夜神つかさの水曜も夜ふかし|第八夜【心に残る「お客様の名言」を語りたい気分なので、お付き合いしてよね?】/ブログ キャバクラ体入・求人バイト情報

夜神つかさの水曜も夜ふかし|第八夜【心に残る「お客様の名言」を語りたい気分なので、お付き合いしてよね?】
夜神つかさの水曜も夜ふかし|第八夜【心に残る「お客様の名言」を語りたい気分なので、お付き合いしてよね?】
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更新:2019.12.18 作成:2019.12.18

今夜もお待ちしておりました。

水曜日のみの開店ではありますが、お会いできて幸いです。

それではさっそく、本日のお話に参りましょうか。

 

ワタクシ夜神つかさ、長い水商売歴の中で皆様にお話ししたいネタは山ほどあるのですが。

今回は心に残った「お客様の名言」について、語りたい気分なのです。

現在のワタクシを作った大きなきっかけになったり、その後の水商売営業に大いに役立ったりと、とにかく皆様に聞いてほしいエモい言葉たち・・・少々お付き合いいただけると幸いです。

 

1)「客の内面・人間性を、酒を飲んでる姿だけ見て判断するな」

さっそく一つ目の名言ですが、お客様・・・怒っていらっしゃいますね~。

これはまだワタクシが若輩・・・水商売に対し中途半端な姿勢だった頃、常連のお客様から投げかけられた言葉です。

正直目からうろこでした。

 

もともとの性格がぶつかり合う相性だったのか・・・店内接客時も営業連絡時も、ついつい苦手意識を出してしまっていました。

(ワタクシにもきちんとそんな時代がありました。)

 

あるときそのお客様。

険悪なムードが流れている中、しびれを切らしたようにこの言葉を漏らしたのです。

絞り出すように、どこか悲しそうに。

そんな感情が一瞬で伝わった一言でした。

 

それからというもの・・・日中などしらふ時の連絡など、キャバクラ外に「お客様の背景」「本来の生活」があることを意識するようになりました。

 

場所がキャバクラですから、お客様はストレス発散や楽しみのために来店されています。

その時の姿だけがお客様の本質では決してなく、むしろキャバクラ店内にいるときのお客様は「非日常」を味わっている真っ最中。

 

ひよっこだったワタクシはそれを理解せず、ただ感じ取った気持ちそのままに苦手意識を出してしまっておりました。

 

もしこの言葉を投げかけてくれていなかったら。

ワタクシはお客様たちの憂いやストレスを受け止めるスキルも持てないまま、水商売という世界観自体を苦手に思ったり嫌いになったり・・・そんな意識のままキャスト人生を終わらせていたかもしれません。

そう思うと、早い段階でこの言葉を聞けたことは本当にありがたかったです。

自分の感じ取った「主観」だけで対応するのではなく、お客様には「背景」があることを意識することで、より深く顧客心理や営業対策を練れるようになった自覚があります。

 

2)「知らないことがあったら、三日くらい本気で勉強したらわかるようになるじゃないですか。それをやったらいいじゃないですか。みんなそれをやらないだけ。」

これは仮想通貨がはやり始めた頃に言われた名言。

ぶっちゃけいつものように、よく知らない知識は「興味があるので教えて下さい!」スタイルで乗り切ろうとしました。

バッサリと一刀両断されました\(^o^)/ぎゃー、手厳しい。

 

キャバクラトークではときに、キャストがあえて「馬鹿なフリ」をすることで男性の優位性や快感を演出したりもしますよね。

しかしコレ、求めるレベルがもともと高い方やインテリなお客様には、全く通用しないケースも多々ある・・・。

 

そのお客様はつねに高いポテンシャルと結果を求めてくださる方。

ヘルプにはとにかく塩対応。

退屈な話題を振るとあいづちのみで黙ってしまうような、お目が高いお客様でした。

正直ワタクシ、この言葉の裏に「それが出来ると期待されている」という妙な高揚感を覚えました。

それから仮想通貨関係の書籍を買いあさり、ウェブで情報を収集し、ブロックチェーンシステムの仕組みを知る段階からのめり込みました。

晩年にはお客様方との話題確保のため、たびたびチャートチェックをするまでに立派に成長出来ましたよ。

 

あの時その言葉を投げかけてもらえなかったら。

未知・無知な分野に対し、いつまでも「興味があるので教えて下さい」と受け身な対応でごまかしていたことでしょう。

最終的には「三日で話ができるようにしてくるから、三日後また来店してね~」と、強気で営業がかけられるようになりました。

 

どんなに知らない世界・話題でも「学ぼうとする気持ち・知ろうとする気持ち」さえあれば、短期間でもお客様と楽しく会話ができるレベルには成長できる・・・という自信がついたのです。

これは本当に一生の財産になる名言・意識だと思います。

 

そして「多くの男性が興味を持ちやすい話題」を一度学習してしまえば、その後沢山のお客様に対して応用が利くので、キャバクラ営業をする上でも「男性の好きなもの」を積極的に学んだり話題として取り入れられるキャストさんは強いですよね。

 

3)「男は顔で選べよ。そいつがお前のことを本当に愛しているなら、内面はいくらでも変わろうとするから」

これはワタクシが水商売を始めたばかりのころ、めちゃくちゃ外見の良いお客様から言われた名言。

 

