キャバクラをはじめとする夜のお仕事では、女の子たちは身バレを防ぐために「源氏名」を名乗っています。
最近では昼のお仕事でも、メイド喫茶などで源氏名を使っている店員さんが増えてきました。
源氏名というのは元から決まっているわけではなく、夜のお仕事で働きはじめる時に、まず最初に自分で考えて名前をつけなければなりません。
これからキャバクラで働こうと考えている方は、源氏名を前もって考えておくと安心です。
基本的に、源氏名は自分で決める方が多いです。「あゆみ」「カナ」など、好きな芸能人やアーティストの芸名から拝借して名前をつける人も多いですし、本名や本名に近いところからあえて取っている女の子もいます。
水商売では本名を使うとお水の世界から抜けられなくなるという言い伝えがありますが、最近では「本名から離れすぎていると覚えられない」「たまに忘れてしまって、名前を呼ばれても反応できない」という悩みを持つ人も増えてきています。
そこで、本名が「明日香(あすか)」から「あすな」「あすみ」と一部を変更したり、本名の「奈美(なみ)」から「美奈(みな)」など反対の名前にする方法があります。「麗子」など、名前から一文字とって「麗」などにするパターンも多いです。
反対に、まったく本名に関係のない名前をつける人もいます。アニメキャラクターや小説の主人公の名前、憧れの人や美人な女友達の名前、昔好きだった男性にちなんだ名前など、さまざまな方法があります。
「マリア」「ティアラ」など、外国風の名前にしてみたり、反対に「楓」「桜子」など和風の名前をつけている方も多いです。
外国風の名前の場合、名前かぶりを防ぐために「りん」ではなく「Rin」、「れい」ではなく「Ray」にするなど、ローマ字表記を使う場合もあります。
源氏名を使えば、ふだんとは違うキャストとしての自分に気持ちを切り替えることができます。反対に、ふだんの自分から切り替わらない名前は、源氏名としてふさわしくありません。
ここからは、自分に合う源氏名をつけるためのテクニックについて紹介したいと思います。
1、自分が覚えやすいもの
源氏名は、自分が記憶しやすいものを採用しましょう。短い方が呼びやすいという場合は、「あい」「みき」などの2文字の名前をメインに考えてみてください。
長めの名前でも「らんらん」など「ん」を入れることで呼びやすくなりますが、自分で名前を名乗る機会が多いので、呼びやすく覚えやすい名前にするのがベストです。
2、お客さんが覚えやすいもの
ご年配のお客さんの場合、「お気に入りの女の子がいるんだけれど、名前が覚えられない」というお悩みを持つ方が少なくありません。キャバクラのキャストには同じような名前の女の子がたくさんいるので、「どの愛ちゃんだっけ?」と分からなくなってしまうのです。
「愛」がつく名前だけでも、「あいり」「まなみ」「あいこ」「えみ」などさまざまな呼び方があるので、できれば他の女の子とかぶらない、お客さんが覚えやすい名前を意識してつけてみてください。
3、名前負けしないもの
「麗華」など、いかにもセレブリティでゴージャスな名前は、名前負けをしないように慎重に考えてつけましょう。
「叶 京子」など、セレブリティの芸能人を意識して命名したとしても、外見が整っていなければお客さんにガッカリされてしまう可能性があります。
4、海外かぶれしすぎない
「ティアラ」程度であればそれほど問題はありませんが、「キャサリン」「アンジェラ」といった海外の女性の名前をつけると、見た目とのギャップからイメージダウンにつながる可能性があります。
お客さんの中には、海外の女性の名前を源氏名にすることを好まない方もいらっしゃいますので、できれば日本人的な名前をつけた方が無難かもしれません。
5、おかしな名前にしない
「○○ちぇる」「ぴよぴよちゃん」など、不思議系の名前をつけている女の子もいますが、よほどキャラクターに合っていないと、「不思議な子「おかしな子」という印象を与えてしまいます。相手の気を引こうとして「奇をてらう」ことで、せっかく自分に好意を示してくれているお客さんが冷めてしまう可能性もあるのです。
不思議系の名前に免疫や耐性がないお客さんもいらっしゃいますので、一つでも多くの指名を勝ち取るためにも、相手が引いて離れて行くような名前は避けた方が良いでしょう。
いかがでしたか?
源氏名は自分のキャラクターを邪魔しないもので、なおかつ自分も周りも覚えやすいものに設定するのがベストです。
苗字+名前とセットで名付ける場合も、本名と間違わないように注意が必要ですし、名前負けしないような内容を意識しましょう。
地味な名前の方が無難ではありますが、少しくらい目立つ程度の名前にした方がウケる可能性もありますので、普通の名前や日本人的な名前以外にも、いくつかのアレンジを考えてみてください。