いらっしゃいませ、夜神つかさです。
今宵もお待ちしておりました。
不況が続きどこのお店もキャストさんも、苦しい戦いとなっている水商売業界。
直接の支援がかなわずワタクシも心苦しいのですが、せめてもの力添えを・・・。
ということで、今日はとっておきのお話をしたいと思います。
今回お話するのは「すべての憂いを笑い(笑顔)に変換する」スキル。
ちまたでは「ポジティブ変換」などとも呼ばれているようですね。
「すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/」は情報発信をする上でのテーマなのですが、キャバクラで働いていた現役時代は「すべての憂いを笑いに変える\(^o^)/」をテーマに、お客さまに対して公言しておりました。
「憂い(うれい)」とは、つらい・苦しい・切ないなどネガティブな感情を意味します。
ひとはだれしも少なからず憂いを抱えているもの。
そんなネガティブな感情や状況から、笑顔になれるようにお手伝いをするスキルということです。
これは水商売などコミュニケーションがメインのお仕事をはじめ、あらゆる人間関係、さらには円滑に生きて行くためにとっても重宝するスキル。
それではさっそく本題にまいりましょう。
水商売をする上で、マイナスな言葉を投げかけられたり、ネガティブな感情にとらわれてしまう機会はたいへん多いかと思います。
たとえばお客様から「外見が好みじゃない」と、落ち込むようなことを言われたとします。
通常ですと「好みじゃなくてごめんなさい・・・指名はあきらめますね」と、つい身を引いてしまいそうなシーン。
しかしこのままでは営業をかけられないどころか、お客様との会話も気まずく終わってしまいます。
ここで登場するのが「憂いを笑いに変える」スキル。
ワタクシの場合はそうですね・・・。
お客様に「好みじゃない」と言われてしまったら、すかさずポジティブ変換。
「自分好みに変えていくのも悪くないと思わない?どんな女性がタイプ?参考にするね♪」
とお答えします。
このように、一見ネガティブな発言・思想を別枠からとらえ変換することを、心理学では「リフレーミング」と呼びます。
リフレーミング(reframing)とはリフレームすること。
ある枠組み(フレーム)でとらえている物事を、ちがう枠組みで見ることをさします。
「別の視野でみる」「客観視」「メタ認知」などにも通じるものですね。
水商売のジャンルで売れている方々は、この「リフレーミング」がとっても上手。
売れっ子さんたちの会話や発信・仕事に対する思想などをよーく観察してみると、ネガティブなものを必ずポジティブ変換していることに気付きます。
わかりやすい例をあげますと、有名ホストのROLANDさんはリフレーミングの天才。
投げかけられたネガティブや悪意のある質問を、別の枠組み・視野からみてポジティブに解釈し直し返答しています。
手っ取り早くリフレーミングを体感できるよう、水商売接客で頻出しそうなシーンを例に、いくつかリフレーミングを実践してみましょう。
会話①
お客さま「仕事できなさそうなコだね」
キャスト「伸びしろはお店でナンバーワンです!ぜひ成長させてください」
会話②
お客さま「この店ブスばっかりだな」
キャスト「いいお店に慣れていらして、お目が高い方なんですね!たまには箸休めもおすすめですよ」
会話③
お客さま「キャバ嬢って頭悪そう」
キャスト「どんなお話を聞いても感心しちゃう才能の持ち主だよ!」
会話④
お客さま「店に通うの飽きてきたよ」
キャスト「関係が深くなったってことだよね。私が成長するタイミング、頑張る!」
・・・ここまで書いて思ったのですが、このお客さま性格わるいな\(^o^)/ボソッ。
冗談はさておき上記のように、お客様から投げかけられたネガティブワードの枠組みを一度はずし、ポジティブな枠組みから解釈しなおすことは、
会話の雰囲気を軌道修正できる
主導権を明け渡した会話を回避できる
ネガティブな会話も営業トークに直結できる
というようなメリットがあります。
リフレーミングに慣れるとどんなネガティブな言葉を投げかけられても、すべての会話をポジティブな方向に軌道修正できるのです。
極端な話、お客様から「〇ね\(^o^)/」と言われたとしても、「私に対してそこまで深く激しい感情を出してくれるのね・・・逆に嬉しくなってきちゃった♡」などと、あらゆる憂いをぶっ潰すことができますよ\(^o^)/
ちなみにワタクシの接客は基本的にコレ。
耳に入ったネガティブワードはつねにリフレーミングで解釈、返答に努めていました。
