今年の6月に北新地キャバクラ「REIMS – ランス」に電撃入店し、注目を集める神田まやさん。
強烈なインパクトに、その名を知る人も多いはず。
そんなまやさんの素顔に迫ります!
————何歳からキャバ嬢を始めましたか?
キャバ嬢というか夜の業界に入ったのは18歳です。
————初めてはキャバクラではなかったんですか?
ラウンジです。和歌山の。
————ラウンジで働くことになったきっかけは?
うちの家系ってお金に恵まれていなくて、ほんっとーにお金が無かったんですよ。
友達と遊ぶお金もなくて…。それで夜の業界に入りました。
————お店はどうやって選びました?
求人サイトを見て時給の高い所を選んで面接に行ってました。
————初めて夜のお店に出勤する時は緊張しましたか?
正直、めちゃくちゃしました!(笑)
————そうなんですか?まやさんのインスタを見ている限り、あまり緊張しないタイプだと思ってました!!
いや、こう見えて男性と初めて付き合ったのが遅かったんですよ。お付き合いの経験もなく夜の仕事に飛び込んだので、男性と喋るっていうのがあまり出来なくて。
————たしかに!その年頃だと年上の男性と喋るってだけでもビクビクですもんね。
めっっちゃ怖かったです。タクシーから降りて店前までは恐怖心があったんですけど、店に入ったらみんなキラキラしてて。ドレス姿の人を見たら「あぁ…キレイだな。」「私もこうなりたいな。私もこの中で輝きたい!」って思っちゃって。その瞬間に緊張が消えました。
————なるほど。キャバクラを含め夜の世界で働いたことのない子って、初めての出勤が一番怖いと思うんです。だから、まやさんのお話を聞いて未経験の子も一歩踏み出しやすくなると思います。
もうお店に入ってしまったら逃げることが出来ないじゃないですか。そこで働くしかない!ってなったら緊張っていうのはほぐれますね。
————キャバ嬢になってよかったことはありますか?
どんどん自分に磨きがかかることです。見られる職業なので。
お客様にはもちろんインスタでも公表してるんですけど、私、一番病っていう精神病を持っているんですよ。
例えばコンビニとか行っても店内をパッと見渡して女性がいたら「あ、私が一番キレイだな」とか、すっごい人と比較しちゃって。お店に入って「私あの子より可愛くなりたいな」とか思ったら、エステに行ったり色々なことを勉強したりします。
————凄いですね。病気もプラスに変えられるって。
そうなんです。その病気ってマイナスに考える方が多いんですけど、良い様に捉えたら素晴らしい病気だと思うんですよね。
『平成のマリリンモンロー』って名乗らせてもらってるのも、マリリンモンローさんが境界性人格障害って精神病を持っていたからで。
私も精神病で一時入院したときもありましたし、それで挫折したこともあったんですけど…今はそれを乗り越えた時期なんですけどね。
なぜ私がマリリンモンローさんに拘るかっていうと、同じ病気の人に勇気を与えたいんですよね。
「なんで『平成のマリリンモンロー』なの?」「マリリンモンロー好きなの?」とか聞かれるんですけど、実はそうじゃなくって。同じ精神病を持っていて私は今頑張って克服に向かって行ってるんだよ、と。だから精神病を持ってるからって何も出来ないわけじゃないよ。っていうのを伝えたいんです。
————そうやってまやさんが発信してくれることによって、キャバクラとか関係なくたくさんの人が元気もらえますもんね!
「私、精神病だから何も出来ない…」じゃなくて、「この人精神病なのに、なんでここまで出来るんだろう?あっ、もしかしたら私も出来るんじゃないかな?」っていう人が、インスタのフォロワーの中で100人のうち1人でも居てくれたらいいな…って思って頑張ってますね。
————インスタについてもお伺いしたいんですが、SNSで自身をさらけ出して注目を集めていたらどうしても「アンチ」的な人も出てくると思うんですよ。嫌になったりしませんか?
昔は正直嫌でした。叩かれ始めた時は一つ一つのコメントに敏感になってたんですけど、尊敬しているコンパニオンさんに「それって有名になってる証拠だから!」って言われて。
「叩かれる=あなたに興味があるんだよ。」って言われて考え方を変えたんですよ。あっ、私も興味ない人の事をわざわざ口に出さないな、と。
アンチのコメントで「おまえブスだな」とかそういうのを入力する時間ってお金で買えないじゃないですか。お金で買えない大切な時間を私に使ってるってことは、相手の負けなんだよって思うようになって。
————気になってしょうがないってことですもんね。
そうです!だからアンチは私のファンだと思ってます!妬み・嫉妬で踏み込んできてるんで、私からしたらアンチって結局はファンじゃん!みたいな。
————すっごい濃いファンですね!(笑)
そう思います(笑)炎上するならして下さいって感じですね。
炎上することによって、「なんでこの人こんなに騒がれてるの?」って知らない人からも興味を持たれるじゃないですか。掲示板とかでもめちゃくちゃ叩かれてるみたいなんですけど、それを見ることもなく「あっまた叩かれてるんだ。どーも。」くらいの感じです。
————またお仕事の話に戻るんですが、和歌山から北新地に移ったきっかけってなんですか?
