今宵もお待ちしておりました、夜神つかさです。
最近どの業界でも空前の「心理学ブーム」がきています。
接客をする、人にものを売る、プレゼンをする・・・などさまざまな場で心理学が有効だということが、世間に浸透してきたせいかと思います。
かくいうワタクシも心理学を学ぶことが大好き。
自身のTwitterアカウントでは心理学ベースの発信をすることも多いです。
フォロワーさん達からのリクエストも多く支持も厚いため、今回はキャバクラ接客中に起こせる簡単な心理作用をご紹介したいと思います。
手始めはとっても有名な心理作用である「好意の返報性」。
人に好意を示されると、相手にその好意を返さないといけない・・・という心理が働きます。
結果、好意は好意で返ってくるという効果ですね。
わかりやすい例では、贈り物をいただいたら「お返ししないと」という気持ちに駆られますよね。
これは目に見えた品物だけでなく、感情や行動にも通じることなのです。
キャバクラ営業では無意識のうちに使っているキャストさんも多いのではないでしょうか。
接客中いちばん簡単に好意の返報性を活用する方法は、とにかくお客様を「褒める」こと。
お客様は好意を感じ、褒めてくれるキャストに好意を返さなくては・・・と思ってくれるはず。
またなにかお願いごとをしたいときなども、褒めや好意表現の後に交渉すると確率が上がるということですね。
接客でいえば指名が欲しいときやドリンクが欲しいとき。
つまりクロージング作業の前に「好意」を演出すれば、何もせずにクロージングに入った場合に比べ、優位になるということです。
好意の返報性とはまったく逆の心理作用に「嫌悪の返報性」があります。
コレは相手に嫌悪を向けると、その相手もまた嫌悪を感じ同じ感情を返してしまうという作用。
ここで気を付けていただきたいことがひとつ!
嫌悪の返報性に該当してしまうのは「あからさまな嫌悪の態度」だけではないということ。
たとえば人見知りなキャストさんがおどおどした態度を取ってしまったり、自らをコミュ障だと名乗ってしまうなどは少し危険。
お客様が「居心地が悪いな・・・」と感じたときも、嫌悪の返報性として返って来てしまいやすいのです。
接客に慣れていない間はとくに、つい消極的な態度を取ってしまったり、コミュニケーションが得意でないことをあらかじめ伝えてしまったりのケースを見ますので、気を付けてみて下さい。
自己開示とは自分の内なる部分、良い面も悪い面も相手にさらけ出すことを指します。
そして自己開示もまた、「自己開示の返報性」が成り立ちます。
相手に弱みを見せられると自分の弱みも出しやすくなったり、相談ごとをされた相手には相談を打ち明けやすくなったりしますよね。
キャバクラ営業ではお客様がなかなか心を開いてくれない時や、さらに距離を詰めたい時などに活用できます。
お客様との距離感がイマイチ遠いな・・・と感じたら、わざと自分の悩みや弱みを打ち明けてみるのもひとつの手。
ワタクシも現役時代には、「お客様が無理なく答えられるような相談事」を、わざと営業LINEや接客会話に取り入れていました。
お客様が「自分に心を開いてくれている」と認識すると、お客様側の本音もまた引き出しやすく、営業に有利に働くのです。
またコレは「自己開示がヘタな人には相手も自己開示がしづらい」とも言えます。
職場など身近な人々に距離を感じたり、恋人や友人が自分に頼ってくれない・・・などと感じるときに利用してみるのもよいかもしれませんね。
ひとは自分との共通点が多い相手に親近感が芽生え、その後の関係に親密度が増すといわれています。
「類は友を呼ぶ」「似たもの同士」などと表現されることもありますよね。
これは「類似性の法則」という心理作用で、キャバクラ接客にももちろん活用できます。
接客中は趣味や好きなお酒など、お客様の好みに合わせ積極的に共感するようにしましょう。
「好きなものが似ているね」
「共通点がめちゃくちゃ多いね!」
などとハッキリ言ってしまうのも、良いアピールになります。
あまり共通項が発見できない場合、「考え方」や「性格」など抽象的な部分を類似させるのもひとつの手。
「私もそう思った!」「わ~なんだか考え方似てて怖い」などと、実際どうなのか確認しようがない部分ならば積極的に「類似性」を演出させることが可能です。
また鏡のように相手の行動を真似する「ミラーリング」も有名ですね。
「相手が飲み物を飲んだら自分も飲む」「相手の身振り手振りを真似する」などという、ミラーリングの手法よく見かけますが、わざとらしいと相手を不快にさせてしまいます。
接客中自然にミラーリング効果を発揮させるには、お客様と声のトーン・速さを合わせ、居心地の良さを演出する・・・など、さりげなく取り入れるとよいですね。
この心理効果は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
男女が恐怖や不安を一緒に体験すると、恋愛関係に陥りやすいという作用です。
これは恐怖や不安によるドキドキ感と、恋愛のドキドキ感を脳が誤認してしまうからと言われています。
「キャバクラ店内で、どう恐怖や不安を与えればいいの?!」というお声が聞こえて来そうですね。
そんな時は「視線」を活用すると簡単に吊り橋効果を起こすことが出きます。
お客様を無言で穴が空くほど見つめて見つめて見つめて見つめて見つめて(絶対目をそらさずに)相手が
「えっ何、なんかした?」
「何かついてる?」
「怒ってる?」
などと焦りや不快を感じ始めたらひと呼吸おいて
「…いい男だよねぇ(ボソッ」
とつぶやくとつき刺さるから
— 夜神つかさ@水商売営業の人 (@tsukasa_yagami) March 18, 2019
これは
①はじめに焦りや不安、不快を与える
②直後の言葉の幸福感が増長する
③短時間で吊り橋効果が起こせる
…こんな心理作用が働くためちなみにDVの直後に優しくされる効果と一緒🙅ぎゃあ
— 夜神つかさ@水商売営業の人 (@tsukasa_yagami) March 18, 2019
(自身Twitterより引用)
今回は手始めに、接客中簡単に起こせる心理効果をご紹介させていただきました。
個人的にキャバクラは「夜のカウンセリングルーム」だと表現しています。
お客様の話に耳を傾け、心を探り・ほぐし、癒す作業。
キャバクラの基本はカウンセリングにとってもよく似ています。
カウンセリングの手法を使って接客をすると、その相手の依存度・リピート率がめちゃくちゃ高い・・・というのも現役時代に実感したことです。
・・・おっと、そろそろお時間ですね。
これはまた別の機会にゆっくりお話しできればと思います。
またのご来店、お待ちしております。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかし…【コミュ障あつまれ!接客会話がヘタな理由と改善策】
過去の水曜も夜ふかしは、全コラム一覧からお読みいたけます。
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夜神つかさ@水商売営業の人
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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/キャバキャバにて営業術コラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)/息子と夫(再婚)を溺愛/無言フォローお気軽にドゾ😌