お酒を飲むキャバ嬢は健康管理に気を配る必要があります。適度な量なら問題ありませんが、毎日多くの量を飲んでいると健康に害を及ぼす可能性もあります。
そこで今回は、お酒を飲むうえで知っておきたいアルコールの基本知識をまとめてみました。自分の体のことなので、覚えておいて損はないと思いますよ。
●二日酔いは、お酒の飲み過ぎによって肝臓が大量のアルコールを処理できないために起こる症状。
●悪酔いは、血中アルコール濃度が高いときに起こる不快な症状であり、お酒に弱い人に起こりやすい。
●二日酔いを防ぐには、お酒を飲むときは自分の適量にとどめて未然に防ぐことが大切。
二日酔いの原因は飲み過ぎです。お酒の飲み過ぎによって肝臓が大量のアルコールを処理できないために起きます。二日酔いに良い療法はないため、まずは適量を守るように気をつけることです。
チャンポンは悪酔いしやすいといわれますが、複数の種類のお酒を飲むこと自体が悪いのではなく、いろいろな味を楽しむうちに、どのくらい飲んだのかがわかりにくくなり、つい飲み過ぎてしまうことが原因です。
<もしも二日酔いになてしまったら>
・体内の水分が失われた状態になっているため、水分を多くとる。スポーツドリンクは体内に吸収されやすいため、好ましい。
・アセトアルデヒドの分解に役立つ糖分やビタミンCを含むかんきつ類などの果物を食べるのも良い。
・胃腸が荒れて胃痛や吐き気をもよおす場合には、胃腸薬も有効。
・代謝に必要な血液を肝臓に集めておくためにも、安静にすること。運動やお風呂は逆効果、基本的には時間が解決してくれるのを待つこと。
参考:サッポロビール株式会社
適量には個人差があり、同じ人であってもその日の状態によって酔い具合が異なるため、一概にいうことはできません。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています。
このくらいの量であれば、ほどよくお酒を楽しめるというわけです。とはいえ、お酒に弱い人、女性や高齢者であれば、この基準よりも少なめを適量と考えるべきでしょう。
●ビール・・・中瓶1本500ml
●清酒・・・1合180ml
●ウイスキーやブランデー・・・ダブル1杯60ml
●焼酎ロック・・・0.6合110ml
●ワイン・・・1杯180ml
●缶チューハイ・・・1.5缶520ml
参考:サッポロビール株式会社
胃腸の粘膜を保護する効果があるのは、脂肪分の含まれるチーズなどです。飲酒前に食べておくと、アルコールの刺激で胃壁が荒れるのを和らげる効果を得られます。
牛乳を飲むことにもアルコールの吸収を遅らせる効果があります。お酒を飲んでいる間は、アルコールによってミネラルやビタミンが失われやすいので、それらの豊富な野菜類などの植物性食品を多くとることを心がけましょう。
お酒のつまみには塩分が多く含まれていることが多く、逆に食物繊維は不足しがちになるため、塩分控えめで食物繊維を多く含んだ食べ物もおすすめです。
また、アルコールを分解する肝臓はたんぱく質を必要とすることから、たんぱく質の豊富な食べ物が好ましいといえます。
飲んだ後におすすめなのが果物。果物に含まれる果糖にもアルコール分解を助ける効果があります。グレープフルーツジュースなど、かんきつ系の果汁が入った飲み物を飲むのも良いでしょう。
参考:サッポロビール株式会社
少量の飲酒が健康に良い一方で、大量の飲酒を続ける生活習慣は、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
脂肪肝、肝炎、肝硬変といった肝機能障害はもちろんのこと、すい臓炎、糖尿病、高血圧、動脈硬化症、心臓疾患、脳血管障害など、全身のあらゆる病気の原因になるといっても過言ではありません。がんについては、特に咽頭がん、口腔がん、食道がん、大腸がん、乳がんなどと大量飲酒との強い因果関係が指摘されています。
お酒の飲み過ぎで病気にならないように、日ごろの飲酒を適量に保ち、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
飲酒量の多い人には、γ-GTP(ガンマGTP)の数値が肝機能の健全度のバロメーターになります。γ-GTPは肝臓の中にある酵素のことで、一般的に飲酒量が多ければ、γ-GTPは上がります。
健康診断のときには、このγ-GTPの数値に注目したいもの。男性で通常60、女性で30を超えるような数値になったら要注意です。お酒は控えたほうがよいでしょう。
参考:サッポロビール株式会社
お酒を飲むキャバ嬢は自分の適量を知りながら上手にお酒と付き合っていくことも自己管理の一つ。そのためには、自分の飲酒量を把握しておくといいかもしれません。
飲みすぎや常習的な過剰飲酒は健康にも害を及ぼすリスクが高いので、くれぐれも健康管理を怠らないように注意しましょう。
また、アルコール依存により不眠症や情緒不安定などを引き起こすケースもあるため、生活に支障を及ぼさない程度でお酒の量を管理しなければなりません。
「あなたの適正飲酒度チェック」で自分の飲酒量を確認してみてはいかがでしょうか。10の質問に答えるだけで診断できるテストなので簡単で便利ですよ。
・食事は1日3回、ほぼ規則的にとっている。
・糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けたことがある。
・酒を飲まないと寝付けないことが多い。
・二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある。
・酒をやめる必要性を感じたことがある。
・酒を飲まなければいい人だとよく言われる。
・家族に隠すようにして酒を飲むことがある。
・酒がきれたときに、汗がでたり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある。
・朝酒や昼酒の経験が何度かある。
・飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う。