引き抜きですね(笑)そういうお話が1年ちょっとありまして、私は移る気が全然なかったんですよ。でも、和歌山って正直に言ったら田舎じゃないですか。
大きなグループの中の1店舗に勤めていたんですけど、年末にグループのコレクションっていうのがあって。
グループが西日本に100店舗くらいあるんですけど、統括の人に「まやちゃん、今回は北新地とかやっぱり強いよ。だからナンバーワンは無理だよ。」って言われて、その瞬間にカッチーンってきて。
和歌山だからって舐めてんなって思って。私、その時に進撃のノアちゃんに電話したんですよ。「どう思う?」って聞いたら「いや、絶対無理だから」って言われて、そこでまた火がついちゃったんです。それで、勝ちにいこう!って思いました。
で、年末に和歌山で100店舗を制覇しちゃったんですよ。私が21歳の時に100店舗を制覇しちゃって、これから先何したらいいのかな?私このグループで一番じゃん!って思って。
北新地にも勝っちゃって、次どこに勝負しに行けばいいんだって考えてた時に、またエースファクトリーさんからのお話を頂いて、じゃあ私勝負しに行くわ、と。違うグループでもナンバーワン取りに行ってやるわって気持ちで行きましたね。
————和歌山から北新地へ移った最初の印象ってどうでしたか?
やっぱり全く違いますね。全然違います。今苦戦してるところです。
元から北新地で働いている子と和歌山を知ってしまってから北新地で働くのって全く違うんですよね。お客様の接し方であったり、お客様の層もそうですけど…全然違います。
————ミナミと北新地って近いところでも雰囲気変わりますもんね。
そうです。和歌山からだとミナミに出てから北新地っていうのが多いんですが、私はミナミ飛ばして北新地なんで。ランスに入店して1000万タワーやらせてもらいましたけど、それも和歌山のお客様でやらせてもらって。
今の私の目標は?って聞かれたら次の誕生日に1日で1億円のタワーをしてやりたいっていう。
————凄いですね!1億のタワー!!
なので、今は基盤を作ってます。今北新地に来てちょうど5か月くらいなんですけど、ちょっとずつ基盤ができてきてるかなっていう。
————次のバースデー、楽しみです!
私の性格上、2日とかに分けるのが嫌いで。2~3日に分けてトータルの売り上げじゃなく、1日でバンッと決めてバンッと終わりたい。
————接客で心掛けていることはありますか?
ホスピタリティです。私、CA(キャビンアテンダント)の育成学校に通ってて。
いろんな事を学んだんですけど、やっぱり普通の事をしてるだけじゃ売れないんですよね。何にたいしても。キャバ嬢ってお客様に名刺渡してお客様のお話聞いて喋ってお酒作って…それが当たり前のマニュアル。マニュアルを超えたホスピタリティを私は一番大事にしています。
だからキャバ嬢のマニュアルでここまでやってねって以上に、顧客満足度をそのお客様に持っていただけるか。
すごく酔っぱらっているお客様だったら冷たいおしぼりを首に当てて冷やしてあげたりだとか、飲み会ですごく飲まされてるなって思ったらそっとお酒からお水に変えてあげたりだとか。そういう一つ一つの機転が次の指名に繋がるんですよね。
————その小さな心づかいの積み重ねってすごく嬉しいですもんね!
ホステスがホスピタリティを忘れちゃいけない。なんでホステスって名前がついてるかっていうと、ホストもホステスもホスピタリティのホスがついていて、そこかからきてるんです。
だからマニュアルを超えてどこまでできるか。それを求められているので。
————なるほど!本当におもてなしの心ですね!
そうです。この仕事は一番の接客業だと思っているので。
初めてのお客様と60分間何を話すの?っていう。いろいろな接客業がある中で、初めてのお客様と真横に座って喋るお仕事って他にないじゃないですか。
————そうですよね。横に座って喋る簡単なお仕事、ではないですもんね。
そうなんです。簡単じゃないんです。
————嫌いなお客様とかいないんですか?
