いらっしゃいませ。
現役時代、新人キャストさんには自分から話しかけるよう心掛けておりました夜神つかさです。
「はじめまして!何ちゃんですか?」
と声をかけると
「つかささん!それ三回目です!」
と、なぜか爆笑されることが多かったです。
・・・キャバクラって0時過ぎると、キャストもお客様も痴呆症を発病しますよね。
女子たるもの0時過ぎてなくすのはガラスの靴だけにしましょ、というお話でした。
冗談はさておき、今回は「鋼鉄メンタルの作り方」についてお話したいと思います。
実はこうみえてワタクシ、キャバクラ店内でもプライベートでもSNSでもメンタル安定の神対応と言って頂けるのがちょっぴり自慢です。
そんな中Twitterのフォロワーさんから頂いたのが
「どうしたらメンタルが強くなれる?」
というご質問。
実はね、とくに難しいこと何もしてないんですよ。
でも確かに、若いころの自分と比べたらだいぶ生きやすく・自分に有利に生きられるようになった自覚はしています。
本当にほんの少し、意識を変えてみただけなんですけどね。
これを読んでくれているキャストさん・世の中の女性のみなさんには、ぜひメンタルの安定した毎日を送って欲しいので、今回はワタクシなりの鋼鉄メンタルの作り方・・・さっそくお話させていただきます。
メンタルが強い・弱いという表現はよく耳にしますが、これっていったいどういうことなんでしょう?
「私の戦闘力530000です・・・」
「戦闘力・・・たったの5か・・・ゴミめ・・・」
などと、メンタルの強さをはかれる機械ってあったっけ?
もちろん精神疾患や障害等が理由で明確にメンタルが弱っている人もいますが、世間一般で「メンタルが強い・弱い」と言われているケースのほとんどが「自己評価」または「他人からの評価」かと思います。
それってつまり、ものすごくあいまいだってこと。
それでもあたりまえのように「メンタルの強い・弱い」を判断する風潮になっているのは、なぜなのかな?
これは「メンタルが強い」と言われる人と「メンタルが弱い」と言われる人を比べてみるとわかります。
その明確な違いはズバリ・・・。
「感情を表に出すか、出さないか」
なんです。
ここでひとつ知っておいてもらいたい重要事項。
自分の出す「感情」は、他人の感情を引き寄せるエサになります。
悲しいことを悲しいと表に出せば、他人の悲しい感情を引き寄せる。
怒りを怒りとして表に出せば、他人の怒りの感情を引き寄せる。
他人の感情に触れると人は「この人には同じ感情を出してもいいんだ。出してしまえ。」と無意識下で判断します。
自分が感情を出すということは、相手にも「同じ感情を出していいですよ」というゴーサインになっているということですね。
たとえばキャバクラで言えば、キャストが気のあるそぶり・感情を見せてお客様の恋心・恋愛感情を引き出したりもしますよね。
お客様は「このコには恋心を芽生えさせてもいいんだ!」と判断するので、恋愛感情を引き出すことが出来るのです。
誰かとけんかをしたときなんかもそう。
相手が激昂したらそれに影響され、自分も激昂してしまったりしませんか?
「相手がこれだけ激昂しているのだから、こっちがおとなしく聞いてるのは不公平だ!」
などと、相手の出した感情がエサになり自分の感情も引きずり出されてしまうのです。
「感情を表に出す」ということは、それを感じ取った相手の感情も同じように引き出すということ。
そのまた逆で「感情を表に出さない」ということは、相手の感情もまたセーブさせる効果があるということなのです。
「自分の出した感情が他人の感情も引き寄せること」をすでに知っている人は、感情を表に出さずコントロールするようになります。
そのときどきで感じた怒りや悲しみを表に出すよりも、他人から同じ感情を引き出してしまうほうがデメリットだと身をもって知っているからですね。
だれかに嫌な言葉を投げかけられたとき・・・ぐっと我慢出来たらよいのですが、なかなか辛く難しいことです。
「言い返したい!」「傷ついたことをわからせたい!」そんな気持ちで頭がいっぱいになってしまうのがほとんどの人だと思います。
そんな時こそ鋼鉄メンタルの作り方。
相手の怒りや憂いを、ちがうものに変換してしまえば良いのです。
少しまじめな話題を出しますが、アドラー心理学ってわかりますか?
