キャバ嬢の給料は店舗によってシステムや体系が異なるので、同じ地域で同じ時間働いても店が違えば給料も違ってくるのです。
指名がとれないキャバ嬢なら最低保証の「時給×時間×日数」が1ヶ月の給料ですし、ドリンクや指名をとるキャバ嬢なら「月50万や100万円」稼いでいる売れっ子もいます。
ドリンクや指名本数によって時給が変わったり、そのまま固定の割合が給料に反映されたりして給料に差がつきます。主に3つのシステムがあり、それぞれ計算が異なります。
●時給スライド(ポイントスライド)
指名本数や売上で条件をクリアするごとに時給がアップするシステム。売上の総額で時給がスライドする「売上スライド」も同じ仕組みです。
指名本数で例えると、
10本・・・2000円
20本・・・2500円
30本・・・3000円
指名と同じように同伴やドリンクもポイントで時給を管理し、トータルのポイント数で最終的な時給を算出します。そして、「時給×時間×日数」が月間の給料となるわけです。
●売上バック
指名やドリンクなど、自分の売上から何%かをバックとしてもらうシステム。
たとえば、月間売上が100万円でバックが40%=40万円が月給に加算されます。
固定の時給×時間×日数+バック=月給
●固定の時給
売上で時給が変動しないシステム。最低保証の時給が約束されていて、入店1ヶ月~3ヶ月目くらいまで固定の時給で働くキャバ嬢も多いです。
純粋に「保証時給×時間×日数」が月給となり、この期間はバックがつきません。
●固定バック
指名1本につき1,000円など、固定のバックが決められているシステム。
たとえば、月間の指名数(指名客)が40本なら月給に合計で4万円が加算されます。
固定の時給×時間×日数+固定バックの合計=月給
●指名本数
最初から目当てのキャバ嬢を指名する「本指名」と、フリーの客が気に入ったキャバ嬢を指名する「場内指名」の2種類。場内よりも本指名のほうが給料に反映されるパーセンテージが大きいです。
●同伴件数
出勤前に客と食事などに行き、そのまま一緒に店に連れてくるスタイル。
●ボトル本数
シャンパンやワイン、キープなど、ボトルが入った場合に発生するバックマージン。
●ドリンク本数
ドリンク一杯でカウントするのが基本ですが、売上スライドだったらトータルのドリンク売上額が時給アップにつながります。
●出勤回数
皆勤賞や月〇回以上で〇円アップなど、キャバ嬢のモチベーションを上げるための報奨金
新宿にある高級キャバクラで指名ナンバー1の由美さんに給料の内訳を聞いてみた。
「私は今、週に5日入っています。以前は3日だったのですが、最近指名の数が多くなり、私がお店にいないとお客様に失礼だからと、出勤日を増やしました。私の時給は通常だと5000円です。夜の9時から朝5時まで。8時間のお仕事だから1日に4万円、週20万円で、月に換算すると100万円くらいかな」
指名は1日に15本くらい貰うから1本2000円なので3万円。週15万円の月で見ると60万円くらい。ちょっと稼ぎすぎてるかな(笑)
この段階で160万円を突破。
その他にお金の入る方法があるのか聞いてみたら、
「一番効率がいいのは同伴ですね。お客さんと一緒にお店に来るだけで1万円手に入るでしょ。お店に入る時は必ず一緒に入るから、それだけで月に22万から23万円になります。これでお店から貰う金額は200万円にはちょっと届かないくらいかな」
お店から200万円弱、ではお店以外から貰えるところはあるのか聞いてみると、
「メインはお金じゃなくてモノですよね、やっぱり。ナンバー1になってから自分の身の回りのものを自分で買ったことはありません。お金に換算すれば、月平均50万円分くらいは買ってもらっています(笑)。で、今はマンションに住んでいるんですが、その家賃30万円も払ってもらっています。また旅行へ行くなんていえば、お餞別貰ってそれですべて賄えちゃう。現金では200万円弱だけど、モノなども合わせれば300万円くらいにはなってますね」
そこら辺でうだうだ言っている若いサラリーマンの年収を1か月ちょっとで稼いでしまうわけだから、すごいとしかいいようがない。
在籍のキャバ嬢を参考にキャバクラの給料をチェックしましたが、ほかにも派遣キャバ嬢という働き方もあります。
ノルマや営業がなく、ヘルプが派遣キャバ嬢の仕事なので基本は固定の時給です。
在籍キャバ嬢の時給よりは低めの設定ですが、ノルマや仕事の負担が少ないことを考えると普通のアルバイトより格段に稼げるので大学生やOL、主婦など自分の都合のいい時間や日に働く女性が増えているようです。
しかし、ガッツリ稼げないわけではありません。
短期でも集中してシフトを組んで稼ぐ派遣キャバ嬢もいるので、いろんな働き方があることを覚えておくと便利かもしれませんね。