キャバ嬢になると必ずと言っていいほど「好きなタイプ」について聞かれます。お酒が入るとお客さんは開放的になるため、お気に入りの女の子の好みのタイプについて探りを入れようとします。
もちろん好きなタイプと聞かれて本音で答えるキャバ嬢はほとんどいません。本音が混じっていたとしても100%ではなく、大抵は営業用の返しになります。
毎回適当に答えていればいいや、と考えている方もいるかもしれませんが、答え方によってお客さんに与えるイメージが変わることもあるため、適当に答えず正しい答え方を身につける必要があります。
「彼氏いるの?」に対しては「いないですよ」「いないよ」と答えるのが決まりですが、好きなタイプについては特に決まった答え方がありません。
キャバ嬢によって違う答えが引き出せる質問なので、お客さんの中には出会ったキャバ嬢に必ずこの質問を投げかけることがあります。
もしも脈がありそうな子が見つかったなら、お客さんにとっては絶好のチャンスがやってきます。もちろんこの絶好のチャンスとは、「キャバ嬢を自分のものにできる」という意味です。
しかし実は、この思わせぶりこそが、キャバ嬢が固定客をつかむための第一歩になります。「もしかして俺のこと好きになってくれるかも」と期待を持たせることで、自分のところに足しげく通ってくれる固定客になってもらえる可能性があるのです。好きなタイプを聞かれて、答えに困ることもあるかもしれませんが、下の答え方を参考にしてみてください。
■紳士的な人
■優しい人
この2つのタイプは鉄板中の鉄板で、お客さんに過剰に何かを要求したり、相手の心を傷つけたりする心配がありません。
「好きなタイプは特に決まってないんですけど、嫌いなタイプはいます」というように、答えをそらす方法もあります。
嫌いなタイプの方向に話を持っていくことができれば、「暴力的な人が苦手」「しつこい人が苦手」など、本当に苦手なタイプを答えることもできます。
お客さんにとっては「この子に嫌われないように気をつけよう」と思わせることができますし、好きなタイプを答える必要もないので、一石二鳥の返し方と言えるでしょう。
有名店でトップレベルに昇り詰める人気のキャバ嬢も、好きな男性のタイプについて本音で答えることはありません。その代わり、お客さんの性格に合わせて「気持ち良くなれるような返し方」を熟知しているので、基本的に相手に合わせた答え方を心がけているようです。
たとえば、足しげく通ってくれる固定のお客さんには、「○○さんが一番タイプですよ」と返すことで、「俺が一番なんだ」と思わせます。固定客になってくれそうなお客さんに対しても、「特に好きなタイプは決まってないけど、私のところに来てくれる人がタイプかな」と答えて、相手の出方や様子を見ます。
キャバ嬢はお客さんあってのお仕事なので、間違っても「キムタクがタイプです」と答えたりはしません。本音は絶対に言わないと心に決めたうえで、お客さんを持ち上げるような答え方を徹底しています。
「どうせ俺じゃないんでしょ」「金を出せばみんな好きになるんでしょ」など、卑屈な事を面と向かって口にするお客さんもいらっしゃいます。
しかしそこで怒りを表情に出したり、黙ってしまったりすると、そのまま険悪な雰囲気になってしまいます。また、「俺にだけホントの事教えてよ」などとしつこい態度に出てくるお客さんにも、上手にあしらっていかなくてはなりません。
嫌味・卑屈・しつこいといった嫌なタイプのお客さんには、心の底から腹がたったとしても表情や態度には出さないように注意しましょう。
「俺はタイプじゃないんでしょ」と言われても「そんなことないですよ(脈はありますよ)」と笑顔で対応します。
「金を出せば好きになってくれるんでしょ」と上から目線の態度の男性には、ちょっと困ったような雰囲気で「お金じゃ好きにはなりませんよ~、優しい人がいいんです」などと優しく返します。「俺にだけホントの事教えて」と迫ってくるお客さんには、相手の勢いに負けたフリをして「・・・私のことが好きな人がタイプなんです」と返すことで、お客さんはやる気になってくれるでしょう。
キャバ嬢はお客さんに夢を与えるお仕事なので、「背が高くてお金持ちでイケメンの人」とか「嵐の○○君」など、自分の好みのタイプをダイレクトに口にするのはNGです。
また、「好みのタイプを聞いてこない人がタイプです」など、話題そのものを否定するような答え方も、相手を傷つける可能性があります。
キャバ嬢はお客さんあってのお仕事です。どんな人でも、自分を求めてきてくれているわけで、そこを否定せず相手をうまく乗せていくことがポイントになります。
いかがでしたか?
「好きなタイプ」は、キャバ嬢にとっての難問かもしれませんが、お客さんを傷つけない答え方を考えていくようにすると、良い返し方が見つかるかもしれません。キャバクラに希望を抱いてやってくるお客さんが、良い気持ちで帰宅できるように、ぜひ「夢」のある答え方を考えてみてください。