いらっしゃいませ、今宵も夜神つかさがお相手させていただきます。
さて今回はみんな大好き「有名嬢・人気嬢」の話題。
お店の看板を飾っていたり、毎月不動のナンバーワンだったり、バースデーイベントがとにかく華やかだったり・・・。
キャバクラで働く女のコの中でも、有名嬢にあこがれてこの世界にやってきたコも多いのではないでしょうか。
10余年の水商売人生の中で、引退してしまったコから現役のコまで、実にたくさんの有名嬢さんたちと出会って来ました。
そんな彼女らを見ていくうちに、いくつかの共通点に気づいたのです。
キャバクラにまだ慣れていないキャストさんの中には
「売れているコと自分の接客にどんな違いがあるのか知りたい」
「有名なコがしている営業方法が知りたい」
などと、その実態に興味津々なことでしょう。
今回はワタクシの見てきた有名嬢・人気嬢さんたちの共通点をお話したいと思います。
いくつ当てはまるかぜひ確認してみて下さいね。
キャバクラで売れてくると、ある一つの特徴を持つようになります。
それは「声が特徴的」「発声がはっきりしている」というような、声にまつわること。
というのもコレには絶大な根拠があり、キャバクラの店内はBGMやお酒の入っている状態の話し声などでかなりの騒音状態。
有名嬢たちの話し声って、騒がしい店内でも抜群にお客様に聴こえやすいのです。
お客様が聞き取りやすい話し方を心がけているせいか、声は特徴的になり発声ははっきりするようになるのでしょうね。
有名嬢がついている席からは「わーー!」とか「きゃーー!」とか「ウケるーー!」とか、とにかく楽しそうな声が響いてきます。
有名嬢のタイプもいろいろありますが、みんな聴き取りやすい話し方。
Sキャラの語気が強めのコもいれば、おっとりゆっくり系なコもいます。
この二つのタイプは一見真逆に思えますが「聴き取りやすさ」でいえば、ふつうのテンション・速さで話しているときに比べ、どちらもお客様が聴き取りやすい・感情が伝わりやすい効果があるんですね。
最近「有名嬢の動画を見たけど、話し方や声にがっかりした」という感想を目撃しました。
知性や品を感じなかった・・・とのことなのですが、騒がしい店内で毎日一生懸命接客をしていると、涼やかな声色で物静かな発声はある意味不利になってしまうのです。
かくいうワタクシも混雑時の店内ではお客様に話が一回で伝わるよう、保母さんのような話し方をしておりました。
はっきりとした発声&オーバーアクションで話したほうが、お客様に伝わりやすいからですね。
新人のキャストさんの中には普段友達と話しているような声・口調で話してしまっているコが多いので、これは非常に残念。
騒がしい店内で話す「普通の発声・口調」は、お客様にとって聴き取りづらいだけでなく、店内の熱気・雰囲気に押されて「元気がない」「暗い」「熱意を感じない」という風に見えてしまいがちなのです。
普段は普通の口調でも、一歩キャバクラに入ったらお客様の聴き取りやすい・印象に残る話し方をしたほうが有利ですよ。
過去の統計では有名嬢には2パターンいて、「ものすごい酒豪」か「全くお酒を飲めない(飲まない)」かのどちらかにわかれる傾向にありました。
これもまた全く真逆のタイプに見えて、共通項があるのです。
お酒に飲まれないということは、日によってサービスの質に差が出ません。
飲めないコは徹底してお酒を飲まず、ソフトドリンクで過ごしたりしていましたね。
お酒を飲んでしまうと接客にマイナス要素が出ることを理解して、徹底しているように見えました。
キャスト側がお酒に酔いすぎるとメンタルが不安定になりやすかったり、接客にムラが出てしまったりしがちです。
お客様以上に酔ってしまうということは、会話や関係性の管理・操作もしづらくお客様が有利な流れになってしまうのですね。
もちろんお酒を飲んで売り上げを作るというスタイルは重要ですが、後々の自分の営業にマイナスになるほどお酒に飲まれてしまうのはよくないです。