私は選ぶ側じゃないので、嫌いなお客様なんていないですね。お客様は神様じゃないですか。私っていう商品にお金を払ってくれてるんですよ。私が「この人好き」「この人嫌い」って選べる側じゃないです。逆に「あのお客さん無理」とか言ってるキャバ嬢さんがいたら私は関わりたくない。プロ意識が低いなって思っちゃうから。
100万円使ってくれるお客様も大事ですし、でも6千円使ってくれるお客様も大事なんですよ。なので、お客様を好き嫌い言える立場ではないです。
————落ち込むことはありますか?
しょっちゅうありますよ。「あの子に負けてるな」とか「こういうところ負けてるな」とか。この子苦手だなって思うってことは私のどこかに嫉妬心があるってことなので、苦手だからこそ近づくんです。近づいて「なんで私はこの子が苦手だと思っちゃったんだろ」って考えた時に、その子の良いところが見えてくるんですね。
「あっこういうところが私より凄いから、だから私は苦手だと思っちゃったんだ」って考えて、逆にその子の良いところを吸収しちゃいます。
————普通は苦手だと思ったら離れることが多いですよね。
苦手だと感じた原因は何なんだろうって思って、苦手に近づいていく。近づいてなぜ苦手なのかを知る。「こういう部分が私は苦手だったんだ。でもこれが出来たら私はさらに変われるのかもしれない。」って思うんですよね。そしてそれを盗んでいくんですよ。
どう吸収していくかも自分次第です。
————では、仕事をしていて辞めたいって思ったことはありますか?
無いです。
————そうなんですか!
悔しいとか、ムカつくはありますけど、私は時給いらないからキャバ嬢させてってくらいキャバ嬢が好きなんです。
輝けるじゃないですか。綺麗な店内でドレス着て、って私からしたら舞台なんですよね。
————あこがれた「キラキラした場所」ですもんね。
そうです。そこからいろんなキラキラを見てきて今に至るんですけど、やっぱりもっとキラキラしたい輝きたいって気持ちがあります。
————向上心が凄いですよね。
自分で言うのもなんですけど、これから絶対に自分が上がるっていう。それを心の中で思うだけじゃなく口に出して言うようにしています。
ビックマウスだって言われてもいいんですよ。「お前絶対無理だよ」と言われれば勝ちだな、ぐらい。大口叩いて失敗したら、誰にでも失敗はあるんで。失敗したときは「失敗しましたすみませんでした。」って謝ったらいいじゃないですか。
恥ずかしいことかもしれないけど、私はあえて大口を叩く。
————なるほど。それを言って出来たときはすごくかっこいいですもんね。
そうです!それに呪文のように唱えていたら出来てくるんですよ。「私は今月〇〇円売上たい」っていうのを毎日のように言っていたら、いつの間にかその金額に近づいてるんですよね。
心に思うだけじゃなくて、化粧しながらでもお風呂入りながらでもいいんで呪文のように唱える。
————女の子って鏡を見ながら「私は可愛い」って言えっていいますもんね。
そうですそうです。鏡見ながら私いつも言うのは「昨日の自分より可愛く」。ライバルは昨日の自分です。
————モデル業についてもお伺いしたいんですが、事務所所属からフリーになったきっかけってなんですか?
事務所に所属していると堅苦しいというか…私って自由な性格なんで、先に事務所とスポンサーさんが話をしてまとまっちゃって「こうしてね」って言われるのが嫌で。
なので事務所を辞めてフリーのほうが自分の意見を言えて、それでいい撮影が出来たりするので。
————縛りが無くなったって感じですか?
そうですね、事務所にいると縛りが出来ちゃうんですよね。
————今はフリーになって楽ですか?
楽ですね。お仕事依頼が来ても受ける・受けないは自分で決められますし。
事務所を通すと「こういう感じでやってきてね」って言われるんですけど、フリーだと「このお仕事はこういう風に魅せたい!」とか私の世界観があるので、その世界観を崩さずに魅せられるのがいいです。
————じゃあ今は「THE まやワールド」って感じなんですね。
神田まやワールドです!
————初めてランウェイを歩いた時ってどんな気分でしたか?
どんな気分…「私が主人公よ!」って気分でした。
————大きな会場でたくさんの人がいて、その中を歩くって気持ちよさそうですよね。
声だけは聞こえてくるんですけど、ランウェイって光しか見えないんですよ(笑)本当に前まで行かないとライトで観客席が見えなくって。
光がバンッと当たってる状態でいかに自分をアピールできるか。「私がこの会場をざわつかせてあげるわ」っていう勢いでいかないとうまくいかないです。
————キャバ嬢にモデルにとお忙しいと思いますが、その原動力は?
