キャバクラの勤務スケジュールは、正社員のような固定ではなく自己申告が主流です。
お店によっては固定にすることもできますが、ほとんどの場合各キャストの都合や予定に合わせてシフトを組んでいきます。したがって、アルバイトや派遣などと同じような勤務体系になります。
自己申告制のお店では、一般的なアルバイトと同じく1週間の中で都合の良い曜日を入れます。他のアルバイトと違うところは、週に1回、2時間の勤務からOKということ。
ただし、週1で2時間しか働かなくてOKという意味ではなく、「週1の2時間を固定」とし、それ以外に勤務できる日を入れていくシステムとなっています。
時間帯は、ほとんどが夜から深夜にかけての勤務になります。求人では夜8時~深夜1時までの5時間くらいが多く、深夜1時以降の営業は風営法の改正によって難しくなったため、2時~5時まで営業しているお店はあまり多くありません。(地域によって違いがあるようです)
キャバクラには「ラスト」と呼ばれるシステムがあります。ラストとは「閉店」のことで、閉店時間として明記しない代わりにラストと表示されています。
閉店時間が分からないとシフトが出しにくくなり、困ってしまいますよね。しかしお店にとっては、その日一日にお客さまがどれだけ入店するかが問題で、固定客を重視する接客業である以上、閉店時間に柔軟性を持たせなければ商売にならないのです。
つまり、ラストというのはそのときどきで変わり、延びることもあれば、縮まることもあるんです。
お店が早い時間帯からガラガラになってしまい、キャストが暇になってしまうと、その時点で終了=閉店となり、アフターへと移ります。お店が本当にガラガラになってしまうと、売れっ子以外は順次帰宅することになります。
ラストが早まれば稼ぎも少なくなってしまうのですが、これはキャバクラというお仕事の性質上、仕方のない部分です。
キャバクラでは自己申告制でシフトを組むのが普通です。したがって、不定期に出勤するキャストは自分を指名してくれるお客さまに出勤日を連絡する必要が出てきます。固定客がつけばつくほど、こまめに連絡を回さなくてはなりません。
ある程度人気が出てくると、お客さまから「今日も出ないの?」と言われたり、「この日に出てきてよ」とリクエストをされる場合もあります。その場合は、あらかじめ出勤日を固定しておいた方がお客さまも予定が立てやすくなり、お互いに安心です。
出勤日を固定することでお客さまの目にも留まりやすくなり、指名客が付きやすくなるメリットもあります。不定期に出現する幻のようなキャストではなく、いつも笑顔を振りまいてくれる、人気嬢を目指す方が稼ぎにもつながります。
キャバ嬢は常に身だしなみに気を配る職業ですから、美容室の予約など、自分磨きにもある程度の時間を割かなくてはなりません。
シフトにバラつきが出てしまうと、勤務日以外の日のスケジュール管理が複雑になり、美容室の予約や自分磨きの時間が取れにくくなったり、休む暇がなくなるというデメリットがあります。
最初から出勤日を「月曜日と木曜日」のように固定してしまえば、それ以外の日に絞って予定を立てやすくなるのでおすすめですよ。
キャバクラの中には、「朝キャバ」「昼キャバ」などのように、夜以外の時間帯にも営業を行っているお店があります。
多くの場合、朝キャバの場合は日の出から午前11時頃まで、昼キャバは朝10時頃から夕方4時頃までの営業時間となっています。
朝キャバ・昼キャバともにシフト制であり、基本的にキャストの都合に合わせて勤務日を指定することができます。夜に仕事をしたくない、夜は別の仕事に入りたい、育児に専念したい…など、さまざまな理由から朝キャバや昼キャバを選ぶ方も増えています。
営業時間帯が違うだけで、中身は一般的なキャバクラと大差がないので、一度キャバクラを経験された方ならすぐに要領が掴めると思います。時間も比較的自由に入れられ、夜ほどノルマが厳しくないのも魅力的です。
キャバクラには独自の勤務体系があるため、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。しかし仕事に慣れていき、お客さまに顔を覚えてもらえると、やる気アップにつながり、ゆくゆくは給与にも反映されていきます。
シフトの固定については強制ではありませんが、人気嬢になる予定がある方や、すでにある程度の人気を取れている方は決まった日に顔を出すようにすると、さらに指名が入りやすくなります。
キャバクラは、居酒屋や飲み屋などと同じく金曜日から土曜日の週末が稼ぎ時にあたります。連休前や長期休暇の前なども繁忙期となるので、忙しい時期を狙ってシフトを組んだ方が稼ぎに直結します。
「しっかり働いてしっかり稼ぎたい!」という方は、平日よりも祝日前をメインにお仕事のスケジュールを入れていくと良いでしょう。