キャバクラの接客術はいろいろありますが、やはり一番最初の印象が後々まで大きく関わってきますので、初めてお店に来てくれた時のお迎えやご案内から、見られていることを意識しておきましょう。
同様に、お客さんのこともチェックしながら、席に着く前から接客が始まっているような心構えで臨むようにしてみてください。
コンビニや居酒屋でよく見かける光景ですが、店員さんがほかのお客さんの接客中でも、新たに入ってきたお客さんがいると一斉に挨拶しますよね。
接客業をやっていると、ついついそれにつられて挨拶しちゃいそうになりますよね・・・お客さんとして来ているのに(笑)。
でも、それくらい挨拶が染み付いているということは、接客技術が身についているということですし、お客さんからしてみても、お店に入ったとたんにきちんと店員さんが挨拶してくれるお店は好感が持てます。
ましてや、接客業のトップと言ってもいいキャバクラですから、お客さんの動向には常に気を配っていたいですね。
キャバクラのお店にもよりますが、お客さんが来店されたら、遠くからでも立ち上がって挨拶するように指導しているところもあります。
もちろん接客中のお客さんも大事ですので、話の腰を追ってまで新しいお客さんに挨拶する必要はありませんが、どんなお客さんが来たか、なじみのお客さんではないかなど、できるだけチェックしておきましょう。
基本的に、来店したお客さんは、まず黒服やボーイさんに案内されて席に着きます。
でも、席に着くまでの間でも、お客さんは待機している女の子や、お気に入りのキャバ嬢が店内にいないかひそかにチェックしています。
フリーのお客さんであるなら、自分を場内指名してもらえるように、少しほほえんで見せたり、魅力的に見せることも効果的でしょう。初めて会うお客さんなら、やっぱり見た目から印象が決まってしまいますので、ほかのお客さんの接客中でも、新しいお客さんを意識しておくと指名につながりやすいでしょう。
また、なじみのお客さんや指名してくれるお客さんだったら、さりげなく目配せして、自分の存在をアピールしておくのもいいですね。お客さんが入ってきてから席に着くまでの間でも、すでに接客は始まっていると言えます。
案内されているお客さんが知り合いだったり、なじみのお客さんでも勝手に席に着くことはできません。
フリーのお客さんなら、どの女の子を付かせるかは、場を取り仕切っているボーイさんにかかっていますし、いつも自分を指名してくれる人でも、今回は違う人を指名するかもしれません。
ですから、店内を案内されている時の印象がここで生きてきます。
もし、フリーのお客さんの席に着く場合は、「入ってきた時から気になってました」など、きちんと見ていたことをアピールできますし、お客さんの印象も良くなるでしょう。
また、案内されている時に目が合っていればお客さんはどうしても気になるでしょうし、「あの娘がいいな」と場内指名してくれる確率もあがります。
もし、指名してもらえたら席に着くまでの動作も見られていることも意識して優雅に行きましょう。
そして、席に着いたら「さっき目が合いましたよね?指名してもらいたいと思ってました」など、印象づけることもできます。
ただ、来店したお客さんが案内されている時に、ほかのお客さんの接客に夢中で全然見ていなかった場合、この作戦は通用しません。
お客さんが気づいていなかったらいいのですが、実際は全然見ていなかったのがバレているのに「見てましたよ」なんて言われると、少し興ざめしてしまいますよね。
来店するお客さんに常に気を配ることも大きなポイントですが、今接客しているお客さんがいるなら、そちらもぞんざいにはできませんよね。
せっかく会話が盛り上がっているのに、別のお客さんに気を取られているのがわかったら、相手はいい気はしません。
キャバ嬢の仕事は、ひとつのことに集中するよりも、今接客しているお客さんと新しく来店したお客さん、それにほかのテーブルのお客さんや、先輩後輩のキャバ嬢など、常にいろいろなところに目を配る必要があります。
それは本当に大変なことではありますが、それができるようになると先輩や後輩のフォローに素早く対応できたり、一日であちこちから場内指名してもらるようになるでしょう。
そのためにも、やはり初めて来店するお客さんのことを覚えておけば、直接接客した時に「○月○日に初めてお店に来たんですよね」と言われたら、お客さんはびっくりしてあなたのことを忘れないようになるでしょう。
やはり、自分のことを見てくれて覚えてくれているということは、何よりもうれしいことですよね。