最近はタレントやコンサルタント、経営者や投資家など、「元キャバクラ嬢」という経歴の女性が増えたように思います。
キャバクラで働くと接客業ならではのスキルが身につき、そのテクニックを活かして起業したり専門職に就いたりする女性も多いようです。
また、OLになっても接客で培われたコミュニケーション能力の高さで、上司や同僚に好かれるという話も聞いたりしますね。
では、どのようなスキルが身につきやすくなるのでしょうか。そこで今回は、錦3丁目(名古屋)で働く現役キャバクラ嬢にアンケートをとってみました。
もっとも回答が多かった上位5つを紹介したいと思います。
キャバクラ嬢は、ドリンクやボトル、指名や同伴など、何かと男性に“お願い”する機会が多い仕事。お店に呼ぶのも「おねだり」の一つですし、ドリンクをもらうのも「おねだり」。
プライベートでも自然と“お願い上手”になるみたいで、直接「やって」と言わなくても彼氏を望み通りに誘導できるようになった、なんて興味深い意見も。
いろんなタイプの客やキャバクラ嬢とコミュニケーションをとる仕事ですから、知らないうちに人を観察する能力が磨かれていくようです。
観察し、コミュニケーションをとり、相手の人柄やタイプを分析し、それを指名や接客に活かすのがキャバクラ嬢のスキル。
日常生活で、つい気になる人がいたら観察しながら分析してしまう癖は職業病かもしれませんね。
意外と多かったのが「キャバクラで働き出してから人見知りしなくなった」という意見。
キャバクラ嬢はフリーの席やヘルプで接客するのも仕事の一つ。
初対面の男性とコミュニケーションをとる仕事なので、自然と度胸が備わっていき、人見知りしなくなるみたいです。人見知りを克服した女性はキャバクラで働くのもアリかも・・・。
接客と言っても、ただ客の話し相手をするだけではありません。
お酒をつくったり灰皿を交換したり、客が気持ちよく過ごせるように常に接客中はテーブルを拭いたり整頓したり、細かな気配りが求められる仕事。
メールや電話、接客中の会話でも相手が不快に感じる話題を避けたり、シチュエーションに応じて相手が好みそうな女性を演じてみたり、高度な気遣いも必要になります。
一般の女性が気づかないような些細なことでもキャッチして、気配りしながら男性をもてなすのがキャバクラ嬢のスキルなのです。
やはりキャバクラ嬢のスキルと言えば会話のテクニック。そのなかでも求められる接客スキルが「相手の話を上手に聞く」こと。
つまり、聞き上手です。
専門用語では「傾聴」と言いますが、コミュニケーション能力が高い人ほど傾聴力が優れていて「話しやすい相手になりきる」のが上手。
アイコンタクトやリアクション、自然な表情のつくり方や姿勢など、聞き上手になるためのポイントは様々で、ただ単に黙って話を聞くだけでは不十分です。
なかには「会話が苦手」「うまくコミュニケーションがとれない」「会話が続かない」といった悩みを抱えながら頑張っているキャバクラ嬢もいます。
無理してネタを集めたり喋り方を上達させようとしたり、盛り上げ上手になろうとする必要はありません。
接客で大切なのは、「相性が合う」と思わせることです。
客に、「喋りやすい相手」「共感してくれる相手」と思わせることが聞き上手なキャバクラ嬢のスキル。そうすれば、「また次も、この女性と話したい」「また会いたい」と思うからです。
キャバクラで働くと金銭感覚が狂うとか、夜の世界から抜けられなくなるといったマイナスな話も聞きますが、スキルが磨かれて社会人としての能力が高まる一面もあるようです。
コミュニケーション能力の向上や気配り・気遣いなど、ビジネスシーンや社会人に求められるスキルの一つ。キャバクラ嬢は、日墓それらのスキルを磨く環境にいると言えるでしょう。
さらに、営業や指名、同伴やドリンクなど、自らの売上を伸ばすための努力も必要とされる仕事。
“楽に稼げる”というイメージをもつ人も少なくないですが、実際は努力やスキルに悪戦苦闘しながら働いているのです。
そうやって一人前のキャバクラ嬢になり、自信がもてるようになるんですね。キャバクラ嬢になると対人関係に役立つスキルがついて人づきあいが賢くなるのかもしれません。
アルバイトや本業で稼ぎが物足りないという女性は、スキルアップの意味も含めて副業でキャバクラ体験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
近頃は副業として、ノルマがなくシフトを自由にくめる派遣キャバクラを利用する女性も増えています。コミュニケーション能力を磨きたい女性には、とくにオススメかもしれませんね。
※アンケートの概要
場所:名古屋市中区錦3丁目
調査対象:19歳~28歳のキャバクラ嬢 74人
調査方法:街頭インタビューによる回答