こんばんは、夜神つかさです。
今夜もご来店ありがとうございます。
しかしながら、最近すっかりやる気が出ません・・・。
やる気スイッチどこにあるんだっけ。
そもそもワタクシにやる気スイッチあったかな。
どうしたらやる気って出るんだろう。
やる気っていったい何?
ぴえん。
水商売をしていると、たびたびこんな気持ちになる機会に遭遇しませんか?
一度やる気が途絶えるとなかなか浮上できなかったり・・・。
やる気が出ないことにどんどん焦ってしまったり・・・。
実は以前から、「お仕事に対するやる気が出ない」とのご相談が度重なっておりました。
冒頭でのネガティブ発言は、今回「やる気」についてのお話しをしようと思ったからです。
ほんとうのワタクシはすこぶる元気ですので、気を取り直してさっそく本題に参りましょう。
ひとの「やる気」の出し方は、「到達欲求型」と「回避欲求型」の2種類に分けられます。
これは心理学者であるキリアムさんって人の定義ですね。
どうやらアメリカ人みたいですが、難しいことは毎度のごとく置いておいて、わかりやすく行きましょ。
①到達欲求型
なにかを成すときに「メリット・報酬」で動くひと。
②回避欲求型
なにかを成すときに「デメリット・罰」で動くひと。
たとえば「仕事をして稼ぐ」という行動をするときに、①到達欲求型のひとは「新しいヴィトンのバッグが欲しいな」「来月海外旅行に行きたい」「業界で成功して称賛を浴びたい」などと、「メリットや報酬」を思い浮かべて動きます。
それに対し②回避欲求型のひとは、「今よりも生活水準を落としたくない」「成績を落として馬鹿にされたくない」「お金がないと転落してしまう」などと、「デメリットや罰」を思い浮かべて動きます。
「①到達欲求型」のひとは、欲しいもの・手に入れたいもの・なりたい自分などを明確に強く思い描くことで、やる気が出やすくなると言われています。
「とにかく超有名になりたい!」などと、はじめから大きな目標を掲げるのももちろん素敵です。
しかしなかなかやる気に繋がらない場合、その目標は「達成感を想像しづらい」「報酬にしてはあいまい」なのかもしれません。
そんな時は「明確に想像できる、具体的な商品など」を目標とすることから始めるのが良いでしょう。
それでもやる気が出ず、行動や結果につながらなかった・・・という場合も、「自分自身がダメなんだ」と思わずに、「メリット・報酬が明確に目標立てられていなかった」と認識することが大切です。
対して「②回避欲求型」のひとは、絶対に避けたい嫌な未来図を強く思い描くことで、やる気が出やすいと言われています。
「尻を叩かれないといつまでも動けない」というタイプはコレですね。
もともと回避欲求型のひとは、普段から「不安や焦りを感じやすい特徴」を持っています。
そのため実は多少のデメリットや罰を想像しても、なかなかやる気に直結しないケースも多いのです。
「仕事のやる気が出ない、どうしよう、不安だ」とすでに自分に「回避すべき罰」を与えている状態ですが、それでも動けない場合、さらに具体的な「罰則の未来」を想像すると良いでしょう。
収入が減ったときに今と比べて生活がどうなるか、またさらにその先まで、「起こりうる最悪の事態」「そのとき自分が陥りそうなネガティブな思考」を先回りして明確に思い浮かべるのです。
②も①と同様に、それでもやる気が出ず結果に繋がらなかった場合、「デメリット・罰が明確に想像できなかった」と認識することが大切です。
実はこの心理学、ビジネスやコミュニケーションなどにおいて「人を動かしたい・やる気を出させたい」と思ったときにも使われています。
つまり水商売でいえば、「お客様を動かす」「お客様にやる気を出させる」手段としても活用できるというワケです。
ここで重要なのは、お客様が①と②、どちらのタイプかを把握すること。
お客様が①到達欲求型、②回避欲求型のどちらに当てはまるかを知る方法として、最適な会話があります。
キャバクラではよくある、お仕事の話になったときに「努力家なんだね、どうしてそこまで頑張れるの?」などと聞いてみてください。
返答が「やりがいのある仕事だからかな」「将来的には〇〇をしたくて頑張ってる」「仕事できる男のほうがかっこいいでしょ」などと返ってきた場合は①のタイプ。
「貧困時代を味わって、その時に戻りたくないんだ」「上司がうるさくて休みたくても休めないだけだよ」「仕事できない男と思われたくないからね」などと返ってきた場合は②のタイプです。
①のタイプには、
「私といると絶対いいことあるよ(得するよ)」
「すごく話が合うから、距離が縮まるのに時間がかからなそうだよね」
「〇〇さんが来てくれると元気がもらえるからいつも感謝してるよ」
などと、お客様に先々の報酬・メリットを意識させるトークを展開すると、やる気を引き出しやすいです。
「この子と親しくしてるとプラスがあるなあ」と思わせる、ごほうびの演出です。
②のタイプには逆に、
「私といないと〇〇さんはダメだよ(損するよ)」
「せっかく距離が縮まりそうと思ってたのに、無駄にしたくないなあ」
「〇〇さんが来てくれないと元気出ないから成績がボロボロになっちゃう」
などと、お客様が先々の罰・デメリットを回避しようとするトークを展開させるとイイですね。
ちなみにご覧のとおり、上記はどちらもほぼほぼ似たようなトーク内容。
伝え方を少し変えるだけで、「報酬」と「罰」のどちらにも応用できます。
①到達欲求型・・・全体の40%
②回避欲求型・・・全体の40%
③バランス型・・・20%
全体の20%を占めるといわれる、①と②をバランスよく兼ね備えた「バランス型」。
実はこのバランス型が一番、セルフコントロールしやすく能力を発揮しやすい型だと言われています。
①や②に偏ってしまっている自覚がある場合、たまに自分のタイプとは違ったタイプのやる気の出し方を取り入れてみるなど、「バランス型」を目指すのがおススメです。
恋愛をはじめ職場など人間関係では、この「型」が真逆であるほうが、お互いを補填し合うことができ長く続くと言われています。
①のタイプと②のタイプのカップリングであれば問題がないのですが、仕事や生活をする上では①のタイプにも②のタイプにも③のタイプにも遭遇します。
つまり③のバランス型のひとは、すべてのタイプに合わせることが出来るというワケです。
③同士のカップリングは最高の相性になるのかもしれませんね。
最後にワタクシ個人による統計ですが、水商売の世界では①型寄りのタイプに売れっ子キャストさんが多いんじゃないかな?と思います。
②型は売上やお給料が安定してしまうと、それ以降が頑張りづらく中堅キャラにおさまるイメージ。
お客様のタイプでは
①型は上昇志向の強い若者や営業職。
②型は保守に回った中年期以降の男性や無趣味な層。
③は安定した職業や富裕層タイプに多いように感じます。
しかし①型・②型の中にも、信じられないレベルでどちらかに突き抜けているタイプは経営者層によく見られるので、相手のタイプに合わせて営業トークを仕掛けてみてくださいね。
今回お話ししました「やる気」を出すための心理学。
水商売の場面だけでなく、別のお仕事をする上でも、ひとを励ましたり、発破をかけたり、さらに自分自身を焚きつけたりなど、さまざまな場面に応用がききます。
自分、そして自分と関わるひと、双方の「やる気」をマネジメントして、より生きやすい日常を目指してみてくださいね。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
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