お客様にとってアフターとは、時間の限られた同伴とは違い、時間を気にせずデートできるということです。
そして、ほとんどの男性が「あわよくば・・・」という期待をしています。
・アルコールが入って酔わせることができる
・仕事が終わって、キャバ嬢も気が緩んでいる
・時間的な制約がない
・周りに知っている人がいないため、人の目を気にする必要がない
・夜中のバーなどの独特な雰囲気を利用できる
つまり、口説きやすい環境だし、あわよくば酒の力を借りて肉体関係に落ち込もうなんて妄想する男性もいるわけですね。もちろん、ほとんどのキャバ嬢は枕営業の誘いにのりませんが。
アフターに期待していることを知ると、「お客様のほとんどが口説き目的で誘っていることが分かっているのに、わざわざ時間を割いて口説かれにいくのは嫌だ」と考えがちでしょう。
しかし、口説き目的のお客様は何回かアフターを断られると、その時点であなたに見切りをつけてさっさと指名する子を替えてしまう可能性が高いわけです。
それを防ぐためには、そのお客様を口説き目的から「この子は口説けなくてもいいから、長い付き合いをしていきたい」と変わるように持っていくことが大切です。
そして、そのためには時間をかけてお客様とのつながりを深いものにしていくしかありません。お客様と「落ちそうで落ちない」関係を続けて時間稼ぎをする必要があります。アフターもその一環だと割り切りましょう。本当に良い関係を作っていくためには、お店の中での限られた時間だけでは無理があります。逆に、ゆっくり時間をかけて話をすることができるアフターは、良い関係を作っていくチャンスと言えます。
また、あなたに癒されたいと思ってお店に通っているお客様に対してもそうです。指名が重なってなかなか話をすることができないような日が続いている時などは、アフターでカバーしてあげるようにしましょう。そうしないと、せっかく指名をしても5分か10分しかついてくれないのでは意味がないからと、指名替えをされてしまう可能性もあります。
アフターほど、自分をコントロールする力や意思が試される場所はありません。そして、目標をしっかり持ってナンバーワンに近づいていけるキャストは、ここで長く付き合える良いお客様を作っていくのです。
アフターは同伴以上に危険です。お客様の車に乗ったらホテルの駐車場に車をとめられて、大ゲンカになり、結局そのお客様とは切れてしまったというキャバ嬢は少なくないのです。
多少アルコールが入るのは仕方ないでしょう。
しかし、酔っぱらってしまうまで飲むのはいけません。それでは相手の思うつぼです。
また、口説き目的ではないお客様と飲んでいるにしても、無警戒に酔っぱらわれると、相手も男ですから口説きたくなるものなのです。
アフターは基本的に時間無制限です。無制限だからこそ、色々なトラブルの原因にもなるわけです。そこで、自分の中で時間を決めておく必要があります。
目安としては1時間半くらい、長くても2時間くらいが良いでしょう。お客様に不快な思いをさせずにきり上げるには、初めから「今日は急に用事ができたので、○時には友達のところに行かなければいけない」などと言っておくのもよいでしょう。
アフターは、基本的にはこちらからお願いして誘うものではありません。そのため、同伴ほどお客様の金銭事情を気遣う必要はありません。
しかし、あまり高価なお店をねだると、「これだけお金をかけているのだから」と、お客様は見返りを期待してしまいます。
また、お店の選択をお客様まかせにしてしまうと、カップル用の個室のお店だったりして、口説きをかわしづらくなるケースもあります。
そこそこリーズナブルで、なおかつそこそこムードのあるお店を自分なりに探しておくとよいでしょう。お客様と長く良い付き合いをしていくには、「色恋」ではなく「癒し」が大切です。
それは、色々な意味での「信頼」ということにもなります。アフターは園関係を作っていくには格好の場所ですから、会話にも注意を払う必要があります。
効果的な話題として、次のような会話です。
・自分の身の上話
・自分の将来の夢や目標
・仕事の目業や意気込み
・相手の身の上話
・相手の将来の夢や目標
このような会話を通じてお互いの人間性を知り、良い関係を作れたという話は良く聞きます。また、こういう会話をされると、男性はだんだんとその子を口説くことができなくなってきます。
一流のキャバ嬢である以上、またはナンバーワンを目指す以上、アフターを怖がってはいけません。決して油断することなく、アフターを通じて本当のお客様づくりをしていくことを心がけましょう。