「お酒つくって笑顔で話さえ聞いていればOK♪」そんな安い考えで乗り切れるほど、キャバクラ嬢の仕事は簡単ではありません。
キャバクラ嬢にも“それなりのプロ意識”が必要で、売上がいいキャストは“客の心”をつかむのも上手。つまり、指名につながるテクニックを心得ているわけです。
たとえば、一流のキャバクラ嬢と三流のキャバクラ嬢で差が出るのが接客時のマナー。デキないキャストほど接客時のマナーが悪く、いつまでたっても素人レベル。
どのような点に注意しながら接客すればよいか、今回はキャバクラ嬢が接客時に気をつけたいマナーについて大切なポイントをチェックしていきたいと思います。
ある程度の“お手本”はあっても、接客に正解はありません。人それぞれ個性があり、お客さんに応じて接客のパターンを変えて必要があるからです。
そのため、これといった決まりもなく、いかに“その人の心をつかむ”ことができるかが接客の別れ道。
しかし、接客に正解がなくても、接客時のマナーにはルールがあります。ルールを無視した接客は時としてマイナスな印象を与える原因になりますし、あまりにもマナーが悪いと見苦しい印象すら与えてしまうので要注意。
今回のテーマは、接客のノウハウやテクニックではなく接客時のマナー。
キャバクラ嬢なら知っておきたい重要なポイントなので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
一つ一つの仕草や動作が、印象を大きく左右します。まず、キャバクラ嬢として心得ておくべき基本中の基本がテーブルマナーです。
◆おしぼりの位置
おしぼりはキレイに折りたたんでテーブルの上に置くのが基本。お店によってルールが違いますが、三角や四角に折りたたんで見栄えよく置くこと。
また、グラスの雫で濡れたテーブルを拭くおしぼりも必要なので、アイスペールの裏に隠しておくのが鉄則。おしぼりが増えてきたらボーイを呼んで下げてもらいましょう。
◆ボトルのセット
お酒をつくるたびに自分が移動するのはナンセンス。いちいち立ちあがったりウロチョロしたりされると目障りに思う人もいますし、お客様の目障りにならないことが基本。
自分の前に持ってきて、いつでもお酒をつくれるポジションを整えること。このとき、テーブルの真ん中にボトルセットを置くとテーブル全体が狭く見えるので、必ずテーブルの端におくように注意したいですね。
◆ボトルのラベル
ボトルのラベルは常にお客様に向けておくこと。もしボトルのラベルが違う方向を向いていたら、それは三流キャバクラ嬢の仕事。複数お客様がいるときは、上座に座っているお客様のほうへラベルを向けておくといいですね。
意外と疎かにしているキャバクラ嬢が多いので、しっかり覚えておきましょう。
◆灰皿の交換
おしぼりと同じように店によってルールが異なりますが、通常は吸い殻2本で灰皿を交換するのが基本。可能なら、吸い殻1本で交換するのがベスト。
灰皿を交換する際は、新しい灰皿を古い灰皿の上に重ねながらスマートに交換しましょう。指先や手の仕草を意識して、美しい動作を心がけてくださいね。
接客時のマナーとして重要なポイントが「上座」と「下座」の知識。団体のお客様であれば座った場所で上下関係を知る目安になります。
お酒を注いだり配ったりする順番も、上座のお客様を優先させるのがルール。悪意がないとは言え、知らなかったでは済まされないのでプロ意識をもつことが大事。
たとえば、横に並んだボックス席なら中央に座ったお客様が上座。つまり主役であり、その団体の中で上位にあたる人。
通常、指名がない限り上位のお客様には格上のキャバクラ嬢をつけるのが基本ですから、度のお客さんに自分がつくかを知るためにも上座と下座を覚えておくことは重要です。
ヘルプでついたお客様に自分の名刺を渡すキャバクラ嬢がいますが、絶対にやってはいけないタブーなので知らなかったでは通用しませんよ。
このルールを知らないキャバクラ嬢は、ヘルプで席に着くなり当然のように名刺を渡しますが、知っているキャバクラ嬢が見かけると鳥肌レベルの危険行為。
たとえ悪気がなかったとしても、「ヘルプなのに名刺を渡す=指名客を横取りする行為」または「自分を売り込む行為」という意味合いになってしまうので要注意。
以上、3つの基本をご紹介しましたが、すべてクリアできましたか?キャバクラ嬢になる以上、いずれも見落としてはいけない基本中の基本。
笑って話さえ聞いておけばOKなんて、そんな“あまい仕事”じゃないんです。接客時のマナーはほかにもありますが、まずは基本をおさえておかないと話になりません。
キャバクラ嬢は接客のプロ!
くれぐれも“おねだり”だけのキャバクラ嬢にならないように、接客時のマナーを正しく身につけておきたいですね。