キャバ嬢もちょっと特殊ではあるかもしれませんが、立派な接客業、サービス業です。お酒の飲みに来た男性の会話に付き合ったり、お酒を飲む席を盛り上げたりする目的があります。そんな場で特に気を付けておきたいのが、接客敬語です。キャバクラでお酒を飲む人の中には、ある程度の地位でお仕事をしている人もいます。そのため、接客敬語については厳しいお客さんもいます。
せっかく気に入ってもらえていたのに、言葉遣いがよくないからと指名してもらえなくなったら悲しいですよね。キャバ嬢も仕事ですから、ちゃんと接客敬語を身につけておかなくてはいけません。
では、キャバ嬢が間違えやすい接客敬語を10個紹介します。
「○○でよろしかったでしょうか?」という言葉は「よろしいですか?」の丁寧な言葉として使ってしまいやすいのですが、実はこれは押し付けているかのように感じてあまりよくない接客敬語といわれています。
○○でよろしかったですか?と言われると、○○だけでいいんですか?と聞かれているように感じてしまうからです。キャバクラで使うのもできるだけ避けたほうがいいですね。
○○になります、というのは物事の変化のことを指す言葉と考えられているので、おしぼりになります、というような物を表す言葉とは言えません。
何気なく使っているかもしれませんが、○○になります、という言葉を使うのであれば、○○です、というようなシンプルな言葉の方が美しいのではないでしょうか。
飲み物や食べ物の注文を聞いたりする場合、飲まれますか、食べられますか?ではなく、お召し上がりになられますか?が敬語として正しいです。
ちょっとかしこまった言い方のような気がしてしまいますが、正しく丁寧に接客したいときはちゃんと使えるといいですね。
了解しました、というのは、了承します、という意味があります。
決して意味的には間違っていないのですが、基本は上の人が下の人に対して使う言葉となっているので、お客さんに対して了解しました、という言葉を使うのは間違っています。
かしこまりました、承知しました、というような言葉が適切です。
○○の方は足りていますか?などというような言葉も、普段何気なく使ってしまっていますが、違和感がある言葉です。
○○の方があるならば、△△の方もあるはずです。選択肢がある場合に○○の方でいいですか?などと尋ねることになるので、接客敬語としては間違っています。
いわゆるお断りの言葉ですね。キャバクラでもルールがあります。
違反行為などはボーイが目を光らせてちゃんと見てくれているはずですが、中にはあまりボーイが足りていないときなど目を盗んで違反行為をするお客さんもいます。キャバ嬢に対するボディタッチな
どもそうですね。
そんな時に、○○しないでくださいという言葉ではなく、○○はご遠慮ください、という言葉を使ってみましょう。
しっかりとした敬語なので相手もちょっとびっくりするでしょうし、本当にダメです、という気持ちを伝えやすいですね。
何かを注文するとき、どれにしますか?という言葉が敬語が足りない気がするから…とどれにいたしますか?という言葉を使うことがあります。でもこれは間違った敬語です。
どれにいたしますか?ではなく、どちらになさいますか?が正しい敬語ですね。キャバクラであれば、どれにしますか?という言葉遣いでも特に違和感なく使えます。
指名などが入って席を離れなくてはいけないとき、お席を離れさせていただきます、という言葉はNGです。
「お」をつけるのはお客さんが席を離れる場合につけるもので、自分の行動に対しては付ける必要はありません。
例えばスプーンやフォークなど、使いたいものをいくつ用意したらいいかと尋ねるときに、いくついりますか?という言葉は失礼です。敬語のようで敬語になりきっていません。
いくつおもちしますか?というように、自分はキャバクラ側の立場であると考え、お持ちする、という言葉を使いましょう。
今日は来てくださってありがとうございました、今日は来ていただいてありがとうございました、この2つって同じような意味に感じますよね。でも実は違います。
来ていただくという言葉は、こちらからお願いして来てもらった場合です。来てくださるというのは、お客さんが自発的に来てくれた場合に使います。こういった敬語もさりげなく使い分けられるといいですね。
色々と気を付けなくてはいけない言葉がたくさんあったのですが、基本は気持ちを込めて話をすること、です。
接客敬語といっても、なかなか使い分けが難しいものもありますし、日頃は何気なく使っていて違和感がないはずなのに、接客敬語として間違っているか合っているかで考えると間違っている…という言葉もたくさんあります。
それほど気にしすぎる必要はありませんが、言葉に対して敏感なお客さんがいるのも事実です。
出来る限り接客敬語には気を付けて、もしも指摘をされたときには、ちゃんと素直に謝って訂正しましょう。
その人の捉え方次第でかなり変わってくるので、自分なりに精一杯の接客敬語を使うといいですね。