キャバクラに来るお客さんは、一人で来る人ばかりでなく、大人数のグループで来店する人が多いですよね。
まだキャバクラ嬢としての経験が浅い人や、話すことに自信がない人は、グループで来店するお客さんの接客に苦手意識を持っている人も少なくないのではないでしょうか。
グループの接客を上手くこなすには、慣れることも大切ですが、いくつかコツがありますので、グループのお客さんに対しても落ち着いて接客するための参考にしてみてください。
グループの接客のときに、もっとも多いお悩みのひとつは、「会話に入りにくい」ということではないでしょうか。
キャバクラに来るときは、すでにだいぶお酒を飲んで何次会かわからないほど酔っ払っている場合も多いですよね。
盛り上がって内輪だけにわかるようなノリで騒がれると、おなじようなテンションで接客するのは高度な技術が必要になります。
まず、そのグループの人たちはどういう関係なのかを判断してみましょう。若い人たちなら友人同士の可能性が高いですが、「お客様の知り合ったきっかけって?」などのように、どのようなつながりの友人か、共通の趣味や部活、仕事内容など、お客さんのデータを集めながら会話のきっかけを探してみてください。
また、会社の同僚や上司と部下など仕事関係のつながりのあるグループも多いですね。
上司はどの人かなど、上下関係を見極めていくと、会話の流れがつかみやすくなるでしょう。
そしてもうひとつ多いパターンが、取引先との接待です。
この場合、もっとも丁重に扱うべきなのは接待されている側です。
接待している方にとっても、相手を喜ばせてくれることを一番に望んでいます。大きな失敗をしないように、そのグループの目的や意志を読み取るようにする必要があります。
グループの接客の場合、キャバクラ嬢もひとりではなく、複数人で対応することになりますよね。
自分だけではない安心感もあるけれど、どこまでがんばればいいのか、あまり出しゃばらないほうがいいのか、余計に気を使って、どうしたらいいのかわからないことも多いでしょう。
そんなときは、お客さんの要望を汲み取るのと同様に、ほかのキャバクラ嬢や先輩の意志を汲み取るように心がけてみてください。
ある話題で盛り上がっているようなら、そのキャバクラ嬢にまかせてサポートに回る、会話が途切れたときは自分から話題を振ってみる、先輩のキャバクラ嬢を引き立てるようにする、などキャバクラ嬢同士でチームプレイをしているのだと言い聞かせ、その中で自分にできることを探してみてください。
キャバクラ嬢の仕事は、会話を盛り上げることだけではありませんよね。
お客さんのグラスが空いていないか、騒いでいるうちにグラスを倒したりしないか、会話していないからこそ、いろいろなことまで気を配れる注意力を発揮できるのです。
「会話に入れなかった・・・」と自分を責めるより、「これだけサポートできた」と自分をほめてあげられるようになれば、自信にもつながりますね。
グループで来るお客さんの中でも、ノリについていけず盛り上がれていない人もいると思います。
もし、近くにそんなお客さんがいたら、そっと声をかけてあげて、飲み物に気を配ったり、「こういうところは初めてですか?」など、緊張をほぐして少しでも楽しめるようにしてあげると、自分の気持ちも楽になりますし、その場の雰囲気も良くなりますよ。
グループでやってくるお客さんは、静かに飲むよりも、楽しくお酒を飲むことを目的とする人が多いですよね。
そこで、不安そうな顔をしていたり、つらそうにうつむいてしまっては、楽しい空気を壊してしまう恐れがあります。
そこで重要なのは、「自分も楽しむ」ということです。
お客さんも先輩キャバクラ嬢も、グループ接客が苦手な人に無理をさせたいわけではありません。
過去にうまく話せなくて悲しい思いをしたとしても、まずは明るい笑顔で楽しい空気を共有してみてください。
一生懸命なのは好感が持てますが、難しい顔をしていたら、逆にお客さんに気を使われてしまうかもしれません。相手を楽しませるには、まず自分が楽しむことですよね。
まず克服すべきなのはグループの接客嫌だな…と思うその苦手意識です。失敗を恐れて逃げてばかりいてはいつまでたっても成長できませんよね。
失敗して先輩に怒られたとしても、経験は確実に成長させてくれます。先輩も怒るだけではなくサポートや教育をしてくれるはずですので「あの先輩がいるから大丈夫」と自分をリラックスさせてみてください。
また、接客の上手い人はどうやっているのか、その技を盗むチャンスでもあります。グループの接客というピンチを、自分へのチャンスに変えてあげてください。