いらっしゃいませ、お待ちしておりました。
季節もはやいもので、街中でバレンタインチョコの売り場を見かけるようになりましたね。
「バレンタインは好きなコに贈り物をあげる日だよ」と、現役時代は積極的にカツアゲしていた思い出があります。
ちなみにホワイトデーは「男性から女性に贈り物をする日」ですよね?
「一般常識」をつねにぶち壊し自分のことわりに書き換えて行く作業・・・。
水商売営業をする上で、実はでとっても大切なこと。
・・・などと、根拠のありそうな屁理屈でパワープレイを突き通すタイプでした\(^o^)/
ちなみにクズ男の手法ですので良い子は真似してはいけません。
・・・冗談はさておき、今回のテーマは「ガチ恋客の処方箋」。
キャバクラ営業をする上でよく耳にする「ガチ恋」という業界用語。
指名でお店に通ううちに「ガチの恋」に落ちてしまった・・・すなわち「本気モード」に突入したお客様のことをさします。
ガチ恋のお客様はどうにかプライベートで会えないか、恋人にしてはくれないかとお店以外での接点を強く求めます。
そのためお仕事を目的としているキャストさんにとっては、非常に扱いが困難なお客様層になってしまうのです。
「ガチ恋のお客様の対応が難しい」「指名のお客様がすぐガチ恋になってしまう」などのご相談は、ワタクシのところにもしょっちゅう寄せられます。
「疑似恋愛」がキャバクラの醍醐味とも言われますが、そんなお客様がガチ恋になってしまったら・・・。
そこで今回は「ガチ恋客の処方箋」をまとめてみました。
同じような接客対応をしているキャストさんでも、お客様を「ガチ恋化」させやすい女のコとさせづらい女のコがいます。
「わたしは色恋営業が得意!」というキャストさんならば問題はありません。
しかし「意図していないにも関わらず」お客様がガチ恋しやすい場合、ガチ恋化させやすいポイントを覚えておいたほうが良いかもしれません。
・「神妙さ」を出してしまっている
お客様の口説き文句から逃げる・断る際、神妙さを出してしまってはいませんか?
悩んでいる姿・時間を見せれば見せるほど、お客様は「押せばなんとかなるかも」という意識を強めてしまいます。
指名を返す際や来店のクロージングに「意図的に」神妙さを使うことは有益ですが、「中途半端に困っている姿」を見せ続けることは、お客様に主導権を握られた関係を続けることと同じなのです。
・「NO」をはっきり言わない
NOをはっきり言う機会のない関係もまた、お客様に主導権を握らせてしまっていることになります。
しかし「強い語気で断ると指名が切れてしまいそう」「下手に出ないと指名が返せない」とお悩みのキャストさんも多いですね。
ここで誤解してはいけないのが、「はっきりとNOと提示する」ことはなにも語気を強めたり上から目線になるという意味ではありません。
今まで見てきた売れっ子キャストさんたちは、お客様の要望に対して「無理♡」「わけわかんない♡」など、語尾に♡のついた声色で即「NOの姿勢」を見せていました。
これにはいくつかコツが必要になってきます。
「えーどうしようかな・・・でも無理だよ♡」などと「悩んでいる姿」を含めて断ってしまうと、お客様は期待をどんどん膨らませてしまうのでNG。
冗談ぽくもNOを「即答」することが重要です。
そしてこの「NOを即答する」対応・キャラ提示は、本来「お客様がガチ恋化」する前に作っておくべき関係性。
お客様に「この子はNOを言うコ」「つねに受け入れてくれるわけじゃない」という意識を持たせることで、関係性の主導権をお客様が握りづらくなります。
つまり「攻略しづらい女のコ像」を作っておくということですね。
ガチ恋化したお客様はフラストレーションが溜まると、逆に「ラッシュ」をかけて来るようになります。
これは「最後の希望にかけて散る作業」「あきらめるための行動」で、自分が納得のいく状態で関係を清算しようとするのです。
中途半端に言い訳をし続けたり逃げてばかりの対応をしてしまうと、お客様がラッシュをかけるまでのスパンが短くなります。
つまり指名を返せても、すぐにお客様が切れてしまうということですね。
「お客様の恋愛感情に合わせる」「口説かれる→逃げるのパターンの繰り返し」を続けている場合、自分の営業スタイルが色恋営業の場合でも、一度接客対応を見直したほうが良いかもしれません。
ここではワタクシが実際にやっていた接客スタイルをご紹介しますね。
ガチ恋や無理な要望を募らせるタイプのお客様に「お断り」を入れる際、徹底していたのは・・・。
「私の気持ちが不足しているから、希望は叶えられない」という関係に絶対に持ち込まないこと\(^o^)/ダメ、絶対。
