キャバクラで働きたい人に覚えてほしいテクニックが「ハンドサイン」です。
ハンドサインを使えば接客中、声を出さずにスムーズな注文を店側に伝えることができます。ハンドサインをきちんと使うことができると、お客さんに好印象を与えられ、指名や延長にもつながるため、ぜひ覚えておきたいテクニックです。
当記事では実際によく利用されるハンドサインの紹介と、ハンドサインを行う時の注意点について説明します。
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ハンドサインとは、キャバ嬢がボーイにオーダーなどを伝えるためのジェスチャーのことで、キャバクラでの接客をスムーズに行うために欠かせないものです。
キャバ嬢は、飲み物などのオーダーやお会計のタイミングなどをお店のボーイに伝える必要があります。しかし「おしぼりお願いします」などと声を張り上げると、お客さんとの会話が止まってしまう・場の雰囲気が壊れてしまうため、お客さんからの印象が良くありません。
ハンドサインを使うと声を出さずにキャバ嬢の希望を伝えることができるため、場の雰囲気を保ったままお客さんとの会話を続けられます。
「スムーズにオーダーしてくれるいい子だな」とお客さんに良い印象を与えることもできるため、キャバ嬢にとってハンドサインは大切です。
キャバクラでよく使用されている、最低限覚えておきたい10個のハンドサインについて、具体的なやり方をご紹介します。
キャバクラで使用されるサインは簡単なものがほとんどです。覚えるコツも紹介するため、接客に役立ててください。
ただしお店によってハンドサインが微妙に違うことがあるため、働く際には覚えたものを使用して問題ないか確認しておきましょう。
灰皿のハンドサイン:両手で〇を作る
灰皿を持ってきてほしい時には両手で〇を作ります。「小さな灰皿を手で作る」と考えれば覚えやすいです。
キャバクラでは、タバコの吸い殻が1本~2本入ったら灰皿交換をします。お客さんの前にある灰皿がいつもきれいであるよう意識しましょう。キャバクラに来るお客さんは煙草を吸う人が多いため、よく使うサインです。
レディースグラスのハンドサイン:人差し指と親指を使い、「ちょっと」という形を作る
人差し指と親指を使って、「少し」「ちょっと」というような形を作ると「レディースグラス」を持ってきてほしいという意味になります。女の子用の「小さなグラス」を手で現していると考えると覚えやすいです。
お客さんのキープボトルでキャバ嬢も乾杯する時に使用します。お客さんに「一緒に乾杯しよう」と誘われた時には笑顔でお礼を言い、ボーイにレディースグラスをお願いしましょう。
レディースグラスは「レディグラ」や「レディタン」(レディースタンブラー)と呼ばれることもあります。
ゲストグラスのハンドサイン:親指と人差し指で「L」の字を作る
親指と人差し指を使い「L字」を作ると「お客さん用のグラスをください」という意味になります。お客さん用のグラスはキャバ嬢用のグラスよりも大きいため、レディースグラスのサインと合わせて覚え「大きい方がお客さん用のグラス」と考えると良いです。
レディースグラスと似たサインであるため、ボーイが見間違えないよう、指をぴんと伸ばすことを意識してください。
ゲストグラスは「ゲスタン」(ゲストタンブラー)や「ハッタン」(8オンスタンブラー)、「ジッタン」(10オンスタンブラー)と呼ばれることもあります。
場内指名のハンドサイン:人差し指を下に向けて自分の座っている場所を指す
人差し指を下に向けて自分の座っている場所を「ここです」と示すように指すと場内指名が入ったという意味になります。「私はしばらくここにいますね」というメッセージを伝えるイメージを持つと覚えやすいです。
お客さんから場内指名をもらえると、お客さんのもとから離れず接客できます。ボーイは新しい女の子を回さずに済むため、指名をもらったら早めにサインを出すようにしましょう。サインを出す際、嬉しいという気持ちを込めて笑顔を見せるとよりボーイに伝わりやすくなります。
アイス(氷)のハンドサイン:親指と小指を伸ばして下に向ける
親指と小指を伸ばし、「もしもし」のサインを下に向けたような形を作ると「アイス(氷)をください」という意味になります。アイス(氷)のハンドサインは、アイスペールを持ち上げるようなイメージを持つと覚えやすいです。
