Yahoo知恵袋に、気になる質問がありました。
その内容は、「キャバクラで働くことがなぜダメなのか」という悩みです。
確かに、ナイトワークに対する偏見は昔からあるので、悩むのもわかるような気がしますね。
さて、この質問に回答者たちは、どのような言葉を返したと思いますか?なぜキャバクラで働くのがダメ?
キャバクラで働くことがなぜだめなのか、感情論抜きでの意見を下さい。賛成意見でもお待ちしております。2014/8/19 chielemonteaさんの質問
キャバクラで働くことには、いい点と悪い点があります。
・強い心を持って、稼いだ金を消費などに回さず、貯金できる。
・若く短い期間に限定し、かつ貯金の目標などを持ってこれを達成したら、必ずこの業界から抜ける
・一時的なかりそめの収入が未来永劫は続かないことを常に意識する。
・ 生涯続く人生の設計をたてられるような、昼の仕事のスキルを磨く。 もしくは結婚に逃げる(←失敗リスクあり)
などの、自分の人生設計や計画が明確に維持できるのであれば、大学生の時など今しかない自分の魅力を一時的に切り売りすることも、自分の優位性を生かすという点で、必ずしも悪いこととは決めつけられません。
若い段階で多くの貯金があれば、自己投資(留学とか資格取得とか)もできますし、事業を起こし、将来の収入につなげることも可能になります。株式や不動産投資などで、副収入を得ることもできます。ただし、学力ではない本質的な部分で賢い女性であることが、前提条件です。
一方、現実にはこれらの区別ができず、抜け出せなくなる人が多いのも事実です。今日だけを享楽的に生きられれば将来はどうでもいいと考えがち、といった女性の場合には、こうした職業が結果として30代以降の人生のリスクに直結している、という現実を理解できないまま、将来に身動きが取れなくなってしまう人もいます。
客観的に現実を整理できず賢さが不足する女性の場合には、キャバクラで働くことを決してすすめられない、という結論になります。
なぜキャバクラで働くことがダメなのか、という質問に対してベストアンサーに選ばれた回答者が記している「理由」に思わず納得。細かく分析された回答は次のとおり。
資本主義・自由主義の国なのだから、どんな仕事を選ぶかという点については、本質的に自由であって何もダメではないと思います。もちろん、こうした仕事特有のリスクとリターンの関係をきちんと理解していなければ、最終的に身を持ち崩すことがあるので、きちんと理解して自己責任で働くことが前提です。
以下のようなリスクを理解して、それでもコントロールできる人ならOKだと考えられます。
まず、キャバクラという事業のビジネスモデルを考えてみましょう。一般に、会社の経営者とか、本当の金持ちはキャバクラではなく銀座のクラブとかに行きます。キャバクラのように短時間のコミュニケーションで回転して落ち着かない店は、商談を含む社交場には不向きなためです。
一方で、実際にキャバクラに来ているのは普通の労働者が多いですよね。こうした客層では、客単価が高級クラブより下がるため、高い売上を上げるには多くの人数を回転させることが重要です。ですので、短時間でどんどん別の客の席について回転することで、女性自身やサービスの質に差がある点をカバーして満足を得させようとします。
キャバクラのような水商売でお金が儲かる理由は、バカな男に夢と期待を持たせてお金を継続的に使わせることにあります。もしかしたら恋愛とかセックスとかにつながるかも、という淡い「期待感」ですね。実際にはよほど金回りがよくない限り、そういうことにはつながりませんけど。
商売でやっているキャバ嬢側も、「そんな甘いことがありえないことくらい分かっとけ」と思ってますよね。でも、それが分かっている人はそもそもキャバクラの上客にはならないんですよ。適度にお金を使うだけで、むやみにのめりこむこともありませんし。
なので、勘違いした客との距離間を適度にとりつつ、恋愛へのプロセスを徐々に進んで距離が近づいているように見せて、もっとお金を使えばさらに距離が縮まるかも、と思わせることが、際限なくお金を使わせるポイントですから。
ところが、キャバ嬢からすればただのビジネスなんですが、相手の男を「本気」にさせて金を使わせると、経営者のように金がある人の場合には問題にならないんですが、給料をもらう普通の労働者とかだとトラブルになる可能性がありますよね。
昼の仕事のように「仕事の能力」を売ってお金を稼ぐ仕事と、「女性としての性的なアピール」を売ってお金を稼ぐ仕事との間には、顧客との人間関係には大きな違いがあります。仕事の能力は、なかなか短期的には磨けません。
でも、ずっと働くことでどんどん磨き上げられ、年を重ねるにしたがって責任ある仕事を任され、40代を越えても収入は増え続け
ます。
一方、女性としての性的なアピールは、一般に年を取るにしたがってどんどん衰えていきます。20才代前半まではいいとして、その後は何を売りにするのか。競争相手として新規に入ってくる女性はコンスタントに若い人たちです。30代になって職場を追われたときに、その後の一生を支えるどんな仕事を見つけられるか、ということですね。
昼の仕事のように「仕事の能力」を売ってお金を稼ぐ仕事では、能力の低い若いうちは、月収もせいぜい18~22万円位など低い水準からスタートします。月収で40万円~50万円に達するには一般に35才以上になってからでしょう。
ところが、昼の仕事というのは長期にわたり安定的な職業であり、将来に向けて能力や職位、年収が増え続けることも期待できるため、社会的な信用があります。このため、住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりするときにも信用力を評価され、借金なども容易にできるようになります。
一方、夜の仕事で「女性としての性的なアピール」を売ってお金を稼ぐ仕事では、若くてきれいな女性というだけであっという間に50万円から100万円くらいのお金を稼ぐことができる人もいます。しかし、容色が衰えると収入は激減していきます。同じ感覚の消費を続けられるのはセックス産業に移転した場合くらいですが、それも30台後半を過ぎるとどんどん難しくなります。
こうしたことが分かっているため、夜の仕事についている人はあまり社会的な信用がありません。車や住宅を買おうと思っても、ローンすら借りられないこともしばしばです。すべて貯金による現金決済が前提となります。にも、かかわらず、水商売の人は一般に貯金が苦手です。
既に収入や貯金がある人が派手にお金を使うことでキャバ嬢の収入は維持されているのですが、同じ感覚でお金の価値を考え、消費する傾向が多いからです。40年間収入が増え続ける仕事についている人と、よくもっても10年程度で収入が途切れる人が、手元の収入だけを見て消費を続けると悲惨な未来が待っているでしょう。