それまでのワタクシの恋愛観といえば・・・「恋人ってなにを基準に選んだらいいの?」レベルでした。

外見や内面や趣味嗜好や経済力や学歴や生い立ちや生活観など・・・一緒にいる相手を決めるときに、本当にたくさんの選択要素がありますよね。

「絶対にコレを基準に異性を選ぶ!」と、定まっている人のほうが少ないのではないかと思います。

 

そんなときにこの言葉を聞いて、「スタート時に完璧じゃなくとも、変われる部分はお互いに変わっていければいい」「本当に自分が譲れない条件を堂々と一番にしていいんだ」「そして向き合いたい相手がいたら、自分もつねに変わらないといけない」という意識を持つようになったのです。

 

正直ワタクシの異性の好みは特殊なので、けっして外見重視になったわけではありませんが\(^o^)/はげがすき。

しかしこの言葉のおかげで「変わること」へのすなおさを取り戻し、また水商売営業でもとても役に立ちました。

「どんなに良くない始まりでも、良い方向に変わる要素・可能性はある」という価値観もまた芽生えたからです。

そのためどんなお客様と出会っても、初期のイメージのみで苦手意識をもつことがなくなり「お互いが良くなれる方法を見出そう」と考えるようになりました。

実は現在の夜神つかさの価値観を大きく作った名言でもあります。

 

しかしながら、ある程度歳を取った今だからこそわかったこと。

アレは外見の良いお客様だからこそ言える、口説き文句だったんですね?

長く歌舞伎町の洗礼を受け、ようやく理解できました。

当時のワタクシ・・・理解力の乏しい、仕事のできないキャストだったんだなあ。

しみじみ。

 

4)「見た目のいい女はいくらでもいる、中身のいい女を見つけるほうが大変だ。さらに外見も内面もいい女に出会えることは宝くじを当てるようなもんだ」

これは長らくキャバクラを回遊し、遊び慣れているお客から言われた名言です。

 

キャバクラというお仕事なので、やっぱり外見の美しさや男性ウケは大切。

しかしこの言葉を聞いて、外見ばかりが男性からの評価対象ではないという意識も持てるようになりました。

 

ライトにキャバクラ遊びをされるお客様は、たしかに「好みの外見のコがいい!」と外見を重視されるケースが多いです。

しかし若いころより遊び尽くし、たくさんの女性を見てきたお客様ほど「外見そこそこ中身重視」をされる方が多いな・・・という印象。

 

これ、深くお話を掘り下げましたところ、

「きれいな女はやまほど見て来た。外見がきれいなほどに、中身が空っぽだとがっかりする」

とのことだったのです・・・。

 

キャバクラでの女性の容姿は「指名につながる最初の窓口」のようなものですが、キャストを吟味されるお客様であればあるほど「中身も伴わないといけない」ということなんですね。

 

とくに太いお客様ほどたくさんの女性を見る機会に恵まれるので、外見以外にもプラスアルファで会話スキルや教養を身に着けていかないといけないな・・・という意識にさせられました。

早い段階でこの言葉が聞けたおかげで、外見を磨くことばかりにとらわれずに済んだようにも思います。

 

キャバクラで働いていると、外見を悪く言われたりなどお客様からのヘイトを受けやすいですよね。

また全力で外見を磨いている女の子たちがライバルなので、自分の容姿に疑問を持ったり自信がなくなったりもしやすい環境。

そんな中「容姿に自信をなくしたときほど、それを補填するための内面を磨こう」と思えるようになったことは、水商売をする上でとても重宝しました。

指名がなかなかもらえないことや、お客様との関係がうまくいかないことを「自分の容姿」に結び付けすぎてしまうと、たちまち女性としての自信や自己肯定感は崩れてしまいます。

これをご覧の皆さまにも大切にしてほしいことのひとつです。

 

まとめ

水商売をしていると、本当にいろいろなタイプの男性と出会います。

中には嫌な言葉を投げかけたり、キャストさんが女性としての自信を無くしてしまうような場面にもたくさん遭遇します。

男性をお相手する職業に就いたがために男性を嫌いになってしまったり、性をひとくくりにしか見られなくなってしまったり・・・そういうことに苦しんでいるキャストさんを本当にたくさん見てきました。

 

もちろん若い時分にはワタクシにもそういう時期がありましたし、それで営業成績が伸び悩んだときがあります。

 

ですが異性の良いところ・自分の糧やためになる部分にまで、目をつむってしまわないで欲しいなと思います。

何も見ないようにと盲目になると、すべてが不安ですべてが嫌になってしまいやすいですから。

 

水商売でできた心の傷は、だれかに癒されたり何かをきっかけに心動かされない限り、なかなか癒えづらいものです。

自分ひとりで克服するのにはたくさんの時間や気力が要ります。

 

水商売を経験したことで、どうぞ異性のすべてを嫌いにならないで下さい。

自分と対になる性別を嫌ってしまうということは、世の中の半数を敵に回してしまうということ。

自分自身が一番生きづらい思いを抱えてしまうんですね。

 

「異性を見る目」と同時にすべての可能性もまた、閉ざしてしまわないでくださいね。

今回は少しでもそんなきっかけになるといいな・・・と、勝手ながら想いを込めてお話させて頂きました。

 

本日も一杯のお酒が男女の心を潤しますように。

 

すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/

夜神つかさでした。

 

夜神つかさ

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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/「すべての憂いを笑いに変える」水商売ライター/キャバキャバにてコラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/誰よりもリアルでHappyな水商売的営業術書いてます/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)診断済/息子溺愛シングルマザー/無言フォローお気軽にどうぞ😌

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