これは若かりし頃のワタクシにも言えること・・・。
しょっちゅうお客様を放置して店を脱走していましたからね\(^o^)/
有名嬢はみんながみんなお酒に愛されし酒豪のように想像してしまいがちですが、まったくお酒を飲まないコも多かったです。
キャバクラで働く=たくさんお酒を飲まないと人気が出ない、という固定観念は持ちすぎないほうが良いかもしれません。
「お酒に振り回されるキャストになるな、お客の心を振り回せ」ですね。
これはどの有名嬢も現場スタッフも口をそろえて言うことですね。
体調やメンタルに左右され休みがちな期間が・・・なんてことが、ない\(^o^)/
新人キャスト指導でもよくされますが、新人さんがまず最初にできる指名への第一歩は、出勤を安定させること。
出勤をしなければ指名をいただくこともできませんしね。
そして有名なコになるとみんな、入店時間を遅くし一日あたりの勤務時間を減らしている傾向にありました。
1日6時間の出勤を週3日するよりも、1日3時間でも週6日出勤したほうがたしかにお客様は安定しやすいです。
フラッと来られるお客様をとりこぼすこともないですし、「何曜日に来ても出勤している」という安定感は何よりも強いです。
ちなみに「つねにレギュラー出勤するなんて体力的にもメンタル的にも無理ゲーだよ!!」と嘆いてしまう困ったさんがいることも、ワタクシは知っています。
今回はそんな困ったさんのために、ちょっとしたテクニックを書いておきますね。
実はかくいうワタクシも、水商売人生でレギュラー出勤というものをしたことがないのです\(^o^)/できない、したくない、無理。
それでもナンバーワンになれた時期にやっていたことと言えば・・・。
「出勤曜日を完全固定にする」ということ。
ワタクシの場合毎週金、土を固定シフトにしていました。
いる曜日・いない曜日を覚えてもらいやすいので、お客様に「今週はこの曜日が出勤だよ」とアナウンスする必要もないですし、「週末だけは必ずいます!」と一度営業をしてしまえばそれ以降出勤日をちゃんと覚えてくれてるんですよね。
出勤日数がこなせないキャストさんは、出勤曜日だけは固定したほうが有利です。
ワタクシは当時お客様に対して「週末ヒロイン」と名乗っていたので、より強くお客様に出勤日を印象付けられた効果もありました。
有名嬢・人気嬢の共通点・・・前編である今回は、まだまだ基本の「き」。
後編である次回はもうちょっと掘り下げた裏話をしちゃいたいと思います。
ちなみに!!
お客様やお店・大衆が「人気嬢・有名嬢」と認識すると、それだけでチート(反則)効果が発動するもの。
それはお客様やまわりが「この子は人気なんだな」「有名なんだな」と、新人や芽が出ていない頃と比べ180度扱いや態度を変えるからです。
「どうして有名なコ・人気なコはあんなに指名が取れるんだろう・・・自分と何が違うんだろう・・・」と悩んでしまうキャストさんも多いですが、人気嬢・有名嬢に発動しているチート空間ははじめから目指すもの・できていないとダメなものではないので、焦らなくて大丈夫。
積み重ねをしていけば、その道は彼女らの立ち位置に繋がっているので、決して焦らず「今の自分のベスト」を模索・実行することが大切です。
今後もこのコラムがみなさんのベストを見つけるお手伝いになりますように。
すべての女子よ、幸せになれ\(^o^)/
夜神つかさでした。
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約15年人をこまして飯を食ってきた悪いアラフォーおば…お姉さんです(引退済)/「すべての憂いを笑いに変える」水商売ライター/キャバキャバにてコラム「水曜も夜ふかし」連載中(https://caba2.jp/blog/yagami_yofukashi/…)/誰よりもリアルでHappyな水商売的営業術書いてます/㈱キメラ代表取締役/発達障害(ADHD)診断済/息子溺愛シングルマザー/無言フォローお気軽にどうぞ😌