キャバ嬢として働くために何より大事なのは、たくさんのお客さんを満足させることができる接客術です。お客さんはお酒を楽しく飲むために来てくれているので、その気分を盛り上げることはキャバ嬢にとって最大の任務といえるのではないでしょうか。
それに伴って、指名も増えていきます。お気に入りのキャバ嬢になることができれば、お客さんからも指名がたくさん入ります。この子とお酒が飲みたい、この子と会話がしたい、そう思ってもらえないことには指名は入りません。
指名をとるために大事なことはたくさんありますが、会話術ではなくボディランゲージを大切にしてほしいと思います。
思っていることを伝える方法にはいくつかあります。
まず簡単なのは、口で言葉を発して伝えるという方法ですね。
こう思ってます、今こんな状態です、という今の気持ちなどを言葉にして伝えれば、確実に相手には伝わります。
でも、そうではなくボディランゲージという方法もあります。
ボディランゲージは、言葉ではなく身振りや手振り、さらに顔の表情など身体を使って気持ちを表現する方法です。嬉しくて笑顔になるとか、悲しくて涙を流すとか、そういうものですね。
言葉で伝える方法とボディランゲージで伝える方法、どちらがキャバ嬢にはいいと思いますか?
おすすめしたいのは、ボディランゲージで伝える方法です。
例えば、キャバクラに日本人男性が連れてきた外国人男性が来たら、どうやって接客をしますか?
最近は海外からのお客さんも多いので、言葉が通じないとなればできるのはボディランゲージしかありません。言葉がなくても何となく意思疎通ができる、そんな技術さえあれば、それ以外に何もいらないですよね。
外国人の場合は言葉が通じなければダメですが、言葉が通じる人に対してもボディランゲージは必要であり、気持ちを伝えるのに有効な手段です。
言葉だけで「今日はありがとうございました」と伝えるだけよりも、笑顔で相手の目を見て、「今日はありがとうございました」というのはどちらが好感をモテるでしょうか?
やっぱり後者ですよね。ちょっとしたことかもしれませんが、言葉にプラスしてボディランゲージを付けることによって、かなり印象は変わります。
外国人のお客さんに対してボディランゲージで気持ちを伝えるといいとお話ししましたが、気を付けて欲しいのは国によって受け取り方が違う、という点です。
日本ではいい意味で使われるボディランゲージでも、実はその人の国では悪い意味に使われているかもしれません。
プロのキャバ嬢としては、こういった違いもある程度は把握しておくと、トラブルにならずに済みますし、お客さんに不快な思いをさせることもなくなります。
・目と目を合わせる
アイコンタクトと呼ばれるものですね。実はアイコンタクトもボディランゲージの一つです。人と話をするときは目を見て、といわれて育ってきた人も多いと思います。これは正解で、目と目を合わせることで、お互いにちゃんと聞いていますというアピールもできますし、相手の話がちゃんと頭の中に入ってきます。コミュニケーションの基本でもありますし、関係を深くしていくためには非常に大事なのです。
ただし、見過ぎてしまうのも問題です。相手がプレッシャーに感じてしまうこともありますし、何だか威圧感がある…と避けられてしまうかもしれません。じーっと見るというよりは、大事な時にはしっかりと見て、適度に視線を外して相手が不快に感じないようにしたいですね。
・笑顔
笑顔は世界の共通語なんていわれているのは知っていますか?笑顔の人には話しかけやすいですし、笑顔で話しかけられると自分も自然といい気分になります。好印象を与えるための大事な表情ではありますが、常に笑顔である必要はありません。相手に対して何か謝らなくてはいけないときや悲しいときに笑顔でいると、反感を買ってしまいます。お客さんの前でも同様で、指名が立て込んでなかなか席につけなかったときには、笑顔でというよりかは少し悲しげな表情で話しかけたほうが、相手に悪いと思っている、という気持ちが伝わり、好感度が高くなります。笑顔をしっかりと使い分けたいですね。