心理学の三大巨匠であるフロイトさん、ユングさん、アドラーさんという方々がおりまして。
その中のアドラーって人の心理学です\(^o^)/ざつ!
難しいことは今は置いておいて、はしょって説明しましょ。
アドラーさんは怒りについて
「人はなにか原因があって怒っているのではない。目的があって怒っているのだ。」
と言っているのです。
どういうこと???と思いますよね。
つまり・・・
人は怒りたくて怒ってるんです。
だれかが何かしたからとか、何か理由があるから、ではなく「怒る」という目的のために怒っているんです。
例えば電車内での赤ちゃんの泣き声。
自分の機嫌のよいときは
「元気な赤ちゃんね~」
なんて広い心で見られるものですが、機嫌や体調が悪いときなどには
「静かにならないかな・・・」
なんて思ってしまったりしませんか?
まったく同じ「原因」が目の前にあったとしても、人はそのときの「目的」によってとらえ方や感情が変わるのです。
怒りたいときにはその事象に怒ってしまうんですね。
これがすべての事象に当てはまるとは言い切れませんが、水商売や人間関係においてはとっても役に立つので、今回はアドラーさんの心理学をうまく利用しましょう。
それではいつもの会話形式でご説明したいと思います。
A子「こんばんは!はじめまして」
お客様「なんだこの店ブスしかいないな」
A子(私ってブスなんだ・・・)
「ブスでごめんなさい!かわいい子が良ければほかの子呼びますよ?」
お客様「なんだブスな上に面白い話もできないんだな!」
A子(機嫌が悪くても普通に接したのに・・・ひどい)
「ほかの子に変わりますね」
お客様「チッ」
A子(私はブスだし気の利いた話も出来ないダメな女・・・)
B子「こんばんは!B子です」
お客様「またブスがついたよ」
B子(この人は怒りたくて怒ってるんだ、私に向けた暴言ではないな)
「その分お話は頑張らせてもらいますね!」
お客様「いくら面白くてもブスはブスだろ!」
B子(他店のキャバ嬢にフラレた直後とかかな、私にブスと言ってるわけではない)
「面白くないブスより面白いブスのほうがちょっとだけお得感ありますね♪」
お客様「・・・おまえ根性あるな」
B子(もしかしたらウ〇コ漏れそうなだけとかかも、私はブスじゃない)
「根性ならナンバー入りできると思います!」
お客様「いや、そこまで悪くないよ。ブスとか言って悪かったな」
B子(ほらね、わたしはかわいい)
・・・若干B子がサイコパスのようになってしまいましたが気にしてはいけない\(^o^)/
接客中、お客様の不機嫌から出た言葉はそのまま受け取ってはいけません。
その人は怒りたくて怒っているのです。
たまたま目の前に現れたキャストに怒りをぶつけている作業なのです。
キャストさんからすればただのアンラッキー・もらい事故みたいなものですね。
キャバクラではキャストが失礼や粗相をしてしまい、お客様を怒らせてしまう場面もあるでしょう。
そういうときは素直に「もうしわけございません」が正解ですが、理不尽なものの言われ方をした時にはまっすぐ受け止めず、B子のように回避して下さい。
スルースキルってやつです。
心無い言葉をかけられてしまったのは、アナタが原因ではないのです。
こういった場面で投げかけられる暴言や中傷をすべて真に受けてしまうと、どんどん自分に自信がなくなり自己肯定力が失われてしまいます。
「自分自身が商品」の水商売の世界では、自信・自己肯定力・モチベーションが何よりも大切で味方ですからね。
悪意をぶつけられたときは
「ああ、この人は怒りたくて怒ってるだけで、私の外見や内面が原因ではないな」
と一度自分の中で受け流して下さい。
無駄にダメージを食らう必要はありません。
あまりに暴言が止まらないときにはさらに
「もしかしたら彼女に浮気されたのかも・・・」
「リストラに遭ったのかもな・・・」
「ツイッターのフォロワーがゼロなのかな・・・」
などと原因を想像することで、自分の怒りやイライラも治まりやすかったりしますよ。
上記のようなスルースキルは最初はなかなかうまく出来ないかもしれませんが、毎日心がけているうちに必ず自然と身に付きます。
意識しなくともちょっとしたことは勝手にスルーできるようになるのです。
なにごとも練習ですね。
そしてそれが「自然とできるようになってきた」と自覚したとき、人生が好転して行きます\(^o^)/絶対
こういったメリットがある日とつぜん多発するようになるのです。
結果自分の仕事パフォーマンスやプライベートの人間関係も上手くこなせるようになり、良い結果をもたらしてくれるようになりますよ。
最後に鋼鉄メンタルとは真逆!
