イベントコンパニオンは、イベント会場で新商品や新サービスの宣伝を行う仕事です。露出度の高いコスチュームで仕事をするのがほとんどで、日頃からスタイル管理が必要です。
たとえば、東京ビッグサイトや幕張メッセなどのイベント会場で、企業の新商品や新サービスなどを紹介したり案内したりしていますが、チラシ配りやイベントの司会進行、ナレーターなどを行うこともあります。
来場者に対して新商品のイメージを伝えなければなりませんので、笑顔を絶やさず与えられた業務をこなさなければなりません。さらに、新商品や新サービスの内容も理解しておく必要もあります。
イベントコンパニオンの仕事をしたい場合、まずは派遣会社に登録するのが一般的です。派遣会社が企業にコンパニオンを派遣して、その企業が主催するイベントで業務するのが通常の流れです。
時給は地域や派遣会社によっても異なりますが、1,800円~2,500円くらいが時給の相場で、日給にすると1万から高くても2万円が相場となるでしょう。
しかし、司会進行やナレーターなど特殊なスキルを求められる仕事になると、さらに時給や日給がアップします。実働時間が短く、しっかり稼げる高収入のアルバイトですね。
こういったイベント会場はカメラ小僧も多く、写真に撮られる機会も増えます。イベントに芸能関係の人が参加していることも多く、そういった人と知り合う機会もあるようです。なかにはイベントコンパニオンがきっかけでモデルやレースクイーンに転身するケースも少なくありません。場合によっては、グラビアやタレントになるパターンもあるとか。
イベントコンパニオンといっても、商品やサービスを案内する仕事以外にも接客を必要とする場所で働くケースも多いようです。
たとえば企業の宴会や忘年会など、男性の隣に座ってお酒をつくったりタバコに火をつけたりすることも仕事になりますし、場合によって会話で接客することもあります。必要最低限のコミュニケーション能力やトークスキルも求められるでしょう。
派遣される場所によって仕事内容が変わるので、やりたい仕事ばかりを選んでいると呼ばれなくなってしまう可能性もあります。
とくに宴会のコンパニオンは商品やサービスの案内をするイベントとは違ってお酒の席なので、いろんな派遣先でも臨機応変に対応できる女性がコンパニオンに向いていますね。
イベントコンパニオンの実働時間は3時間から5時間ですが、イベント会場は毎回変化するので移動時間を考えなければなりません。飲食店やアパレルショップのスタッフであれば駅周辺など決まった勤務地ですが、こういったイベント会場は基本的に遠方にあるので移動時間はネックになるかもしれませんね。
さらに、実働以外の拘束時間が長いので時給換算で1000円程度になることもあります。そのため、コンビニやファミレスなど、標準的なアルバイトと変わらない場合もあるようです。高い時給を求めてイベントコンパニオンを始めると苦労してしまうでしょう。
高収入な仕事になるほど、オーディションを突破しなければならないので定期的な仕事は難しいです。
実質1,000円や1,500円の仕事をこなしながら、たまに高時給な仕事を得るというのがイベントコンパニオンの現状と言えそうです。
そして、イベントコンパニオンはイベント主催者の指定するコスチュームを着なければなりません。動きづらい窮屈なコスチュームもありますし、露出度の高いコスチュームもあります。イベントや派遣先の仕事によっては水着になることもあるので、そういった衣装に抵抗の無い女性でなければ働けないでしょう。
体型が太りすぎてコスチュームが着られないなんて論外なので、体型維持もコンパニオンのデメリットと言えます。
また、足元はハイヒールが基本です。イベントコンパニオンは立ち仕事なので、ハイヒールは想像以上に疲れてしまい、むくみやストレスのケアも重要になります。ハイヒールに慣れていない人は立っていることも大変かもしれません。チラシ配布の仕事や立ちっぱなしの仕事もありますので、ハイヒールで歩き続けることになります。常に姿勢正しくいなければなりませんので体力も忘れてはいけないポイント。
そのほかににっこり笑顔を持続しておくこともコンパニオンの仕事ですね。新商品のイメージアップやサービスの案内、宴会での接客など、派遣先で行われるイベントですから笑顔は欠かせません。
写真を撮影するときだけ笑顔になるのは簡単ですが、ずっと一日中笑顔をキープすることは非常に疲れます。むくみやクマがあると、それだけでマイナスイメージになってしまうので睡眠時間の管理やスキンケアにも注意しないといけませんね。
さらに、前日のアルコールも影響しますので、基本的な自己管理も必要です。
高収入と思われがちなイベントコンパニオンですが、デメリットも理解したうえで検討したいところです。