キャバ嬢といえば、お金を稼げるお仕事の代名詞のようなイメージがあります。
会社勤めなど昼間のお仕事とダブルワークをしているような女性もいるようですし、大学生が「ちょっとお小遣い稼ぎ」のつもりが、いつの間にかブランド品ばかり身に着けるようになったり…などなど、伝説的なものも含めて、いろいろな話があったりなかったりします。
キャバ嬢は基本的に時給で働いているわけですが、売上や指名の本数に応じて、時給が増えていくシステムを採用しているお店がほとんどです。そのため、売れっ子キャバ嬢になると月に何十万とか稼げる女の子がいるのです。実際体験入店でも時給3000円ということも珍しくありません。これなら簡単に稼げるんじゃ?と、思われるかもしれませんが、実はキャバ嬢のお給料は様々な経費を差し引いた後で支払われます。しかも、場合によってはペナルティとしてお金を引かれることもあります。そのため、思ったよりも稼げない…ということも現実にあるのです。
キャバ嬢のお給料から、必ず引かれるお金があります。
お給料の金額に対して10%ほど、所得税の源泉徴収が差し引かれます。
本来は、1日につき5000円を控除した後に、10.21%が源泉徴収となるのですが、ほとんどのお店では、トータルで10%としています。
そのため、確定申告をすると還付金という形で戻ってくる可能性があります。
お店によって「厚生費」と呼ぶところもありますし、「雑費」と呼ぶところもありますが、1日あたり500円から1000円ほど差し引かれることがほとんどです。
お店で使うおしぼりやティッシュやナプキンなどの消耗品を、買うための費用とするのが目的となっているようです。
終電の時間を過ぎた場合に、お店が専属で雇っている運転手に家まで送ってもらえます。お店によって差はありますが、1000円から2000円くらいが相場となっています。
お店によってはドレス代は無料のところもありますが、500円から1000円ほど、ドレスのレンタル代として差し引かれます。
働きはじめの頃は、レンタルのドレスであっても、徐々に自分でドレスを買うようになることが多くなるため、必ず引かれるお金というわけではありません。
自分でセットしていれば問題ないのですが、お店でセットした場合、1回につき1000円ほど、ヘアメイク代として差し引かれます。
キャバ嬢のお給料から引かれるのは、経費だけではありません。
10分につき1000円としているお店もありますが、500円から3000円ほどのペナルティーとなるところが多いようです。
同伴の場合は、30分程度の遅刻ならOKというお店もあるようです。
お店によっても違いがありますが、当日欠勤の場合1万円、無断欠勤の場合は2万円といったように、欠勤に関しては厳しいところがほとんどです。
あまり遅刻や欠勤をしすぎると、お給料がなくなる…なんてこともあるかもしれません。
開店前や営業終了後に行うミーティングに欠席したということで、給料から差し引くお店もあるようです。昼間に別のお仕事をしている人にとっては、キツイような感じもするのですが…
お店によってはキャバ嬢に対してノルマを課すところもあります。
指名本数や同伴の回数や売上が一定数に達しなかった場合や、イベントの時に発生することがほとんどのようです。
・待機時間
お店にもよりますが、お客さんの席についていない、待機時間の時給を下げるというところもあるようです。
例えば、接客中は時給3500円だったとしても、待機時間中は1500円といった具合です。
一日お客さんにつくことがない「お茶をひく」状態ですと、本来なら3500円×5時間=17500円になるところが、1500円×5時間=7500円になってしまいます。
・あがり待機(リフレッシュ待機)
お店が暇な時間帯を「休憩時間」として、その分を差し引くパターンです。
時給3500円で5時間勤務のうち、1時間が「あがり待機」となった場合、3500円×(5時間-1時間)=14000円となります。
・退店
お店にもよりますが、退店をする際に、1ヶ月前に「退店します」と、言わずに辞めてしまった場合、お給料の50%が引かれるというところもあるようです。
無断で辞めた場合は、全額カットということも…
・キャバ嬢が確定申告をする場合の「経費」
キャバ嬢のお給料からは、源泉徴収という形で、10%から15%ほど引かれることがほとんどです。
前述したように、多めに納めた所得税は、確定申告をすることで、還付金がもらえる可能性があります。
所得は、「収入(お給料)-経費」で計算されますが、「経費」の扱いになるのは、衣装代、化粧品代、ヘアサロンの代金、ネイルサロンやエステティックサロンの代金が含まれます。
その他、お客さんと同伴をした時のタクシー代などの交通費、名刺代、携帯電話の電話料金も経費として認められます。
まずは、レシートや領収書をもらうようにすることから始めてみましょう。