これが合否の分かれ目。面接の内容と受け答えについて
前述した容姿や訪問時の態度についてはしっかりとお伝えできたので、次は実際に面接が始まった際の受け答えや、どのような話題が挙がるか、という面接の内容についてご紹介いたします。
キャバクラ嬢としての面接と考えた場合、人によっては比較的緩く構えてしまっているケースが見かけられますが、それは大きな間違いです。
キャバクラとは、良識ある大人の男性に対して気持ちよくお酒を飲んで貰うため、お相手に付き添って聞き上手に徹する必要のある仕事になります。容姿が整っていることやスタイルに自信があることも大きな強みではありますが、それだけではキャバクラ嬢としての務めは果たせません。
キャバクラ嬢として働くのであれば、しっかりとお客様のお話に耳を傾け、聞き上手に徹しながら話に適度な合いの手を入れて話しやすい雰囲気を作ることが最重要課題であり、役割になります。
面談の担当者についても、こちらの対応能力は採用において非常に重要なポイントとして考えており、傾聴の姿勢が見られない方についてはすぐに不採用の判断を下してしまいます。そのため、面接における姿勢は前述した容姿を着飾る事と同様に力を入れる箇所であります。
なので、面接中に携帯電話を誤って鳴らしてしまったり、ましてや鳴った電話をその場で取ってしまう、といった応対は言語道断です。担当者を訪れる前に必ず携帯電話の電源を切っておくか、もしくはやむをえない場合にはマナーモードにして音がならないように気を遣うべきです。
更にはお客様との会話に不快感を与えないためにも、言葉遣いにも十分に気を付けましょう。
方言などや訛りがついつい出てしまうという程度であれば、それも一つのアピールポイントとして判断され、好印象を与える場合はありますが、ギャル語と呼ばれる現代の若者間で使われる言葉であったり、ネットスラングを多用するような話し方、またはタメ語に近い言葉遣いで会話を行うことは絶対に避ける必要があります。
これらの話し方に気を遣わずに挑むと、担当者の心象がさがってしまい他の部分でカバー出来ているとしても不採用となってしまう可能性を十分に含む要素です。
その他にも、お客様が楽しく話をしているのにもかかわらず爪をさわっていたり、テーブルの上のを片づけたりしていると上の空になり、自分の話を聞いていないのでは、という印象を持たれてしまう可能性が高くなります。
それだけではなく、腕や足を組んで話を聞いていたり、椅子の背もたれに必要以上に体を預けてしまい、だらしの無い姿勢で話を聞いているような場合にも、この子はお客様に対して横柄な対応をしてしまうのでは、という不安要素と採られ、採用に対して消極的になってしまうケースも十分にあります。
キャバクラとは非常に高度な客商売であるがゆえに、お酒を飲んだお客様の中には普段あまり気にならない部分まで指摘をされる方もいらっしゃいます。
そういった小さな点から大きなクレームにつながり、最悪の場合指名客を手放したり、店舗に対し大きな損害を発生させてしまうことにも繋がりかねません。そのため、容姿が整っているだけでは担当者は採用することは無く、来店時の態度や担当者との対話や質問を行う時の態度にまで気にかけながら、細かくチェックをしています。
椅子などに座って対話を行う際にも、必ず椅子の背もたれを使うことなく、真っ直ぐのキレイな姿勢で話を聞いている、ということを示せるように心掛けましょう。
目線においては、担当者のネクタイの上の方や、目を直接見るのではなく目の少し下の部分などを見て話を聞くなど、距離感によって使い分けながら相手の顔を見て対話を行っていくと効果的です。
そのほかにも、お客様に合わせてお酒を飲んだりすることも多いため、担当者との主な会話の中でお酒が飲めるかどうかについての質問は多いでしょう。
更に、今まで同様のキャバクラ店などでの勤務実績がある場合は、あわせて聞かれるケースがあります。なお、この業界にはじめてトライする場合には、なぜこの店舗を志望したのかという動機を聞かれるケースがあります。
これらの回答に関しては、余程相手を不快にさせるような発言や内容でない限りは、素直に答えても問題ありません。
しかしながら、短期間だけというような限定的な勤務を匂わせる発言は、相手に不信感を与えてしまう可能性もあるため、控えたほうが良いでしょう。
上記の点に気をつけていれば、おのずと担当者からの信頼を得て採用の結果を貰うことができるでしょう。
実際に合否の判定方法については、その他の一般の企業に対しての就職活動とは異なり、その場で雇用の説明をいただけるケースがほとんどです。逆を言えば、その場での回答が出ずに後日の回答となってしまった場合には、残念ながら不合格であったと考えたほうが良いでしょう。
実際に合格の通知が出た場合には、担当者からその場で実際のシフトにおいて出勤できる日数であったり、時給の相談など、契約に関する細かい話をされた場合、また最終的にはいつ体験入店が行えるかといった質問が担当者から来る場合は、おおむね合格の判断がされたと認識してもいいと言えるでしょう。
たとえ合格が目に見えても、今までの態度を崩すこと無くしっかりと維持したまま、最後まで臨むことが重要です。