キャバ嬢が嫌がる客ベスト3にランクインするほど厄介なタイプが無口な男性。しかも反応が薄くて不愛想で何を楽しみに来店するのか疑問に思ってしまう事も・・・。
そんな無口で不愛想な男性を接客するとき、どのように対応すれば会話を盛り上げられるかポイントをチェックしていきたいと思います。
ペーシングというのは、コミュニケーションのリズムを相手のリズムに合わせる方法。人にはそれぞれコミュニケーションの仕方に癖があります。
話すテンポがゆっくりだとか早いだとか、あるいはハキハキと小気味よく発言するか、ボソボソ喋るとか、声のトーンが甲高いとか押し殺したように重く太いなど、その人なりのコミュニケーションの癖があるわけです。
そして相手が自分とリズムが合うと感じれば、警戒心を解きやすくなります。しかし自分とはタイプが違うと思えば、しばらく自己防衛モードが解除されずに警戒したままの状態。
実は、このペーシングは心理学的なテクニックです。
小さな子供に話しかけるときは自然に赤ちゃん言葉を使いますよね。
「どうしたの??」「いっぱい食べようね」といった感じで。言葉だけではなく、しゃがみ込んで相手の視線に合わせて喋る場合が多いと思います。
これがペーシングです。
そうすることで、相手の心を開きやすいと本能的に知っているから小さな子供を前にしたら自然な形でペーシングを使っているのです。
そんなに親しくない客との接客で、相手が無口なら自己防衛モードを解除して警戒心を取り払う必要があるでしょう。
ペーシングで無口が改善されないなら、もともと無口な人はそれが自分のペースという可能性が高いです。
無口な相手に無理な口数を出させようと強いることは、相手にとってはキャバクラを楽しむどころか耐え難い苦痛になります。
しかし、一方で喋らない客は心の底から楽しめない、満足できない体質である可能性もあるのです。そこで、このような場合は2つの作業が必要になります。
・相手が喋りやすい話題を提供してあげる。
・相手が言葉を発しやすい状態をつくる。
無口な相手は警戒がとれても自発的に喋り出すことは少ないです。それが自分のペースだし、喋ること自体に苦手意識があるからです。
また、「こんなことを喋ると相手にどう思われるだろう・・・」と心配や不安で口を重くしたりしている場合もあります。
こんな相手に喋らせるには、話題そのものを「相手にとって喋りやすい」会話にもっていくようにリードしてあげなければなりません。
何が相手にとって喋りたい話題かは相手によって違いますし、これは接客するなかで探る必要があります。興味がある話題を探って見つけましょう。
止まっている状態から動き出すまでが一番パワーが必要です。会話も同じで口下手な人にとっては最初の二言・三言までのハードルが高いと感じています。
質問を投げかけて返ってきた相手の言葉を受け止め、そこからさらに答えやすい質問を投げかけて、少しづつエンジンを起動させてあげれば話しやすい状態になるでしょう。
このやり取りのなかでも「相手が喋りやすい話題」を探ることが大切。無口な客を穴から引っ張り出すのは、それなりに労力が伴うわけなんです。
相手が話をしていて楽しいと感じるためには、相手の話す内容に共感してリアクションしてあげることが重要です。つまり、聞き上手になって相手に心地よさを与える必要があります。
無口な男性に共感を与える理想的なゴールは、「もっと話したい」「喋りやすい相手だ」と思わせて距離を縮めること。相手の言葉に驚きや感心、興味や共感などが見てわかるリアクションをすれば気持ちよくなって心を開きやすくなるわけです。
ここまできたら、あとは質問したり相手の返答を広げたりすればOK。この時点で相手は質問に答えているという感覚ではなく、喋りたいことを自分の意志で話している感覚になります。
無口な相手ほど耳を傾けてポジティブな反応を示さなければなりません。無口な男性を接客するときこそ、ガンガン話して盛り上げるのではなく相手の言葉を傾聴してリラックスさせてあげましょう。
アイコンタクトや笑顔で緊張を解きながら、うなずく動作やページング効果をつかって共感する態度を積極的に見せていくと無口な男性でも次第に口数が増えていきますよ。そこまで改善できたら、もしかしたら「気が合うから」という理由で興味をもって指名につながるかもしれません。まさしく、「客を育てる」キャバ嬢のお手本ですね。
無口な客だからと初めから無理と決めつけず、チャレンジすることで安定した客に化ける可能性だってあります。
無口な客キラーになってトライしてみてはいかがでしょうか?