どんな相手とでも、何でも話せるイメージのあるキャバ嬢。見た目からして華やかな職業ですし、見た目を女性らしく華やかに着飾ってさえいれば、男性のハートを射とめられるものと思われやすいのですが、実際には見えないところでさまざまな工夫をしています。
特にキャバ嬢が苦労すると言われるのが、お客さまとの会話やトークです。会話が続かなかったり、つい相手を怒らせるような事を口にしてしまい、「しまった・・・」と後悔することもあります。
それでも、人気のキャバ嬢は会話において「これだけは実践しよう」と心がけている事があります。
どんな人と会話をする場合でも、自分の話ばかりしていると相手は面白くありません。会話を本当に楽しんでもらうには、まず相手に話をさせることが第一です。
お客さまが企業や団体に勤められている方なら、職場であったいろいろな出来事や愚痴をしっかりと聞いてあげましょう。愚痴をわざわざ聞くなんて面倒・・・と思うかもしれませんが、よくよく聞いていくと、お客さまがどんな性格で、どんな希望を持っているのかが分かります。
「見た目ではわからなかったけど、意外にデリケートで繊細なんだな」とか、「お仕事はできるけれど、プライベートも大切にしたいんだな」など、お客さまの意外な一面が把握できるようになると、その後の接し方も変化しますし、営業活動の方法も変わってくるかもしれません。
相手の話であれば何でも良いので、極端な話、お客さまの子どもの頃から今に至るまでの「自分語り」や「成功体験」などでもOKですし、「最近びっくりした話」「感動した話」など、相手の感情に訴えかける話などでもOKです。
ただし、根掘り葉掘り聞かれたり、深く話を掘り下げられるのを嫌うお客さまもいらっしゃいますので、嬢自身の体験談なども挟みながら、上手に話を盛り上げてみてください。
何かの話題について、相手から理解をうながされたり、こちらに同意して欲しそうなそぶりが見られたら、そのまま共感・同意をするようにしましょう。
お客さまはお気に入りの嬢に否定されず、同意や共感も得られたということで、さらに満足感を感じます。あいづちだけでもOKですし、「なるほどですね」など、相手の話をしっかりと聞くような姿勢も好感度が高いので、積極的に使ってみてください。
トークの基本は、「持論を展開しない」「相手の話を聞く」「相手を否定しない」「自分を否定しすぎない」ということです。
これらの基本を守りながらも、さらに気をつけたいポイントが「白黒をつけないこと」です。
「それはダメですよ!」など、一個人としてはっきりと言ってやりたい時でも、基本的に「うーん・・・どうでしょうか?」など、黒でも白でもないあいまいな返し方が基本になります。
白黒をつけられると、人は誰でも萎縮してしまいます。しかも「自分が否定された」とショックすら感じますし、嬢にそれをやられてしまうと、「この子は見た目と違って厳しいタイプの人だ」と思いこまれてしまう可能性もあります。
お客さまの自尊心(プライド)を傷つけないように、あいまいな表現を上手に活用していきましょう。
多くの男性は、女性のほうから少しだけ触れてもらうのに喜びを感じます。触ってもらえた、もっと触ってほしい、ゆくゆくは自分の方からも触りたいと、いろいろな妄想を膨らませるのです。
会話で盛り上がっている時にちょっとだけスキンシップを挟むと、男性にとっては「ラッキー」と思うようです。相手が喜んでくれれば会話はさらに盛り上がりますし、二人の仲も親密になっていきます。
キャバトークの基本は、相手に安心感を与えることです。
ふつうの男女の会話には、意見のすれ違いや無理解などが当たり前で、そこからケンカに発展する場合もありますが、キャバクラでは男性から女性への一方通行でもOK。嬢はお客さまの意見を尊重することで、相手に安心感を与えます。
この安心感を与えるという行為は、相手の人間性を否定しないという意味もあります。すぐ怒ったり、怒り口調だったり、ネガティブな表現を多用する人には関わりたいとは思いませんから、キャバ嬢はその逆を行って、安心感を100%提供できるように工夫していきます。
いかがでしたか?
キャバ嬢は話題が豊富で、楽しくその場を盛り上げてくれるようなイメージがありますが、必ずしもすべてのお客さまと盛り上がれるわけではありません。
時には真面目な話をする日もありますし、相手に合わせてしんみりとした雰囲気に置かれることもあります。
しかし、どんな時でも忘れてはならないのは、お客さま目線で会話を進めるということです。
キャバクラはキャバ嬢のものではなく、あくまでもお客さまあってのお店ですので、お客さま一人一人の個性やキャラクターに合わせて、信頼されるキャバ嬢を目指していきましょう。