私には「この人が運命だ!」っていう男性がいたんです。その人と3年間お付き合いをして同棲までして。
一生懸命その人のために尽くして、この人となら死ねる!っていう相手と出会ったんですよね。
相手にある程度お給料もあって生活費も頂いていたんですけど、その人の誕生日が近づいてきた時に誕生日プレゼントを豪華にしてあげたいなって気持ちがあって。隠れて夜の仕事に行ってたんですよ。それがバレちゃって。
私がお店でお客様と喋ってて、パッと見たら違う席にその彼氏が居て。それで引きずり回されて家に連れ帰られて。それで、別れたんですけど。
一度話をしようって会った時に、ハリーウィンストンの指輪と家を用意されていて。
それで言われたんです。今この指輪を受け取って俺と結婚するか、キャバ嬢を続けるか。選択をしてほしいって。
私はどっちも失いたくなかったんですよ。
夜の仕事を休んでた時期で、「夜の仕事ってやっぱり楽しいな」っていう自分と「彼氏の事めっちゃ好きだな」っていう自分とどっちも失いたくなかったんですけど…まだこの年だし、キャバ嬢を選んでもこの人は私の事を愛していてくれるはずだし戻ってきてくれるなっていう気持ちが凄く強くて。キャバ嬢を選んで彼のもとを去ったんですね。
去ったんですけど…その翌々日くらいに彼女を作られてしまって。
「あーもう私戻る場所無いな」「私、運命を捨ててキャバ嬢選んじゃった」って思って。この業界で輝いて見返すしかないと。だからそれが今の私のモチベーションです。輝いて、「逃がした魚は大きかったぞ」と。
————今のまやさんでもかなり見返しているんじゃないですか?
いや、まだまだですね。自分でここまでって決めちゃったら終わりだと思うんです。私が求めてるのってまだここじゃないんですよ。まだまだです。
————今、恋はしてますか?
私は常に恋してます。女って恋してないと綺麗でいられないんですよ。女の子はいつでも恋してトキめいてるべき。だから、私は常に恋してます。
————お客様と恋に発展することもありますか?
あります!このお客様ステキだなぁ…とか、全然あります。
————ちなみに…どんな男性がタイプですか?
なんだろ…この人には私がいなきゃって思う人に惹かれますね。年齢問わず母性本能くすぐられる様な男性。ダメ男にひっかかる部分なんですけど(笑)
————分かる気がします(笑)全てが完璧じゃなく少しダメなところを見せられたほうがキュンときちゃいますよね(笑)
そうなんですよ(笑)ダメなところを自分にだけ見せてくれたりだとか。そういうところを見ちゃうと、ちょっとキュンとしちゃうっていうね(笑)乙女心は常にもってます。
————では今まやさんを狙ってる人は完璧な姿だけじゃなく、ちょっと崩したダメな姿も見せるといいんですね!
そうですね(笑)
————今後はこうなっていきたいっていう目標はありますか?
この業界で伝説って言われるキャバ嬢さんはいっぱいいますが、その伝説をまた更に覆したいなっていう。今はまだ「神田まやが何言ってんだよ」って言われると思うんですけど、私は絶対に見返してやりたい。
新たな伝説を作って、私が平成のマリリンモンローを作り上げて引退したときに、令和のマリリンモンローが出てくるのが理想。だから私は令和になっても「平成のマリリンモンロー」から変えなかったんです。
————最後に、今キャバ嬢になりたいと思っている子に一言お願いします。
アナタの今の価値はいくらですか?って聞きたいです。
私は今22歳なんですが、普通の22歳が働いて稼げる金額…だいたい18万ぐらい。正直言います。私は18万一日で稼げます。若い自分ってお金で買えないんですよ。若いころからコツコツいくのか、18万を一日で稼げる女になるのか。それはあなた次第。だから、あなたの価値はいくらですか?
昨日まで時給850円で働いていたとして。今日からキャバクラで勤めて、時給4000円くらい。あなたの価値は何倍になりましたか?と。一回それを試してみませんか?「私には出来ないんじゃないかな…」とか出来る出来ないは置いといて、やってみてダメだったらダメでいいじゃないですか。だから、ちょっとでも興味があるんだったらやってみないと人生もったいないよって思います。
ちょっとでもキャバ嬢に興味があるなら…輝きたい・可愛いあの子みたいになりたいって思うんだったら勇気をもって一歩踏み出してほしい。新たな世界が見えるから。だから、一つ勇気を持ってほしいなって思います。