キャバクラ嬢は店内で接客するだけが仕事ではありません。同伴やアフター、自分磨きのためのエステや美容院など自己管理も仕事のうちです。
華やかでサクッと稼いでいそうに思われるキャバクラ嬢ですが、実は見えない努力を積み重ねて売上を伸ばしているんですね。
キャストと同伴すると、お客さんは同伴料金をお店に払うのが一般的です。また、お店によっては同伴のノルマがあり、毎月決まった回数以上の同伴をキャストに求めることがあります。
キャバクラの業務内容は基本的にお客さんの隣に座って接客することです。お酒を作ったりタバコに火をつけたりすることは当然ですが、何よりも大切なことは会話の相手です。
ルックスやスタイル、ドレスやヘアスタイルでお客さんを惹きつけることは可能ですが、それはあくまで最初のうちだけです。
トークをして「このキャバクラ嬢ともう一度会いたいな」と思わせなければ指名はもらえないでしょう。夜の仕事は楽な仕事ではありません。
確かにキャバクラであれば、コンビニやファミレスなどの定番アルバイトでは得られない時給が手に入ります。ちやほやしてくれるお客さんもいるので、お姫様気分にもなれるでしょう。
しかし、キャバクラの仕事を続けることにはリスクもあります。デメリットを知ったうえでキャバクラの仕事を始めることも大切です。
接客中はセクハラが基本です。触られたり言葉でセクハラされたり、お酒が入っているので男性も大胆になりやすいです。
キャバクラでボディタッチはNGですが、薄暗い店内でボディタッチは気づかれにくいので上手にかわすテクニックも身につけておきたいところですね。あまりにもひどいボディタッチになるとボーイが注意してくれますが、軽いボディタッチであれば黙認されてしまうケースも珍しくありません。
女性であれば誰もがボディタッチを嫌がるものですが、ある程度それに耐えなければならない場面もあるのです。
さらに、キャバクラは基本的にお客さんと連絡先を交換しなければなりません。個人情報を伝えることになりますので、お客さんがストーカーに発展してしまう恐れもあります。
キャバクラの求人を見ると、「指名のノルマはありません」と書かれている案件もあります。これは本当でしょうか。
確かに明確なノルマは無いかもしれませんが、「今日の指名客は何人くらい来てくれそう?」など、ボーイからプレッシャーをかけられることも少なくありません。
あまりに指名客の少ないキャバクラ嬢の場合、「今からお客さんに電話をかけて来てもらうように」など、プレッシャーをかけられることがあるのです。
また、指名客になってもらうにはマメな連絡が必要になります。来てくれたお客さんと連絡先を交換して帰宅したあとも、「今日はお店に来てくれてありがとう」などメールは欠かせません。
ここで注意点として、その日の夜中にお礼メールするのは避けたほうがいいです。翌日の昼などにメールするのが好ましいです。
もし既婚者なら夜中にメールを送ると迷惑になりかねませんし、はじめてのお客様で事情を知らないうちは翌日の昼間にメールしたほうが良いと言えるでしょう。
女性のナイトワークはキャバクラ以外にも、ガールズバーやクラブのホステス、スナックやラウンジなどがありますが、それぞれ違いがあります。
キャバクラはお客さんの隣に座って接客を行います。お酒を作ったりタバコに火をつけたり、会話の相手をすることが店内での仕事です。
スナックは古くからある水商売の一つで、どのような地域にも必ずあります。住宅街にポツンとあることもあります。
こういったスナックは経営者であるママと、ナンバー2であるチーママが中心となっており、それ以外に若い女性を雇っています。
ママはクラブでのホステス経験のある女性がほとんどで、そこから独立してスナックをオープンするケースが多いようです。
地域密着型の場合が多く、常連さんは近所の男性です。こういったスナックのママは年齢が上であることから、何か相談事や悩み事にも気軽に乗ってくれるので頼れる存在です。
ガールズバーとは、ここ数年で急増している業態で、女性はバーテンダーとして働きます。キャバクラと似たようなイメージがあるかもしれませんが、ガールズバーはバーテンダーですのでカウンター越しに接客を行います。とはいっても、ほとんどスナックと変わりません。違いと言えば、ママがいない・店員が20代前半ばかり、といったところです。
さらに、キャバクラとの大きな違いとして服装もあります。キャバクラはゴージャスなドレスが中心ですが、ガールズバーの基本は私服です。髪型も華やかにセットする必要もありません。なかには、コスチュームや指定の制服がある場合もありますが、基本的には私服と思って問題ないです。
業態は違っても、それぞれ同じ水商売ですから大変なことはあります。高収入というメリットだけで判断せず、仕事内容や求められるスキルも理解したうえで働きたいですね。