保証は何もない!キャバ嬢は給料の未払いを自分で防ぐ必要がある/ブログ キャバクラ体入・求人バイト情報

更新:2019.10.30 作成:2019.11.09
保証は何もない!キャバ嬢は給料の未払いを自分で防ぐ必要がある
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更新:2019.10.30 作成:2019.11.09

キャバ嬢に限らず労働者は働いた分の給料をもらう権利があり、店舗はそれを守らなければなりません。

しかし、店側はそんなことは百も承知であり、それをわかっててあえて給料の未払いを決め込むというケースも少なくありません。このため、未払いをキャバ嬢自らが防ぐ必要があり、その対策を知っておくことが求められています。

 

内容証明を郵便で送る

まず最初にキャバ嬢がすべきことは内容証明郵便で給料を支払うよう求めるということです。

内容証明郵便で送る内容としては、未払い分の給料を払えと伝える程度のものですが、相手に確実に伝えたという既成事実のために送ることになります。そして、これが守らなければ裁判に発展しますよという内容を書いておけば、その効果は十分にあります。

内容証明郵便はどこの郵便局でも送ることができるわけではなく、配達を行っている大きな郵便局からでないと送れません。内容証明郵便を送るにはお金だけでなく、書面を3通用意する必要があります。これは相手に送るもの、自分で保管しておくもの、郵便局で保管するものが必要になるためであり、結果として3通必要です。

普通の一般企業であれば内容証明郵便の時点で裁判を回避するため、未払い分を払おうとしますが、そこは水商売で様々なお客さんを相手にするところでもあることから、そんなことには応じないこともあり、多くのケースにおいてこれだけでは不十分です。

 

労働基準監督署に行く

次に、労働基準監督署に出向くというやり方です。

未払いであることを伝え、今後どのようにすればいいか、その相談をすることになります。当然ながら労働基準監督署は店側に対し、まだ払っていないものを出しなさいと電話をかけてくれます。その際、労働基準監督署に行く前に内容証明郵便などを出しておく必要があります。それをしないと、まず自らが請求してほしいと言われ断られてしまいます。

もちろんそのあとに請求し、無下にされれば労働基準監督署の出番となります。ここまでいくと、一般企業であればほとんどのところが労働基準監督署を恐れ、何とかして払おうとし、労働基準監督署に目をつけられないようにし、キャバクラ店の一部でもこれ以上はやばいと判断し素直に払おうとしますが、法的拘束力がないため、それでも無視をするところも少なからず存在します。

 

裁判

ここで最後手段となるのが裁判です。ただ、本格的な裁判ではお金がかかるため、仮に払ってもらってないお金が60万円以下という場合には少額訴訟も1つの手です。少額訴訟であれば弁護士をつける必要がなく、審理も1日で終わり、すぐに決着をつけることができます。裁判費用に関しても1万円程度で済みます。訴状に関しても自分で作ることができるレベルですが、訴状を作る経験というのはほとんどの人はしないため、間違いやらなんやらで何度か裁判所に出向くことも覚悟する必要はあります。それでも、どこが間違っているかなど教えてくれるため、そのあたりは安心です。

少額訴訟とはいえ裁判は裁判なので、審理が始まる前に証拠を残しておく必要があります。証拠となるのはタイムカードが一番ですが、最近では日記に出勤時間などを記入しておくというのでも十分な証拠となります。もしそれらがない場合には同じ店で働く人にお願いするというのも1つです。他にもメールのやり取りなども証拠となりえるため、とりあえずかき集めることが第一です。

口頭弁論では訴状や証拠の原本や証人を用意しますが、この証人は事前に申請をしておかなければなりません。その日になって急に証人を用意しても受け付けてもらえないので注意が必要です。給料は支払わなければならないものであることからも、証拠や証人を用意しておけばほぼ確実に勝ちます。場合によっては本格的な裁判に突入する可能性もありますが、結局は自分たちの首を絞めることになるのでたいていは少額訴訟の段階で観念します。

それでも支払わないという場合には強制執行が行われ、店のものを差し押さえるということになります。そうなってしまえばどうしようもないため、そこでようやく支払うことになります。こうしたことで悩むキャバ嬢は意外と多く存在し、例えば様々な理由をつけられて罰金によって給料がもらえないということもあります。ただ、罰金があるとはいえせっかく働いて得たお金をもらえないように店が勝手に判断することはできないようになっているため、この場合もこれらの手順で回収することになります。

 

まとめ

自分で防ぐというのが前提ですが、最近ではキャバ嬢がユニオン、労働組合を結成してそこで行動するということも見られます。

こうした動きはキャバ嬢に限らず、学習塾のアルバイト講師など単体で活動してきた人が1つのユニオンにまとまって会社側と行動するようになっています。

キャバ嬢同士の出会い、そして未払い分を払ってもらうためにスクラムを組み、みんなで立ち向かうことができます。そのためにも証拠となるものは確保しておかなければなりません。