キャバクラの時給については基本的な相場というものが決まっていません。女の子の人気度(指名の数)やノルマの消化率なども計算しなければならないので、時給に換算しても女の子それぞれに差がついてしまうのです。
お店によっては時給にして1,000円以上の差がつく場合もありますし、女の子のルックスや人気度などに合わせて変動する場合もあります。
歩合制のお仕事ではありますが、時給が一般のアルバイト以外になるというわけではなく、キャバクラ業界全体での一般的な相場についてはある程度予想がつきます。
キャバクラでは、「固定時給」「スライド式」など、お店によって給与システムが異なるのが特徴です。
固定時給のお店では、大体1時間あたり2,000円から3,000円程度が多いのですが、指名数や売り上げに応じて時給が変わるスライド式では、2,000円から4,000円前後まで幅があります。
その他、一般的なキャバクラのシステムには「指名料バック」「売り上げバック」というものがあり、指名料バックは、お客さんから本指名をいただけると、1本1,000円がバックされます。
売り上げバックは、自分が担当したお客さんの売り上げに応じてキャッシュバックが得られるシステムで、売り上げが伸びるほどに手元にお金が入るしくみになっています。
時給だけで接客をするキャバクラというのはあまり多くはなく、ほとんどが指名料バックや売り上げバックとセットになっています。
時給だけでも普通のアルバイトより稼ぐことができますが、売れっ子のキャストになればなるほど指名率がアップするので、手元にたくさんのお金が入ってきます。
人気のキャストになると、時給にして4,000円から6,000円、もしくはそれ以上上げていくこともできます。
ただし、最初から誰でも人気キャストになれるというわけではなく、入店して数年程度は時給に期待をせず、時給も労働時間も確保できない場合は、時給が4,000円もらえるのならまだ良いかもしれません。
キャバクラは高収入のお仕事なので、専業にしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、キャストデビューを果たしたからといって、誰もがいきなり高収入とは限りません。2,000円前後~3,000円が平均的な相場になります。
一日4時間、週に4回の出勤だと、月64時間。時給2,000円だとすると手取りにして約13万円になります。
都内のマンションはどこも家賃が高いので、手取り13万円では生活が厳しいかもしれません。そうなると、他に副業を持ったり、本職とは別にキャバクラを副業にするなど工夫してお仕事を掛け持ちする必要があります。
指名を獲得しつつ、キャストとしてレベルアップをしながら沢山働くことで、月に13万円の手取りからさらに稼ぎを増やすことができます。
キャバ嬢が意外に稼げないと言われているのは、給料以外の出費やペナルティが多いためです。
手取りが30万円のキャストの場合、そのまま30万円を丸ごと貯金できるわけではありません。ここから雑費や送迎代、ヘアメイクのセット代、さらには源泉徴収が引かれるなどして、実際に手元に入るお金は30万円を下回っている場合が多いのです。
もちろん、指名を多く獲得すれば手取りが増えますので、いろいろと引かれたとしても、あまりショックを受けることはないでしょう。
しかし、人気を獲得するほどに見た目には気を遣うようになりますし、ドレスやアクセサリーなどの持ち物にお金をかけるようにもなるので、出費がかさみやすくなっていきます。
ネイルやまつエクなど、細かい部分にかけるお金もタダではなく、むしろこまめに手入れやメンテナンスをする必要があります。そのような理由で、キャバ嬢は「お金が稼ぎづらい」「貯金ができない」と思われているのです。
また、お店に在籍しているキャバ嬢にはペナルティというものが課せられます。同伴を一つでも多く獲得するために営業活動をするのですが、どうしても上手くいかずにノルマがこなせないと、お店からペナルティとして代金が差し引かれてしまうのです。
キャバクラはキャバ嬢なしでは営業ができないので、女の子がしっかりと稼いでお店に貢献するしかありません。そこで、独自のペナルティやノルマなどのシステムを作っているのです。
キャストは、たとえ一人でも自分のことが好きで、お店に来たいと思っていてくれるお客さんをつかんでおく必要があります。お客さんを獲得すれば、お店が存続するだけではなく、自分自身の稼ぎにも直結するのです。
キャバ嬢になるからには、しっかり稼ぎたい!と考えている方も多いかと思います。
しかし、入店してからの半年~数年程度は、ほぼ下積みの期間と考え、時給やお給料についてはあまり期待しない方が良いかもしれません。
下積みの期間こそ、キャストとしてのスキルやルックスをしっかり磨いて、売り上げに直結するようなハイレベルなキャストを目指していきましょう。