同伴は、キャバ嬢が出勤前にお客さんと待ち合わせして食事をしてから一緒にお店にいくことです。
同伴することによってキャバ嬢はもちろん、お客さんにとっても、そしてお店にとっても大きなメリットがあります。
キャバ嬢が同伴をしてくれることで、開店早々お客さんに来店してもらえることになります。
お客さんの中には、キャバクラを一軒めにする人もいるかもしれませんが、どちらかと言うとキャバクラは、居酒屋などで下地を作ってから2軒め3軒めに行くイメージがあります。
そのため開店したての早い時間というのは、キャバクラにとっては暇な時間帯になりやすい傾向があります。
そんな時にキャスト(キャバ嬢)が同伴でお客さんを連れてきてくれるというのは、お店にとって大きなメリットとなるのです。
飲食店などで見かけることもあるかもしれませんが、並んでいるお客さんが多いお店(ラーメン店など)ほど、より一層お客さんが集まるのに対し、お客さんがひとりもいなくて、店員しかいないようなお店というのは、どことなく入りにくい印象があります。
「客が客を呼ぶ」という言葉がありますが、キャバクラも、開店早々お客さんが来てくれることで、その日一日繁盛するということにもつながります。
キャバ嬢がお客さんと同伴することで、お客さんにもメリットがあります。
お店でキャストとして働いている時と違い、女の子の「プライベートの姿」や「素の姿」を独占することができるためです。束の間の「デート気分」にも浸れます。
キャバ嬢にとって、同伴は大きなメリットがあります。
ほとんどのお店では、同伴バックという形でお給料に反映させるシステムを採用しているためです。1回の同伴につき3000円から5000円というのが相場のようです。
お給料がポイント制の場合はまた別の計算方法になりますが、同伴をする=お給料が上がるというのは一緒です。
それから同伴をするということは、本指名も同時にもらえるということです。もちろんこちらもお給料に反映します。
同伴の時間は、1時間から2時間が目安となります。
あまり長すぎても、お客さんがお店に行くのをやめてしまうかもしれませんし、何よりも遅刻や欠勤のペナルティーとなる可能性があります。
会社勤めのお客さんとの同伴の場合、入店時間が20:00であれば、18:00くらいに待ち合わせとなりますし、入店時間が21:00であれば、19:00頃に待ち合わせて、食事に行くことになります。
キャバ嬢との同伴というと、焼肉やお寿司、うなぎやフグ、和食やフランス料理といったように、どことなく高級感のあるイメージがあります。
とはいえ、すべてのキャバ嬢がそういう食事をしているわけではなく、チェーン店の居酒屋やラーメン店、ピザやパスタといったように、リーズナブルな同伴のスタイルもあるようです。
中にはお酒があまり得意でないお客さんのために、カフェで同伴するパターンもあります。キャバ嬢にとっても出勤前に酔わなくて済むので良いかもしれません。
それから同伴のパターンとして、お客さんがお休みの時に一緒に映画を観たりショッピングに行くということもあります。ショッピングとはいっても、自分の欲しいものを買ってもらうというよりも、お客さんへのプレゼントというニュアンスの方が多いようです。
同伴では、注意したい5つのポイントがあります。
同伴の場合、お客さんから「○○に行こう」となるパターンもありますが、なるべくなら自分で「○○に行きましょう」と決めた方が良いでしょう。
できればお店から徒歩5分から10分圏内のお店を選ぶと遅刻の心配もなくなりますし、食事だけしてお客さんに帰られてしまうことも少なくなります。
カジュアルなお店ならあまり気にしなくても良いのですが、高級なお店で食事をする場合、食事のマナーができていないと印象が悪くなってしまいます。
最低限、お箸の持ち方や音を立てて食べないことや、姿勢を正す、食事中にスマホをいじらないといったことはできるようにしておいた方が良いかもしれません。
同伴の時には、カラオケや個室居酒屋などの「個室空間」は避けるようにしましょう。
よほど気心の知れた間柄であれば話は別ですが、あまりよく知らないお客さんの場合ここぞとばかりに口説いてくることも考えられます。
タクシーは良いとしても、お客さんが迎えに来た車には乗らないようにしましょう。
どこに連れて行かれるかわかりませんし、高速道路を走っていたりすると途中で降りることもできません。
必ず近くの駐車場に車を停めてもらってから、歩いて食事に行くようにしましょう。
同伴は、キャバ嬢のお仕事の一環です。お酒を呑むこともありますが、「酔わない、飲みすぎない」ことを心がけましょう。あくまでもほどほどに楽しむことがコツです。