お客さんに水割りを作っていると、すぐに氷がなくなってしまうため「水割りを作ろうとしたら氷がなかった」ということがないように、氷はなくなる前に交換する必要があります。目安としては容器の3分の1程度に減ってきた時点で交換すると良いでしょう。
指名が入るようになり、1人のお客さんへの接客時間が長くなると、アイス交換のサインはよく使うようになるため、覚えておくと役立ちます。
温かいおしぼりのハンドサイン:両手で雑巾を絞るジェスチャーをする
両手で雑巾絞りをするようなジェスチャーをすると「温かいおしぼりをください」という意味になります。温かいおしぼりのサインは、ジェスチャーそのままに、おしぼりを絞るイメージを持つと覚えやすいです。
お客さんがお手洗いから戻ってきた時などに、温かいおしぼりを渡すと好感度が上がります。その他にもテーブルが汚れた時など、何かとおしぼりが必要になるシーンはあるため、覚えておくことがおすすめです。
お客さんが使い終わったおしぼりは三角折り、もしくは小さくたたんでテーブルの隅に置いておくと、見栄えが良いため実践してみてください。
冷たいおしぼりのハンドサイン:両手をグーにし爪と爪をこすり合わせる
両手でこぶしを作り、爪と爪をこすり合わせるようなジェスチャーをすると冷たいおしぼりをくださいという意味になります。爪をこすり合わせるジェスチャーは「爪」と「冷たい」をかけていると考えると、覚えやすいです。
冷たいおしぼりは、お客さんがお酒に酔ってきた時にさりげなく渡せば印象が良くなります。ゲストグラスの水滴を拭くためも、冷たいおしぼりはよく利用するものです。
温かいおしぼりと冷たいおしぼりは使いどころが違うため、サインを間違えないようにしましょう。
冷たいおしぼりは「つめしぼ」と呼ぶこともあります。
メニュー表のハンドサイン:両手を広げるような形を作る
両手を広げるような形を作ると「メニュー表を持ってきてください」という意味になります。手でメニューを持っているようなイメージを持つと覚えやすいです。
メニューは、テーブルに置いてあるお店も多いですが、置いていない店ではこのサインをよく利用します。
お店によってはドリンクメニューとフードメニューが別々になってあり、サインが違う可能性もあるため、メニューについては事前確認しておくと良いでしょう。
お会計のハンドサイン:両手の人差し指で「×」を作る
両手の人差し指で小さくバツを作ると「お会計です」という意味になります。「残念だけどこれ以上延長がない」という意味でバツを作るのだと理解すると覚えやすいでしょう。
お会計は店によってはチェック呼ぶこともあります。お会計が遅くなってしまうと、アフターなどの時間もなくなってしまうため、お会計のハンドサインは速やかに出せるようタイミングを見計らうことも大切です。
延長のハンドサイン:両手の人差し指をくっつけて離す
両手の人差し指をくっつけて離すジェスチャーをすると「お客さんが延長します」という意味になります。時間を伸ばすイメージで覚えると良いでしょう。
通常、終了の時間が近くなるタイミングでボーイが声をかけに来ますが、その前に延長が決まった場合に延長のサインをします。自動延長制のお店では使用しません。
ハンドサインを行う場合の注意点は「ボーイの名前を呼ばない」「気付いてもらいたい時はお願いしますと言って手をあげる」の2点です。
キャバクラの店内は賑やかなことが多く、ハンドサインを出してもボーイに気付いてもらえないこともあります。その際「〇〇さーん」とボーイの名前を呼ぶと、ボーイと同じ名前のお客さんがいた場合、お客さんが反応してしまうこともあるでしょう。
また、お客さんの前でボーイの名前を呼ぶと、ボーイと親しい印象を与えてしまし、良い印象を持たれない可能性もあります
ボーイを呼びたい時は落ち着いて「お願いします」と手をあげるようにしましょう。大声でボーイを呼ぶよりスマートな印象をお客さんに与えることができます。
キャバクラで使うハンドサインや使う際の注意点などをご紹介しました。
お客さんとの雰囲気を壊さず、スムーズに注文や延長などをボーイに伝えるためにハンドサインは非常に役に立つものです。
ハンドサインを使いこなせるキャバ嬢はスマートで気が利いているようにも映ります。
スタッフ間でも円滑にコミュニケーションがとれるように、積極的にハンドサインを覚えて使ってみてください。