キャバ嬢やクラブのホステスのお仕事を経験した後に、起業して経営者になったり、起業に就職して活躍している人がいます。
キャバ嬢のお仕事を経験することで、身につけたスキルが、その後の人生に活かされ成功に結びついたのかもしれません。
ここでは、キャバ嬢の仕事で身につく5つのスキルについて、紹介していきます。
「会話上手は、聞き上手」という言葉もあるように、話を聞くことが上手い人は会話そのものを盛り上げることができ、相手の好感度を上げることにつながります。
キャバ嬢のお仕事では、たくさんのお客さんと接することになります。1日で10人のお客さんを接客し、週に4日勤務した場合、10人×4日(週)×52週(年間)=2080人とお話をする計算です。
2000人というと、ミュージシャンや歌手がライブに使用する、東京にある渋谷公会堂や中野サンプラザや、ZeppTokyoが満員になる人数です。もちろんすべてのキャバ嬢がこれだけの人数と会話ができるわけではありません。
きちんとお客さんの話を聞いて、適格にコメントできるキャバ嬢でないと、お客さんが退屈してしまい指名をしてもらえなくなります。
そもそも、キャバクラに来るお客さんは、「自分の話を聞いて欲しい」から、キャスト(キャバ嬢)に会いに来るのです。
中には、「キャバ嬢の話を聞きたい」というお客さんもいるでしょうけど、大半は、「自分の話を聞いて欲しい」お客さんです。
そんなお客さんから、「ふんふん」「それでそれで」「もっと教えて下さいよ」といった具合に相槌を打ちながら、「お客さんの話したい話」を引き出し、気分良く話してもらうことで、お客さんは満足し、「また会いたい…」と、次の指名につながるのです。
デキるキャバ嬢ほど、お客さんと会話をしながらも他の部分もチェックしています。
タバコの吸い殻で灰皿がいっぱいになる前に、灰皿を新しいものに交換し、お客さんのお酒が少なくなってくれば、お客さんに言われる前に新たにお酒を作ります。
グラスに水滴がついていれば、さりげなく拭いてからお客さんに渡しますし、会話に上手く入れていないヘルプのキャストやお客さんがいれば、会話に入れるように誘導したりといったことを、当たり前のように自然にこなしています。
営業メールを出す時も、コピペの文章で一斉メールなんてことはやらずに、お客さんごとに合わせた内容を送り、お客さんを気遣うような文章を必ず添えています。
相手の求めることを先回りして行動に移すことができる女性は魅力的なため、どんな人からも好感を持たれることでしょう。
どんな人でも初対面の人と会うのは緊張することの方が多いかもしれません。「面倒だな」「行きたくないな」と思うことがあっても不思議ではありません。
キャバ嬢は、指名のお客さん以外は初対面の人と会うことが多いお仕事です。
すぐに打ち解けられる人もいれば、少し馬鹿にした態度の人もいるかもしれませんし、まったく話をしてくれない人もいるでしょう。
だからといって席に着かないわけにはいきませんので、様々な状況の中、会話を盛り上げ、お客さんに喜んでもらうための工夫をしていくことになります。
そのため慣れてくると、「まぁ、席についてしまえば何とかなる」と、思えるようになるそうです。緊張やプレッシャーで本来の実力が出せないというのは、スポーツなどでありがちなことですが、物怖じしなくなることで、常に自身を上手にアピールできるようになります。
人気キャバ嬢は、お客さんに楽しんでもらうために、会話の中からお客さんの趣味や好みを知るようにリサーチしていきます。
お客さんの趣味や好みを知ることで、プレゼントを選ぶ時に活かすことができますし、興味を持つ範囲が広がることで知識が豊富になるため、次の会話が盛り上がることにつながります。
そのために、人気キャバ嬢はお客さんのリストを作り、その都度データを更新しています。
ビジネスの現場でも、多くの人達と名刺交換をすることになりますが、リスト作りをすることで、その人の特徴をつかみ、次に交流する機会があった時に「この人誰だっけ…?」とならずに済みますよね。
キャバ嬢は、お客さんの話を漫然と聞いていれば良いというわけではありません。
指名をしてもらい、次回の来店につなげるために同伴やアフターに付き合ったり、連絡を取り合ったりします。
お客さんにお店に来てもらい、指名をしてもらえないとキャバ嬢のお給料が上がることはありませんし、お店によっては退店に追い込まれる可能性もあります。
だからといって、ただただお客さんに「お店に来て」と言うのではなく、会話の中からお店に来てもらえるように誘導したり、時には一歩踏み込んで話をしたりといったような交渉能力がつくようになります。
いかがでしたか?
キャバ嬢の仕事で身につく5つのスキルとは、「聞き上手になれる」ことと、「気配りができるようになる」ことや「物怖じしなくなる」こと、そして「リサーチ能力」と「交渉能力」です。