キャバクラの接客では、お客さんが帰る時に「お見送り」と呼ばれる儀式があります。
大抵の場合は、最後についていたキャバ嬢が担当することになりますが、エレベーターの前までがほとんどのようです。
中にはタクシーが来るまで、外で「お見送り」をするお店もあるようですが、蒸し暑い夏や凍える寒さの時期は大変そうですよね。
ここでは、再来店につながるお見送りのコツについて紹介していきます。
お見送りの時には、お客さんに「今日はありがとうございました」と挨拶をするわけですが、「ありがとう」に続く言葉を添えると、印象に残りやすくなります。
「今日は楽しかった」「また会えるのを楽しみにしています」と、ある程度テンプレートでも良いので、準備しておくようにしましょう。
お見送りをした後、すぐにお客さんに「お礼メール」「ありがとうメール」を送ると効果的です。
あくまでも「すぐに」送ることが大切で、時間が経ってしまいますと、深夜ということもありますし、すでに帰宅していることも考えられます。
独身のお客さんならまだしも、既婚者のお客さんの場合には、トラブルの火種にもなりかねません。
お見送りの後、お店に戻る前にサッと送るのがコツです。難しい場合にはトイレに行って送るのも良いでしょう。
帰る前にお客さんが会計(精算)をしている時には、離れて待つようにしましょう。
お客さんやお店から、手をつないだり腕を組んだりして隣にいることを要求される場合は別ですが、そうでない場合にはお金を払っているところ(クレジットカードかもしれませんが)をジロジロ見ないようにするのもマナーと言えます。
あらかじめメッセージカードを用意しておいて、お見送りの時にお客さんに渡すのも良いかもしれません。
名刺の裏側や空きスペースを使って、「今日は楽しかった」などと、その場で書いて渡すのもアリでしょう。
お見送りの時のキャバ嬢の表情は、お客さんにとって「今日は楽しかった」ことを確認する目安でもあります。最高の笑顔でお客さんをお見送りしましょう。
例えばモデルなどの場合、普段から写真撮影に慣れているせいなのか一瞬で「自分の一番良い表情」を出すことができる人がほとんどです。
もちろん天性の部分もあるのかもしれませんが、おそらくそうした表情がいつでも出せるように意識していることと、どの表情がベストなのか?ということを研究しているのではないかと思われます。
キャバ嬢にとっても、笑顔を始めとした表情はその人だけにしかないオリジナルの武器となります。無意識のうちに「自分の一番良い表情」がいつでもできるように準備しておきましょう。
一人だけでなく、複数のキャストと一緒にお見送りをした後には、必ず他のキャストに「おつかれさまでした」と言うのを忘れないようにしましょう。
「気遣いができる女の子」として認識されることで、お仕事がしやすくなります。
キャバ嬢が閉店後にお客さんと食事などに行くことを「アフター」といいます。お客さんにとっては、アフターでキャバ嬢と過ごせることはプラスの要素の方が多いため、アフターに誘うお客さんは少なくありません。
とはいえ、アフターは開店前にお客さんと食事をする「同伴」とは違い、お給料に反映されることはありません。
何度も来てくれて指名をしてくれるお客さんだけに絞ってアフターに行くことが、キャバ嬢としての価値を上げることにもつながります。
1.お客さんの車に乗らない
アフターでは、お客さんの車に乗ることは丁重にお断りした方が良いでしょう。車というのは、動く密室でもあるためどこに連れて行かれても逃げ場がありません。
特に高速道路を走ってしまったら、途中でアクション映画のように車から飛び降りるわけにもいきませんし、実際にしたら大怪我だけで済まないかもしれません。仮に送ってもらえるだけだったとしても、自宅の近くが知られるのは、リスクが高すぎます。
「実家暮らしだから大丈夫」ということはないので、終電後の場合には、なるべくお店の「送り」を利用するようにしましょう。
そもそもキャバクラの場合、お酒を飲むことがほとんどのため飲酒運転になってしまいますので、道路交通法の点においてもオススメできません。
運転している本人だけでなく、同乗者も飲酒運転の対象となり運転免許の停止や罰金を課せられることになります。
2.アフター用のお店を用意する
お客さんとアフターに行くときは、あらかじめ「アフター用のお店」をいくつか用意しておくと良いでしょう。完全個室のお店ではなく、オープンな状態のお店を探しておきます。
もし落ち着いて過ごしたい場合には、半個室のお店を利用するのもひとつの方法です。できるだけお客さん主導でお店を決めないようにすることが、自分の身の安全を守るためにも大切なポイントとなります。