンラインキャバクラシステムが乱立し始めました。
SNS戦略の流れが「個人→SNS→来店」だったのに対して、オンラインは「個人→SNS→オンライン→来店」と、さらに来店営業の補填となるスキームとして、今後活用出来るのではないかなと感じます。
SNS戦略は最近の人気嬢さんたちも積極的に行っていることで、店舗で出会うフリー客の中から指名を獲得するのではなく、自分がWEB上で出会うすべての男性層もフリー客化出来るということ。
コロナ以前から、「営業するお客さんがいない」「つくフリーがいない」という現象は顕著に起こっていたので、SNSをはじめ店舗営業をWEBで補填する・・・という作業は今後の水商売業界の大きな課題だと思います。
余談になりますが、水商売業界にポジティブな風を吹かせたものとして、小悪魔アゲハや水商売系雑誌・メディア等の「キャバ嬢ブーム」が過去にあったかと思います。
実は当時紙面に出ていたキャストさんの中には、実際のお店ではほぼ指名のない子や、出勤自体ほとんどしていない子も多くいました。
このように実際の営業内容や成績がどうであれ「有名メディアに出ている=売れている」というイメージ戦略、ブランディング先行のスタイルが取れるため、それをきっかけに結果指名が増えたりと、顧客獲得のスタイル・プロセスが無限に広がるようになりました。
「コツコツ地道に実力をつけて名を上げる」王道スタイルだけが、業界での売れ方ではなくなったということですね。
さらに最近ではSNSや配信アプリなどを利用し、個人でのプロモーションが容易にできる時代になりました。
今回の影響で今までの働き方に不安や疑問を抱えてしまっている場合、「個人」のブランド力や能力を上げる方向性で励んでみると良いかもしれません。
これは「個人の信用」を財産として形成することで、水商売を終えたその後の活動にも生きる資産となります。
最後に実はかくいうワタクシも、過去リーマンショックと3.11の影響をモロに食らった時代に、水商売・妊娠・出産・離婚という大イベントを駆け抜けておりました\(^o^)/
正直しぬかと思いました\(^o^)/
人生が立ち行かなくなった時、やむを得ずWEB系のお仕事に参入し、現在にいたります。
10年前にリモートワークメインの職を掲げたため、今回の渦中でもありがたくお仕事をさせていただいております。
子どもとの生活が始まって以降は収入減をつねに複数分散させていたため、キャバクラのお仕事も自分のペースで不安やストレスを溜めすぎることなく長期続けられたように思います。
こんな時期ですが、
時期だからこそ、
豊かな自分の未来を想像し、実現させて行きましょ。
今後もみなさんにとって、少しでも有益な情報とマインドをお届けできますよう願いまして。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかし…第二十四夜【コロナ禍をどう生きるか(前編)】
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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/キャバキャバにて営業術コラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)/息子と夫(再婚)を溺愛/無言フォローお気軽にドゾ😌