アイメイクなどをしている時、地味に悩んでしまうのが眉毛の色ですね。髪だけ明るくても、眉毛が地毛の色に近いと眉毛だけが浮いて見えたり、メイクが合わせづらくなってしまいます。
眉毛専用のカラーリング剤というものはないので、髪色と眉毛の色を合わせるためには、眉毛の濃くて太いところを抜いたり量を減らしたりして、その上に眉マスカラやアイブロウをつけるようにします。
しかし、その方法でもまだ眉色が濃い場合は、思い切って眉毛を脱色することも出来ます。
眉毛の脱色は、髪の毛の脱色と同じように薬剤を塗って色を脱色する方法です。眉毛用の脱色剤はありませんが、市販されている除毛クリームで色を抜くことができます。
眉毛脱色には、サロンで脱色してもらう方法と、自分で脱色する方法があります。他人にやってもらうのはお金がかかるしちょっと不安、という場合は、自分で除毛クリームを買ってきて脱色してもいいかもしれません。
脱色に使われているクリームには「ジョレン(JOLEN)」「エラピット」などが特に有名です。この2種類以外にも除毛クリームなら何でも使えるようですが、眉毛まわりの皮膚はとても薄いので、できるだけ低刺激の製品を使うようにしてください。
眉毛脱色の方法はとても簡単で、時間もかかりません。脱色クリームを眉毛全体に塗り広げてから、その上にラップを貼ってしばらく置くだけでOK。ラップは眉毛にしっかりと密着させるようにして、密閉するようなイメージで眉に貼ってあげると薬剤がしっかりなじみます。
パッケージに書いてある時間の通りに10分~15分程度置いて様子を見ます。ただし眉毛の毛は太くてしっかりしており、髪の毛より剛毛で色が抜けにくい場合もあります。15分で足りない時は20分くらい待つようにします。
15分程度置いたら、クリームを軽く濡らしたコットンで拭き取ります。この時も、目にクリームが入らないように注意してください。眉毛の脱色ができていない部分や、余分に飛び出した毛はカットするか抜き取ってあげましょう。
脱色を始めたばかりの頃は、色素が抜けにくい関係できれいな茶色にならない可能性があります。眉毛が脱色できているかチェックして、うまく色が抜けていなかった場合は翌日も同じ方法で脱色を試してみてください。
眉毛は髪の毛などと同じで、繰り返し同じ場所に生えかわります。きれいに脱色ができたとしても、しばらく時間をおくと同じ場所に黒い毛が生えてきて、色は元に戻ってしまいます。
眉毛脱色は、大体1ヶ月~2ヶ月くらいの間隔で定期的に行うのがベストと言われています。眉毛がすぐ生えかわる人は、1週間~2週間くらいの間隔で脱色をすると良いかもしれません。
人によっては2ヶ月くらいたってもまだ脱色の必要がない場合もあります。除毛クリームの効果は、体質や肌の状態によっても変わってきますので、しばらくそのままでキープできる人もいます。(脱色を繰り返していると、薬剤の刺激によって眉毛が生えなくなってくる人もいるようです)
反対に、肌がとても強くて、何回脱色しても黒い剛毛が生えてくる人もいます。そのような人は、繰り返し間隔をおいて脱色をする必要があるでしょう。
眉毛脱色には刺激の強い除毛クリームを使います。クリームが目に入ると大変な刺激になり、放置しておくと非常に危険ですので、まずはクリームが目に入らないように注意してください。
クリームを塗ってから拭き取るまでは「液だれ」に注意し、目に入らないようにしっかりとガードするようにします。顔を下に向けて、液が目元にたれてこないように工夫するなど、顔の角度にも注意してみてください。
また、眉毛を脱色せずにヘアカラー剤で染める人もいるのですが、髪の毛用のカラーリング剤は眉毛専用ではないので、痛みが発生したり肌トラブルにつながる可能性があります。眉毛カラーリングで痛みや赤みが出ると大変です。
脱色をしていると、根元が黒く残って「色ムラ」になってしまう場合があります。そうならないようにするには、根元までクリームをしっかりと塗ることが大切ですが、クリームを厚塗りすると肌に強い刺激になるおそれもあります。肌のトラブルが起きない程度に、うまく調整しながら脱色を行いましょう。
万が一、肌トラブルが起きた場合はすぐに使用を中止して、クリームをしっかりと拭き取って患部を清潔にしてください。
眉毛脱色は、アイブロウや眉マスカラを使わずに自然な茶色にする方法です。うまく脱色できれば、染めたとは思えないナチュラルな茶色の眉に仕上がるので、髪色とも自然になじんで眉メイクの手間がはぶけます。
真っ黒な剛毛眉毛に悩んでいた人でも、脱色をすることでワントーン明るい眉毛が手に入ります。目にクリームが入らないように注意しながら、自然なナチュラル眉毛を目指してみてください。