つまり「アナタ(お客様)の気持ちや行動が不足しているから、希望が叶わないのよ?」という意識で対応するのです。
お客様は「自分の希望が叶わない理由」が「キャストにある」と思うと、悪意が芽生えたり暴走しやすくなります。
また「お客様自身の魅力がないことで希望が叶わない」と強く意識させるような対応をしてしまうと、すんなり関係をあきらめてしまいます。
どちらも営業をし続けるうえでは回避したい構図。
そのためあくまで「今現在アナタに不足していることがある」「その不足を埋めるのを頑張ってほしい」というスタイルで対応するのが個人的にはベストでした。
ガチ恋のお客様には「神妙さ」を与えてはいけない・・・とご紹介しましたが、いざ口説き文句で詰められると、その場の対応に困ってしまいますよね。
そんなときは「クズ」や「ジゴロ」などと呼ばれている、「悪い男」の切り返しを参考にするのがおススメです。
ガチ恋のお客様が思い詰め、困った行動をしてくるようになったときには
「そんなに好きになってくれたの?でも正直足りないかな(もっと頑張れよ)」とか
「今思ったけど、怒った顔もかわいいね(怒っても状況は動かないよ)」とか
「こうやって困らせられるのもなかなか悪くないね(効果はないけど困らせてるのわかれ)」とか
「過去の女にもそんな熱烈だったの?想像するとなんか腹立つわ(怒ってるからその話やめろ)」とか・・・。
一見すべて甘い言葉がベースとなっているのですが、会話流れを変えたり、決して主導権を相手に握らせない手法であったりと、とっても重宝します。
ちなみにワタクシの接客・営業は基本的にコレがベース。
基本穏やか・サービストークに思わせながらも、関係性の主導権は必ず自分が持つよう心掛けておりました。
色恋営業・ガチ恋客は切れやすい・・・というのは多くのキャストさんが既知の現実ですね。
しかし「指名を返しやすい」というのもまた、事実。
ガチ恋のお客様との「理想的な関係の図式」「長く関係を続けるためのコツ」はズバリ・・・。
①女性として好かれ指名を返す
②「口説かれる→断る」以外の指名要素を増やして行く
③「落とせなくてもキープしておきたい」関係を作る
だと思います。
指名の入り口は最低限女性としての好かれることは不可欠。
しかし「異性としての魅力」だけでの対応を繰り返してしまうと、お客様は簡単に切れてしまいます。
来店を繰り返していく間に趣味や悩み相談、ビジネスの話など「異性としての魅力」以外でつながれる要素を関係に盛り込んで行くことが重要です。
ある程度関係が続き「ガチ恋化が強くなりそうだな・・・」と感じたら、ときには他店への来店を泳がせたり、好みのタイプを場内指名で呼び風通しをよくするなど、「二人きりの閉鎖的な関係」を回避するのもおススメです。
「おまえしかいない!」という感情でターゲットをがっちりロックオンさせてしまうと、短期での起爆力は強いのですが、どうしても切れやすくなってしまいますからね。
ガチ恋のお客様との関係性では「主導権」が必ず自分にあるか確認しながら対応をしましょう。
ちなみに今回は「ガチ恋化させない」「困ったガチ恋への処方箋」がテーマですが、がっつり色恋でガチ恋化→指名が欲しい!という場合、すべて逆のことをすれば良いということですね。
ちなみに相手に意識させず「主導権を握る」スキルは、プライベートでの恋愛・人間関係や他業種の営業でも、とっっっても有益となるスキルです。
キャバクラに勤務している間に身に着けておくと、なにかと重宝しますよ。
また「ガチ恋化させず関係を維持できること」は、お互いに余計なダメージを与えあう機会を減らすことにも繋がります。
そのため個人的にはお客様・キャスト双方に優しい営業スタイルだと思っております。
上手に自分を守りながら営業が出来るようになった暁には、自分を慕ってくださるお客様の立場やプライドも守ってさしあげられるキャストを目指すと良いですね。
無理のない人間関係を長く続けられる素敵な女性になれますよ。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかし…【キャバクラ営業を有利にする!知っておくべき3つの真実】
過去の水曜も夜ふかしは、全コラム一覧からお読みいたけます。
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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/キャバキャバにて営業術コラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)/息子と夫(再婚)を溺愛/無言フォローお気軽にドゾ😌