キャバクラには楽しくて華やかなイメージがありますが、その一方で指名客の争奪戦はキャスト同士での妬みなど、さまざまな人間関係も存在します。
キャスト同士がいい意味でライバルとして認め合えれば良いのですが、相手を蹴落としたり、気に入らない人がいるからといって悪口を言ったりと、お互いの足を引っ張るようなトラブルも多いです。
できればトラブルなくお仕事を続けたいところですが、キャバクラでのトラブルにはどんな原因があるのでしょうか?
話術・接客・容姿・センスなど、キャバ嬢はそれぞれ「自分にしかない強み」を持っています。お店に入ったばかりの頃は自信がなくても、仕事を続けるうちにコツを掴んで、自分らしさを磨いていきます。
しかし、他にはない強みがあるからといって、その強みへの自信が「周りとは違う」というプライドに変わってしまうと、他のキャストや店員さんに自己主張をするようになり、個性的なキャバ嬢同士がお互いを認められず、キャラクターがぶつかり合う場合があります。
良い意味でのライバルとして認め合えればうまくいくのですが、両者が自己主張をすると、ケンカやもしくはそれに近いトラブルとなって泥沼化するおそれもあります。
「私の方が、営業スキルが高い」「私の方が美人」「私の方が男ウケする」など、私の方が・・・というプライドがトラブルを呼び込んでしまうのです。
挨拶をしない、先輩に失礼な態度をとる、他のキャストの指名客を奪いとる、ヘルプにお礼を言わない・・・など、当たり前のルールを無視すると、トラブルの原因になります。
お店で決められている規則やルールの中には、トラブルを回避するためにつくられているものもあります。
「挨拶をしましょう」と言われたら、面倒でも一人一人に挨拶をして回るのが正解です。
キャスト同士の人間関係が悪化すると、周りのキャストや店員、果てはお客さまにもその影響が広がります。険悪なムードの中で仕事をするのは辛いですから、業界やお店の中でのルールを無視しないように注意したいところです。
お店のキャスト同士では仲が良くても、黒服にはつい当たりが強くなり、黒服と致命的に仲が悪くなってしまうというパターンがあります。
黒服はあくまでもお店の裏方でありスタッフですが、だからといってぞんざいに扱っていいというわけではありません。黒服と仲が悪くなり、お客さまへのご案内がもたついたり、お店の雰囲気が悪くなるといったケースも多いです。
常連のお客さまとお話をしていて、うっかり他のキャストや店員さんの個人情報、もしくは個人情報スレスレの情報を口にしてしまうと、トラブルの元になります。
お客さまが他のキャストにストーカー行為をはたらいたり、掲示板に情報を掲載されるなど、営業妨害につながるおそれもあります。
よくある例として、キャストAがキャストBの彼氏の情報をお客さまに話してしまうというケースがあります。
「あの子今彼氏いないから」「彼氏募集中みたいですよ」など、彼氏がいないという情報についてはまだ許容できますが、「実は旦那さんがいるんですよ」とか、「恋人っぽい人がいるらしいです」など、彼氏がいる情報はそのキャストさんの営業妨害になってしまいます。
別名「枕営業」と呼ばれる行為です。お客さまが嬢の好みのタイプだったり、「一番にしてあげるよ」という甘い言葉や誘いに乗ってしまって、通常の接客ではなく、体を使って指名を取る行為です。
お客さまと一線を超えるギリギリのラインでの営業活動については、他のキャストさんたちの噂の対象になりやすいので要注意。枕営業を行っている本人がいじめや無視のターゲットになったり、最悪の場合他のキャストさんたちも影響されて、枕営業が当たり前になる可能性もあります。
キャバクラは風俗店とは違い、男性の気を引くところまではOKですが、その先の肉体関係を結ぶ行為はNGです。
正しいキャバクラのあり方ではなくなりますし、最悪の場合お店をクビになったり、キャスト同士の仲たがいやケンカなど、店内の雰囲気を下げる原因にもなります。
キャバクラにはたくさんの人が出入りし、日々ハイレベルの接客が求められます。
そこにはやりがいや生きがいなど、ポジティブな感情ばかりではなく、強いプレッシャーやストレスはもちろん、キャスト同士の妬みやひがみ、自己主張など、さまざまな感情がうずまいているかもしれません。
人間対人間の接客は、つらいことも多いものですが、だからといって誰かに八つ当たりをしたり、人をおとしめるような行為は避けなければいけません。
むしろお店のキャスト、店員さんが一体となって、お店を盛り上げていこうと努力するところに、満足感や達成感が生まれてきます。
人間関係のトラブルを避けるためには、一人一人が自分の感情をコントロールすること。そしてお店や業界のルールを守り、正しく営業をすることが大切です。