水商売の女のコが陥りがちな「おとうふメンタル」の作り方についてお話したいと思います。
おとうふメンタルとは読んで字のごとく、豆腐のように崩れやすいメンタルのこと。
これをきちんと回避すれば最低限生活がしやすくなるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
・自分の月経周期を把握・管理していない
月経周期に合わせて好調なとき、不調なとき、落ち込みやすいとき、感受性が強くなってしまうとき・・・など、たった一か月の中でも女性のホルモンバランスはめまぐるしく変わります。
月経周期とともに「今自分のホルモンバランス・メンタルがどういう時期にあるのか」をきちんと把握しておきましょう。
スマホカレンダーや専用のアプリなどで管理すると、自分の体調・機嫌の傾向がわかりやすいです。
気分が落ち込みやすい月経前や不調になりやすい月経週間は、デートや重要な用事を入れることを避けるとトラブルが減りやすく良いですね。
またホルモンバランスによってお酒の酔いやすさも変わるので、不調期にはお酒をセーブするなど自己管理するのもおススメです。
・お酒を飲んでいるとき、二日酔いのときの不調・不機嫌をメンタルのせいにする
これ、誰しもあたりまえですから。
メンタルの弱さのせいじゃないよ。
お、さ、け、の、せ、い\(^o^)/
自分のメンタルが原因だと結び付けてしまうと、そこから浮上できなくなってしまいます。
きちんと体内からお酒を抜く時間・休養をもうけたり、まずは身体をいたわって下さいね。
・睡眠、食事、適度な運動・・・どれかひとつでも欠けている
どれかひとつでも不十分な場合、気持ちの落ち込みやイライラは生活由来なことがほとんどです。
きちんと食べてゆっくり眠って汗をかいて(運動が無理ならお風呂で)、それでも最終的に残った悩みだけ真剣に悩んで下さい。
どれもこれも悩んでみたものの、ただの睡眠不足由来の落ち込みだった・・・なんてケース、実に多いです。
・悪い恋愛に依存している
脳内のアドレナリン(麻薬成分)にいつまでも浸って溺れてはいけません。
どんな仕事をするにしても、お互いを高められる「いい男」とお付き合いするのが人生を底上げする最短ルートだったりもします。
悪い恋愛に依存している期間は、はっきり言ってアナタの人生がもったいない。
芽が出ない営業法とメンターになり得ない男はさっさと捨てましょう😇笑
— 夜神つかさ@水商売営業の人 (@tsukasa_yagami) June 12, 2019
無意識におとうふメンタルの作り方を実践してしまっているコは、ぜひ気を付けてみて下さいね。
今回は「鋼鉄メンタルの作り方」をお話させていただきました。
鋼鉄メンタルは一度手に入れると一生自分の味方になってくれますので、どうぞお役立て下さい。
そして鋼鉄メンタルを手に入れたそのあとは、ゴールドメンタルでもダイヤモンドメンタルでもプラチナメンタルでも好きな方向に磨きをかけ、さらにいい女を目指して下さいね。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
前回の水曜も夜ふかしは…【有名嬢・人気嬢の共通点・・・いくつ当てはまる?】
第四夜(前編)第五夜(後編)はこちらからお読み頂けます😌
過去の水曜も夜ふかしは、全コラム一覧からお読みいたけます。
<Twitterプロィールから>
夜神つかさ@水商売営業の人
@tsukasa_yagami
約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/「すべての憂いを笑いに変える」水商売ライター/キャバキャバにてコラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/誰よりもリアルでHappyな水商売的営業術書いてます/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)診断済/息子溺愛シングルマザー/無言フォローお気軽にどうぞ😌