キャバクラは一般のお仕事とは違って、指名や同伴を獲得した分だけお給料に反映されます。キャバクラ独自の「ポイント制」「売上制」などを使って一ヶ月の給与やボーナスが計算されます。
お店によって給与システムが変わるので、最初のうちは混乱してしまうかもしれませんが、お店ごとの給与の計算方法を知っているだけでもどんな働き方が合っているのかイメージしやすくなります。
今回はキャバクラ独自の給与システムを4つに分けて紹介したいと思います。
キャストが稼いだポイントに応じて時給が上がっていく(スライドしていく)システムです。
ポイントを稼げば稼ぐだけ時給が上がっていきますが、「本指名」「場内指名」「同伴」などがポイントに反映されます。本指名の場合は1ポイント、場内指名の場合は0.5ポイント~が基本になっています。中には本指名しかポイントにならないお店もあります。
ポイントスライド制は現在多くのキャバクラ店で導入されているシステムです。接客において得られた業績をポイント化し、合計を計算して時給を決めていきます。
たとえば1ヶ月で0~20ポイントの場合は時給が2,000円、21~30ポイントなら2,500円というように、ポイントの獲得数に応じて時給が変化します。
ポイントスライド制の具体的な計算方法を見ていきましょう。
「1ヶ月で0~20ポイントの場合は時給が2,000円、21~30ポイントなら2,500円」と決まっていて、「本指名1本で1ポイント、同伴1本で3ポイント」と決まっているとします。このシステムで、1ヶ月に本指名を10本と同伴を1本獲得した時は、10ポイント+3ポイントで合計13ポイントなので、時給は2,000円になります。次の月に2倍の26ポイントを獲得すると、最低のレベルから一つ上がって、時給が2,500円になります。
キャストは本指名のほかにも、ポイントの高い同伴を増やすことで、一気にレベル上げをすることができます。ポイントの獲得数は1ヶ月ごとに計算されるのが普通ですが、10日程度の短いスパンで計算されるお店もあります。
その月の売り上げ金額に応じて時給のランクが変わるシステムです。指名の本数などがポイントになって計算される心配はありませんが、売り上げの金額に合わせて時給がスライド式に変化します。
たとえば、「1ヶ月の売り上げが30万円までは時給2,500円」と決まっている場合、29万9,999円までは時給が2,500円のままですが、30万円を達成すると時給3,000円にランクアップします。
売上制を採用しているお店の中には、分かりやすく「指名客の売り上げの50%をバックする」というところが多いです。
たとえば、お客さんが一日に100万円を使ってくれたら、その日一日でキャストは50万円を稼ぎ出すことができます。反対に、お客さんが2,000円しか使ってくれない場合はキャストの売り上げは1,000円となります。
売上制とポイントスライド制を組み合わせたシステムです。基本的にはポイントスライド制がメインで、一部のボーナスなどを売り上げの分からバックするなど工夫して給与が計算されます。
ポイントスライド制が基本のお店では、お客さん一人あたりの本指名は1ポイントとしてしか計算されません。そのため、たくさん売り上げたとしてもそのままキャストの手元には入らず、1ポイントにしかならないため、指名や同伴をたくさん獲得する必要があります。
自分が獲得した売り上げについて、お店が決めた割合だけキャッシュバックされるシステムです。
たとえば、「売り上げバック50%」で20万の売り上げがあったら、その月の給料は10万円になります。
「40%折半」で月の売り上げが100万円なら、40万円が給与として支払われます。
完全売上制では、自分を指名した席の売り上げのみがバックされます。そのため、売り上げが0円の場合給与も0円になってしまうので、実力や努力がダイレクトに反映される給与システムと言えるでしょう。
入店したばかりのキャストは、ほとんどの場合キャバクラの初心者です。そのため、お店に入ってから1~3ヶ月までは、お店のシステムに慣れるための期間として、時給が一定のレベルに保証されています。
保証期間や時給の金額はお店によって違いますが、この保証期間からすでにキャストとしての挑戦はスタートしています。保証期間が外れた後は各店舗のシステムに合わせて時給レベルが変動していくので、努力するほど給料もアップしていきます。
いかがでしたか?
キャバクラにはさまざまな給与システムがありますが、どれも指名や同伴をたくさん獲得するほど稼げる内容になっています。売上制など、入店したばかりのキャストには厳しい条件のお店もありますので、まずはどの給与システムが合っているか(どこからスタートするのがベストか)を考えましょう。
自分に合った給与システムやお店が見つかったら、そこからステップアップを目指していきます。ただし、最初からレベルの高い環境に入ってキャストとしての高いスキルを身につけることも可能です。