女子高生の「なりたい職業」に、キャバクラ勤務がランクインしたことがちょっとした話題になりました。
一昔前ですと、キャバクラ嬢といえば水商売、水商売といえば裏社会とつながるといったイメージがありましたが、テレビドラマや漫画や小説などの影響もあって、どちらかというときらびやかで華やかなイメージで、キャバクラ嬢が取り上げられるようになったことが大きいのではないでしょうか。
キャバクラ嬢のお仕事を経験した後に、タレントやモデルになったり企業の経営者になったり作家になる人がいることも、キャバクラ嬢のイメージアップに役立ったのかもしれません。(単純に「お金が稼げる」というのもあるでしょうけど)
ここでは、女子高生の「なりたい職業」「憧れの職業」であるキャバ嬢のお仕事について、解説していきます。
キャバ嬢のお仕事というと、お客さんの席について話をしてお酒を作っているだけというイメージがありますが、実際にはそれだけではありません。
キャバ嬢のお仕事のメインは、お客さんとの会話です。
特別面白いことを言う必要はありませんが、まずはお客さんの話を聞くことが大切です。
お客さんの話を聞きながら上手に相槌を打ったり、「すご~い」「素敵!」「もっとその話聞かせてください!」というように、大きめのリアクションをすることも会話を盛り上げるコツです。
それから、話題に対して適格に返せる程度の知識はあった方が良いでしょう。
「知らない」「わからない」「興味がない」ということであっても、それ相応に答えられた方がお客さんとの会話のきっかけになります。
そのためには、ニュースや新聞をチェックすることも重要なポイントとなります。インターネットのポータルサイトあたりから始めると良いかもしれません。
キャバクラの中にはカラオケそのものがないお店もありますが、ここでは、お店にカラオケが「ある」ということで話を進めさせていただきます。
カラオケの場合は、お客さんがひとりで歌うこともあれば、キャバ嬢と一緒にデュエットのどちらかとなりますが、ここでのポイントは「ちゃんとあなたの歌を聴いてますよ」というアピールです。
歌っているお客さんをしっかりと見つめながら、手拍子をしたり、身体でリズムをとったりすることで、「この子はちゃんと聴いてくれている」となるため、自然と歌っているお客さんも盛り上がっていきます。
キャバクラでは、お客さんのお酒をキャバ嬢が作ることになります。
とはいえ、カクテルを作ったりするわけではなく、お客さんが注文したウィスキーなどのボトルから、「水割り」を作ることがほとんどです。
ワインやシャンパンやビールの場合は、ボトルからお客さんのグラスに注ぐだけなので、それほど難しくはありません。(ビールの場合はコツがあるのですが、ここでは記しません)
ウィスキーなどの水割りの場合、お客さんの好みの濃さがありますので、作る前に聞いておくと良いでしょう。氷を入れるのか入れないのか?ということも聞いておきましょう。
1杯目のグラスが開いたら、2杯目を作ります。
2杯めは「次はもう少し濃くして」「薄くして欲しい」などのリクエストが無い限りは、1杯目と同じように作ればOKです。
「最初は薄めに作って、徐々に濃くしていく」ことで、ボトルのお酒を減らす方法もありますが、中にはお酒があまり得意でないお客さんもいますので、そのあたりは臨機応変に対応しましょう!!
お店のスタッフが担当することもありますが、お客さんのテーブルを作るのも、キャバ嬢の仕事です。
お客さんのタバコに火を点けたり、灰皿がいっぱいになる前に交換したり、お客さんのお酒の入ったグラスに水滴がついていたらさりげなく拭き取ったり、おしぼりをたたんだり、氷がなくなる前に新たな氷を注文しておくなどがあります。
それから、お客さんがトイレに行った後に、おしぼりを持って迎えることもテーブル作りのひとつとなります。
キャバ嬢のお仕事は、店内のみで完結することはありません。
お店が始まる前や、お店が終わった後にも、大切なお仕事があります。
お客さんが来てくれたその日のうちか翌日に、「今日はありがとう」のメールを送ります。それ以外にも、クリスマスやハロウィンや誕生日などのイベントの前にもメールを送ります。
いかにも「営業」という感じのメールですと、お客さんに引かれてしまいますので、写メなどを混ぜながらお客さんが癒やされるような内容を心がけると良いかもしれません。
月曜日の朝や、お昼休みの時間帯などを狙って送るのも効果的です。
お客さんと待ち合わせて、食事をしてからお店に入ることを「同伴」といいます。
同伴をすることで、お給料にも反映されるお店が大半なので、指名をもらうためにも上手に活用しましょう。
閉店後に、お客さんと食事をすることを「アフター」といいます。
アフターはお給料に反映されないため、面倒に感じるかもしれませんが、何度も来てくれる常連のお客さんと時々お付き合いする程度が丁度良いかもしれません。