キャバクラでは業界用語を使うことが多いので、初めて聞いた人には分かりにくいことがあります。一
度確認しておけば覚えられる用語が多いので、必要性の高いものを優先に記憶しておくと良いです。
これは氷のことで、アイスクリームのことではありません。
キャバクラでは氷をたくさん使うので、大きな製氷機で作るのが基本です。テーブルではスタッフがアイスが不足しないように随時交換しています。ブランデーにはクラッシュアイスなどお酒によって形が異なります。アイスを保管している容器のことをアイスペールと呼びます。
新規利用客向けに用意された初回料金で様々な店を回ることです。
2回目以降の来店より料金を抑えられますが、リピーターになってくれないので店側にとってはあまり嬉しくありません。
かつて来店したことがあっても、顔を覚えられていないだろうと初回来店を装う客もいます。キャバクラ業界のネットワークは緻密なので、初回荒らしに該当するお客の顔は知れ渡っていることが多いです。
女の子をどのテーブルに着けるか決定しているボーイです。
女の子とお客との相性が大切なので、ラッキーの決断はその日の売上に大きく影響を与えます。常に先のことを考えて女の子を配置しているので、忙しい仕事です。
女の子たちのテンションを上げて最上級のサービスを提供できる環境を作ることもラッキーの仕事なので、店のことをよく知っているボーイが担当します。
週4回~6回くらいのペースで出勤できる女の子のことです。
1週間のうちに出勤できる日数が少ない場合はアルバイトと呼ばれます。安定して出勤してくれると店側も安心なので時給が高めです。キャバクラで高い給料を稼ぐには接客態度や容姿だけでなく、出勤日数も関係しています。
店の広さを表現する時に使います。
小箱と中箱、大箱に分けられ、小箱は20席以下でスペースが狭く、中箱で40席~60席、大箱は60席以上となります。大箱は規模の大きな店なので、シャンデリアなどが設置され高級キャバクラとして運営されています。
お客を呼べないことです。
江戸時代の芸者がお客に出すお茶を引きながらお座敷に呼ばれるのを待っていたことが由来です。おしゃべりな女の子のことをおちゃっぴいと呼ぶことがありますが、これはお客が来ないと芸者はおしゃべりばかりすることになったためです。
黒ドンとも呼ばれるドン・ペリニョンの黒です。
フランスのモエ・エ・シャンドン社が製造しているドン・ペリニョンはシャンパンの一種で、白やピンクなどがあります。エノテークは最も古くて貴重なドン・ペリニョンなので、キャバクラでは10万円ほどします。エノテークより価格が高いのはゴールドやプラチナで、プラチナを注文してもらえれば50万円~100万円も売上アップにつながります。貴重なお酒は店でも保管していないことが多いので、羽振りの良いお客が来る日は前もって店に伝えて用意してもらいます。
店名と住所しか書かれていない名刺です。
それに女の子が自分の名前や電話番号などを書き込んでお客に渡します。体験入店時や新人でまだ写真入りの名刺を持っていない女の子が使います。空名刺を渡して良いのは、フリーで来た客や特定の女の子を指名してくれた客の連れだけです。彼らは枝と呼ばれ、それ以外のお客に空名刺を渡してしまうと、他人の客を狙っているなど同僚とのトラブルにつながります。
テーブルに着いている時に女の子とお客がキスをすることです。
王様ゲームなどの罰ゲームとして行われます。
営業中にも関わらずお客が一人もいない状態です。
ノーゲスと呼ばれることも多く、店内はピリピリした雰囲気になります。女の子たちは時給で雇われているので、待機中も給料は発生します。待機中は連絡先を把握しているお客を店に呼び込むなど、店カラから脱する努力が大切です。
店は路上で客引きするのが禁止されているので、お客を増やしたくても増やせないのが現状です。常に店カラが続くのは、ぼったくりをしているなどお客からの評判が悪い可能性もあるので、転職先を探すことも視野に入れると良いです。
ミネラルウォーターのことで、お客に最初に提供します。
ミネラルウォーターといっても、浄水器から流れ出る水を出すのが一般的です。ただし高級感をアピールする店やVIP席では、開封されていないニューボトルを使います。
無料で出されるおつまみです。
チョコレートやポップコーン、柿ピーなどの乾き物がほとんどで
す。小規模でアットホームな雰囲気が売りの店では、手作りのおつまみを出しています。
仕事とは関係なく、自分が好んでお客と肉体関係に陥ることです。
店に再び来てもらうことは目的ではありません。趣味マクを公表する女の子はほとんどいませんが、キャバクラ業界では長く使われている言葉です。