今夜もご来店ありがとうございます、夜神つかさです。
永久指名制度ではないキャバクラで、たまに遭遇する「指名替え」。
ワタクシは自分のお客様が指名を外したり指名替えをした時には、そのお席にフリーやヘルプでついておりました\(^o^)/鋼鉄メンタル。
お客様や指名替え先のキャストさんを避けず責めず、そして神対応を乱発するとほぼ100%に近い確率で指名は戻ります。
・・・男の子ってほんと、好きな子にいじわるするの好きよね。
「大事にされたい」「自分の価値を再認識させたい」「マンネリしたくない」という感情を、素直に表現してはくれないのがキャバクラのお客様・・・。
そこで今回は、そんな顧客心理を含めた「キャバクラ営業を有利にする知っておくべき3つの真実」をお話したいと思います。
嘘をつくのはキャバクラ嬢の専売特許・・・と思われがちですが、実はお客様のほうこそつねに「嘘」をついているということ、どうぞ覚えておいてください。
というのもコレは、お客様だけでなく「大人の男女」のほとんどに当てはまること。
わかりやすいところでは社交辞令や気遣いなど、普段キャバクラ外で人と接する機会にも「本音」だけで人と話せる人はまずいないですよね。
さらに幼少期からの生育環境や恋愛経験、さまざまな人間関係を経て、子供時代と比べ「素直さ」を徐々になくしているのが一般的な大人です。
親友や恋人など気の置けない近しい間柄であっても、本音ばかりを言葉としてぶつけられる機会は割と少ないですよね。
「キャバクラで出会った初対面の男女間」においては、ことさら本音ばかりが出てくる会話になど、そうそうならないもの。
そんな中、コミュニケーションが不得意なキャストさんが陥りがちなのが、「お客様の言うことをすべて真に受けてしまう」こと。
水商売営業では「顧客のニーズ」をいち早く読み取る能力がなによりも大切です。
しかしお客様がつねに「今日は優しくされたい」「悩みを聞いてほしい」「ストレス発散に盛り上げてほしい」などと、ストレートに感情やニーズを表現・指示してくれることはありません。
いじけてかまってほしいときに「ブス」と当たって来られたり、よその女性関係で嫌な思いをしたためにべた褒めや過剰に口説いてきたり。
発言や行動と「根本のニーズ」にズレが生じていることは、実はとっても多いのです。
耳で聞いた情報だけをうのみにせず、そのお客様が「なぜそれを言うのか」「なぜそのような行動をとるのか」を先回りして考えるようにしましょう。
お客様の感情を読み取れるようになるには、どうしても経験量が不可欠になります。
「お客様の本来のニーズなんかわからないよ~!!」とお嘆きのキャストさんは、お客様の態度や発言に違和感をおぼえた際には「もしかして今日は何かあった?」と傾聴を心がけて下さい。
これはお客様の根本の感情が悪いことであっても良いことであっても、どちらにも使えます。
何より「察してくれようとしている」姿は誰しもがうれしいものですからね。
キャバクラ=色恋という印象は一般にまでも浸透しているため、キャバクラに来店されるお客様の多くのニーズが「キャストと恋仲になること」「キャストをお持ち帰りすること」だと誤認しているキャストさんも多いですね。
水商売関連のノウハウ本でも、軒並み「客の根本のニーズはキャバ嬢と肉体関係を持つこと」と言い切っているものも沢山あります。
これにはひとつ誤解があって、「最終的な欲求まで行きついてしまった」ときにそのニーズが強く発生する、が正解かと。
もちろんキャバクラのスタート地点では「ないよりはワンチャンあったら良いな」と、心の片隅で思っているのも確かです。
しかしお客様の中に「キャバ嬢お持ち帰りしたい!」と最終的なニーズが固まるまでの、個々の「段階」は必ず存在します。
たとえば「休みの日にデートしようよ」とか「今晩付き合ってよ」とか「彼女になって」とか、あくまでお仕事の身であるキャストとしてはなるべく聞きたくない言葉の数々・・・(笑)。
これは必ずしも「成果」「達成すること」だけを目的とした口説きではない、ということを覚えておいてください。
ジャブを打つかのごとく口説きモードに入るお客様の心理は
「異性に自分を許容されたい」
「自分を男として認識してほしい」
「男性としての自信が欲しい」
など、自分の性を試す行動の現れでもあるのです。
このニーズを理解せず「デートも肉体関係も彼女になるのも無理に決まってるじゃん・・・キモ・・・」とバッサリあしらってしまっては、お客様のニーズをすべて無視した接客になってしまいます。
たまに「お客さんに口説かれてばかりで、安い女・簡単にいける女だと思われていることに傷ついてしまう」というご相談をいただくことがあります。
