アフターは同伴のように料金やバックが発生しません。金銭面で考えると効率の悪い営業ですが、アフターすることで次の来店につながるというメリットがあります。
つまり、アフターは客を特別扱いするための営業手段なのです。その場では給料に反映しない労力というデメリットがありますが、活用次第では客を長持ちさせるコツにもなります。
アフターする目的はキャバ嬢それぞれですが、狙いは「次の来店につなげる」ことです。
店舗以外の空間で食事やお酒を飲んで、機嫌よく帰ってもらい、将来的な利益につなげるのがアフターの目的ではないでしょうか。
しかし、注意しなければならない点もあります。安心できる客ばかりなら営業活動としてアフターのメリットは大きいですが、店外でお客さんと二人きりになったら危険が伴うおそれもありますよね。
口説かれたりホテルに連れ込まれようとしたり、朝まで飲みに連れまわされようが助けてくれるボーイや店長は傍にいません。なので、アフターを禁止しているお店もあるんです。
ですから、どんなに信頼できるお客さんでも、個室で二人きりになはダメ。そして、お客さんの車に乗らない、帰る時間を決めるなどの対策をして身を守るのが基本です。きちんと対策して、自分の身は自分で守らなくてはならないのがアフターですよ。
いつでもアフターOKでは、キャバ嬢としての価値を下げてしまいます。気心の知れた客でも、アフターに行くのは珍しいという感覚を与えるのが好ましいでしょう。
アフターに限らず、店外デートや恋愛の告白など、キャバ嬢には断らなければならないシーンが多いです。上手に断るテクニックを身につければ、いろんなケースで応用できます。
プライベートでも役立ち、駆け引き上手になれるかもしれません。稼ぐキャバ嬢はアフターに誘われたとき、将来的にメリットがある客かを考える視点をもっています。
アフターすることで次も来店してくれる可能性が高いと感じる相手なら、デメリットを承知のうえでアフターをする意味があるでしょう。
反対に、お店や自分の利益につながらないと感じるアフターは、客が納得できる理由をつけたうえで断ることも必要です。たとえば、来店数が少ないうえに信頼性を見極められない客の誘いには応じないのが無難。あきらかに下心ありで色恋目当ての客などは論外ですね。
その1 二人きりの空間
できるだけ自分で場所を指定し、客の車には乗らないことが身を守るコツ。お店から遠い場所は避けて、客の言いなりになって着いて行かないように気をつけましょう。とくに車は行動範囲が広くなるので、どんな状況であったとしても相手の車に乗らないように!
その2 酔っぱらってしまう
飲みすぎて酔っぱらってしまい、気がつけばホテルで朝を迎えたなんていう悲惨な事態になってはNG。適度な飲酒を心がけ、冷静に状況を判断することが大切です。
その3 時間を決めずにダラダラ長引く
時間制限がないため、なかなか帰してくれない客もいます。長い時間一緒に居ると、店内で会う価値が低くなりアフターの効果がなくなってしまうのです。理由をつけて時間を決めて、アフターの価値を損なわないように対策しましょう。
その4 否定的な断り方
バッサリ拒否するような断り方ではなく、「今回は・・・」「次の機会に・・・」といった感じで次回につなげることを意識しつつ、やわらかく断るのもキャバ嬢のテクニック。たとえ次回行く気がなくても、うまいこと切り抜けるのも必要です。
その日の給料に反映される同伴は優先して頑張るキャバ嬢も多いですが、インセンティブがつかないアフターは効率が悪く思われがちです。
しかし、アフターのおかげで指名が入ったり客の来店数が増えたり、その後の売り上げに反映する可能性を秘めています。つまりアフターは、先行投資の営業なのです。
あとあと自分の給料に反映されるので、アフターで使う労力は一概に無駄とは言えません。アフターの重要さを知っている人気キャバ嬢は、アフターの飲食代を自分で支払うケースもあります。
まさに、先行投資。そのときに使ったお金や労力が、あとで何倍にもなって返ってくるということを感覚でキャッチできるんでしょうね。
アフターに誘われたら3回に1度くらいアフターをすることで「特別な時間」を相手に提供することができ、来店だけの関係でマンネリするのを防ぐ効果も期待できます。
しかし、アフターは注意するべき点も多いので、しっかりと自己管理しなければなりません。必ずしもアフターすれば次につながるというわけではありませんが、自分にとってプラスになるメリットがあることも知っておきたいですね。
キャバ嬢としての質を上げる参考にもなると思いますし、客との人間関係を見極めるためにも「ここぞ!」という場面でアフターを有効活用するのもいいかもしれません。