キャバクラ嬢の仕事は接客がメインです。同伴やアフターは、あくまでも客を来店につなげるための営業。勝負は、接客と言っても大げさではありません。
接客で気に入られればフリーの客から指名につながるかもしれませんし、売れっ子キャバ嬢ほど接客が上手なのです。接客を極めるためには、まずは基本を知ることが大切ですね。
キャバクラでお客さんとする会話の質はそれほど難しい内容ばかりでもなく、実際には世間話が中心ですから初めのうちは高度なコミュニケーション能力は必要ありません。
また、お店のグレードを上げて銀座や六本木などでキャバ嬢をやっていると、お客さんの会話も相当にハイレベルになりますので、こちらの能力も自然と引き上げられていきます。
キャバクラでよく指名を取るキャバ嬢ほど、お客さんの話をよく聴く傾向にあります。キャバクラは女の子との会話を楽しむ場所で、女の子の話を聞く場所では ありません。
むしろ喋りたいお客さん、話を聞いてもらいたいお客さんが多いのです。 「それで?」「もっと教えて~」と、上手にお客さんの喋りたい事を引き出すのが会話のテクニックです。
自分に喋るネタが無くても会話が成り立ちますし、相手の話をたくさん聞くので自然と会話のネタも増えていきます。
指名をたくさん取れるキャバ嬢はお客さんの話をただ聞くだけではありません。相手の話を聞きそれに共感してみせることが、相手を喜ばせるということを知っています。
「うんうん、そうだよね~」と、お客さんの気持ちに寄り添うように話を聴きます。
お客さんの言っている事を繰り返しているだけの場合もありますが、 それも有効な方法です。
仕事でうまくいった事や面白かったこと、あるいは愚痴なんかを共感して聴いてくれるキャバ嬢なら会話をすることで鋭気を養うことができます。
お客さんの席に着いている時はただ相手の話を聴いて相槌をしていればよいだけではありません。
テーブルの上は常にきれいに片付けておかなければいけませんし、灰皿も吸い終わったら交換しないといけません。
グラスの中身が少なくなったらお酒を作り、グラスの水滴もちょくちょく 拭かなければいけません。
グループで喋っているなら会話に入っていない人も会話に入れるように話を振りつつ喋らなければなりません。
お喋りをしながらこういったことを考えるのは最初は大変かもしれませんが、 ベテランになれば無意識にできるようになってきます。
連絡先を交換したお客さんには、返事が無くても時々電話やメールで 連絡してみましょう。 返事がこなくても意外と覚えてくれていることもあり、ふとした時に来店 してくれ指名してもらえることがあります。
ですが、返事の無い相手に毎日の連絡は好ましくありません。あくまで相手のことを考えて負担にならないような内容と頻度で、忘れられないことを目的とした程度に連絡しましょう。
返事がくる相手も、メールだけのメル友になってしまわないよう待機中などに短くてもいいので電話をかけましょう。
声を聞くことが大事で、不在着信を残しておくだけでも自分のことを思い出してもらえて来店につながることもあります。
同伴してくれるかはっきり分からなくても、出勤前に食事に誘ってみることが大事です。
「同伴にならなくてもいいよ」と気持ちに余裕を持って食事に行くと、相手も「せっかくだから1セットだけお店に行こうか」となるケースも ありますし、何度か食事をすればそのうちの何回かは同伴に結びつくでしょう。
あんまり意地になって「食事した時は絶対に同伴にする」という気持ちでは相手にもプレッシャーが伝わってしまいます。出勤前の食事を難しく考えず積極的に行うようにしましょう。
自分を指名してくれているお客さん、あるいはこれから指名してくれそうなお客さんの来店日と話の内容、誕生日や好きなもの、趣味などを忘れないようにノートへ書き留めておきましょう。
これはキャバクラでなくても、相手が自分のことや自分の話したことを覚えていてくれることは嬉しいものです。
高級クラブになるともっと重要になってくることで、お客さんの 勤めている企業・役職などを忘れたり間違えたりしては失礼になります。
お客さんの好みの話題を把握して、会話を楽しんでもらえるようにその方面の知識を集めておくことも次回の指名に繋がるのでとても重要です。