キャバクラに来店される男性の口説きのスタートは、異性としてかまってほしい「じゃれている」ようなもので、逐一真に受けるものではありません。
目の前にいるキャストが超絶美人でもそうじゃなくとも、好みの範疇であれば口説いてじゃれたい男心をお持ちのお客様が多いんですね。
なので口説かれたからといって、決して安い女だなんて思われたわけではないのでご安心を。
いつだってチャレンジしていたいのが、キャバクラに来店する顧客心理なのです。
この逆で「口説かれたからガチ恋客だ!」「私に本気で惚れてるのね」と早い段階で決めつけ、対応を間違えてしまっているパターンもよく見ます。
男性からすれば遊びの範疇で楽しみたいのに、キャスト側が過剰に反応し拒否の姿勢を見せたり、または「自分に惚れてる相手」と傲慢・わがまますぎる接客を始めてしまったりすると、お客様は一気に冷静になり目が覚めてしまいます。
キャバクラ常連層・遊び慣れているお客様ほど「もっとうまく遊ばせてくれよ・・・」と内心がっかりしてしまっているケースをよく耳にしますね。
色恋目的=ガチ勢と決めつけず、お客様の感情を読み取りながら上手に遊ばせて差し上げられるのが、お客様との関係を長く続けるコツでもあります。
キャバクラのイメージだとどうしても「男性が女性を追いかける構図」が浸透してしまっているかと思います。
キャストさんの中にもその固定観念を持ってしまっているコが多いですね。
しかしお客様がキャバクラに来店するのにも、男性が女性を口説くのにも、「言い訳」が必要な時代になりました。
最近の水商売事情や経済状況、男女の社会的パワーバランスを見ても強く感じる部分です。
「女のコに強く求められたから」「相手が押してきたから」という逃げ道・大義名分を作ってさしあげて初めて来店に繋がるお客様も最近は少なくありません。
女性であるキャストさんにはこの感情がとってもよく理解できるんじゃないかと思います。
たとえば気になっている男性がいたとして、「自分からは仕掛けないけど、ゴリ押ししてくれたら応じてもいい」「押しが弱い・・・あと一押ししてくれればいいのに・・・」などと、自分に原因や理由を作らずあくまで「相手から」「相手のせいで」という男女関係に持ち込みたがるのは、多くの女性の本質ではないでしょうか。
このタイプの男性が最近はものすごーーーーーーく増えた\(^o^)/
女性の権威が上がりアグレッシブになるほどに、この層は増加します。
さらに最近の経済事情を見ても、不景気な中わざわざキャバクラで散財するためには「言い訳」や「自分由来ではない理由」があると足を運びやすいのです。
とくに会社単位でいらっしゃるお客様や経費で飲まれるお客様には「言い訳」が必要な時代の渦中ですね。
景気回復しないかな~あ\(^o^)/
「あと一歩の後押しがない」「押し方が適切ではない」ことでクロージングがうまくこなせていないキャストさんもよく見かけますので、そんなときは「キャバクラに行かないといけない言い訳」をお客様に上手に差し出してみて下さいね。
今回お伝えしたかったことの本質は、キャバクラとは、キャバ嬢とは、お客様とは、男とは、女とは・・・という固定観念・強いイメージを先行させてしまっていることで、営業の足を引っ張られているケースがとても多いということ。
お店である現場もそうですが、世間的なキャバクラの立ち位置や経済状況、男女の事情など、時代とともにすべてのことが刻々と変化しています。
目の前の情報だけをうのみにしたり、過去に出来上がったイメージだけで世界や他人を判断してしまうことは、営業の視野を狭め成長を妨げます。
主観だけでなく様々な方向からものを見て、攻略の糸口を見つける。
これは水商売だけでなく、どんなジャンルでも成功するために不可欠な視野です。
「指名がなかなか取れない」「問題の対処法がわからない」「悩みが解消されない」と行き詰まったときには、別角度・別の目線から物事を観察するよう心掛けてみてください。
他人目線で見てみたら、案外すぐそばに解決の糸口が見つかったりするものですよ。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかし…【「ドS」「ドМ」の深層心理とこまし方】
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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/キャバキャバにて営業術コラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)/息子と夫(再婚)を溺愛/無言フォローお気軽にドゾ😌