自分が傷つく会話もすぐに切り上げることが出来ますし、お客さま・自分自身双方の立場を守ることにも繋がります。
リフレーミングはふだん人が「短所」だと思っている部分を「長所」として解釈しなおすことも可能です。
気が短い=感受性が豊か、危機察知能力が高い
暗い=落ち着きがある、ミステリアス
優柔不断=思慮深い
鈍感=おおらか
融通が利かない=一貫性がある
なれなれしい=社交的、ひとなつっこい
うざい=面倒見が良い
はげ=個性的、色気がある
※個人的にはげは長所だと思っておりますが、今回は一般的な意識を採用してみました\(^o^)/
このように相手や自分が短所だと思っている部分をリフレーミングすることで、たちまち長所・好かれる理由に変換することができます。
お客さまの悩みを聞く際や自分に自信を持ちたいとき、沈んだムードを打破したいとき・・・など、水商売をする上でとっても役に立つスキルです。
ハゲてるお客様の7割、頭を愛おしそうになでてあげると指名入るから
恐れずタブーに触れてゆけ
我々は恋人でも妻でもない、キャバ嬢なんだ
相手のコンプレックスを許容する…だけではまだ甘い
むしろそのコンプレックスを好きだと伝えることで相手は一瞬で心を開くちなみに残り3割はブチキレる
— 夜神つかさ@水商売営業の人 (@tsukasa_yagami) March 15, 2019
ワタクシ薄毛を気にされている男性が全然平気…むしろ好きなほうなので、女性としては重宝される
例えるなら胸の小さな女の子がそれを気にして恥ずかしがったりネガティブになってる姿、いじらしくて可愛いでしょ?
その感覚と似てる…って話を根拠として話してあげると彼らの心に刺さるよ🤗←
— 夜神つかさ@水商売営業の人 (@tsukasa_yagami) March 15, 2019
(Twitterより引用)
↑このツイートの例もリフレーミングを使用しています。
相手がネガティブの枠組みで見ているものを、別のポジティブな枠組みからとらえることで、すべての憂いを笑いに変換しちゃいます\(^o^)/
じつは普段ネガティブな思考に陥りやすいひとや、病みやすい・行き詰りやすいひとは、このリフレーミングが苦手な傾向にあります。
たとえば目の前にいるひとが不機嫌だった場合、「怒ってるな、いやだな」と、ネガティブな枠組みだけで物事をとらえてしまいます。
もしかしたらそのひとは「仕事で大失敗したのかもしれない」「体調が悪いのかもしれない」「理不尽に傷つくできごとがあったのかもしれない」などとリフレーミングすることで、嫌だなと思う「不快感」が「心配」に変わるのです。
人間関係でストレスを溜めづらいひと、つねに他人に親切にできるひとは、自然とこのリフレーミング思考が身についているように感じます。
日常の中で「嫌だな」と感じる言葉や出来事に遭遇したら、いったん「嫌だな」と思う枠組みを外し、別枠の解釈に努めてみてください。
よっぽど重大な事件や悩みごとでない限り、大抵の出来事を「悩みにしてしまう前」に回避することができるようになります。
日常に悩みや不快の多いひとって、案外自分の解釈や思考のしかたで余計な悩みを作ってしまっていたりもするんですよね。
今回お話させていただきました「すべての憂いを笑いに変える」スキル、リフレーミング。
水商売接客をする上で役立つだけでなく、あらゆる物事を円滑に運ぶことが出来るようになります。
ひとと接するとき、自分自身と向き合うとき、さまざまな出来事に遭遇したとき、あらゆる場面で重宝しますので、ぜひマスターしてみてくださいね。
ちなみにリフレーミングをちりばめた会話ができるようになると、「この人と会話したい」と自然とひとが集まるようになります。
もちろん異性依存度も高めなので、ぜひ水商売でも乱用しまくっていただけると幸いです\(^o^)/
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかし…【キャバクラで「病んでしまう」キャストの共通点】
過去の水曜も夜ふかしは、全コラム一覧からお読みいたけます。
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夜神つかさ@水商売営業の人
@tsukasa_yagami
約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/キャバキャバにて営業術コラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)/息子と夫(再婚)を溺愛/無言フォローお気軽にドゾ😌