待機カットは客がついていないときなどに時給がカットされてしまう仕組みとなっていて、働く女性にとっては基本的になんのメリットもないシステムです。
ただし、完全に時給がカットされてしまうというわけではなく、待機中の時間は時給1000円といった感じで、一部がカットされるに過ぎないような運用がされています。
待機カットのデメリットとしては、単純に収入が減ってしまうというだけでなく、カットされた時間を把握しにくいという点にあります。
接客時間をしっかりと計っているわけではありませんし、待機している時間もきっちりと計っているわけではありませんから、6時間働いて3時間は接客をしていたのに4時間待機していたとされても、わかりにくいという大きな問題があります。
一般の仕事であってもこのような行為は問題がありますが、キャバクラの場合には時給が非常に高い仕事ですから、1時間カットされてしまうだけでも2-3000円変わってくるということがあるので、接客時間と待機時間が曖昧にされてしまうというのは非常に大きなデメリットということになります。
また、注意しておかなければならないのは、このようなシステムを採用していてもそれを面接の時に教えてくれるとは限らず、働きだしてから伝えられたり、下手をすれば給料を支払う段階になって初めて説明を受けるといったこともあるので注意しておかなければなりません。後になって知らされると十万円単位でもらえる給料が下がってしまうという可能性もあるので、不利なシステムでもあります。待機カットについては必ず理解しておく必要があり、また事前に確認しておくことが必要です。
無理やりメリットを挙げるとするのであれば、何もしていなくてもある程度の時給は保証をされるという点です。仕事としては何もしていないにも関わらず、他のアルバイトなどからすれば割のいい給料をもらう事ができるので、お金が出るだけマシという考え方もできます。
キャバクラの給料システムにはあがり待機と呼ばれるものもあり、こちらは強制的に休憩を入れさせられてしまって時給も発生しなくなってしまうため、それを考えるとわずかであっても時給が発生する待機カットというのは多少のメリットがあるといえます。
基本的には待機カットのシステムがない店を選んで働きたいものですが、待機カットがある店は絶対に避けたほうが良いかというと、必ずしもそういうわけでもありません。
例えば、必ず売上をあげる自信があるというのであれば、接客中の条件が良い店を選べば待機している時に時給を減らされてもお釣りが来るということもあります。
基本的な条件が悪くて、更に待機中は時給をカットされてしまうとなると良いことはありませんが、待機中の時給がカットされてしまう代わりに接客中の時給が高く設定されているという場合には、売上を伸ばすことができる女性にとってはむしろ利点が大きいということになります。
そのため、勤務時間をまるまる接客することができるほどに売れているキャバ嬢であれば、デメリットなく働くことができるということになるわけですから、基本的な条件が良いのであれば選んでみる価値はあると言えます。
あるいは給与面での待遇はいまいちだけれども、働きやすさの面では優れているという店であれば、待機カットがあったとしても働く価値はあると言えます。店の女性が足りなくて売上がない女性であっても、とりあえず在籍だけはさせてくれるという店であれば、極端に売上を伸ばすことができない女性にとってもメリットがあるといえるでしょう。
ただし、このような店は余裕がありませんから、代わりにあがり待機になっているという可能性も高く、本当に例外的なものとなってしまいます。
結論から言えば、余程のことがない限りはこのようなシステムがある店は避けた方がいいということになり、基本的な条件が良くて稼げる自信がある女性のみメリットがあるということになります。
更に気をつけておきたいこととしては、基本的な条件が良くなければまったくもって良いところがないシステムということになりますから、働く女性のことをあまり考えていない、あるいは店として余裕が無いと考えることができます。
それはすなわち働きづらい職場であったり、客入りが悪くて稼ぐことができない可能性が高い店ということにも繋がりますから、店の良し悪しを判断する材料として参考にしてみるのは良いでしょう。
このシステムを採用しているかどうかで、信用できる店かどうかを判断する材料になるということに関しては、ある意味ではメリットがあるといえますから、働く利点はなくても店選びの役に立てることはできるともいえます。
待機カットを採用している店は絶対に避けたほうが良いというわけではありませんが、他に選択肢があるのであれば避けたほうが良いのは間違いありません。システムをよく理解して、条件の細かい部分を確認してから店を選ぶことが、損をしないために大事なことになります。