キャバクラに勤めていると、色々なタイプのお客様が来店されます。優しい方や純粋にキャバクラを楽しみにやってくる方も多いのですが、中には嬢に熱心なアプローチをする方やストレートにお付き合いを求めてくる方もいらっしゃいます。
“彼女になってほしい”としつこく口説かれると困ってしまいますが、ほとんどのキャバ嬢は笑顔で相手のアプローチをかわし、うまく言い寄られないように予防線を張っています。
相手の言うことをまともに受け止めているとキリがないので嬢はそれぞれ独自の切り返し方法をマスターしているのです。
それでは具体的にどのような方法で対処しているのでしょうか?彼女になってほしいと言われた場合のベストアンサーと対処法を見ていきましょう。
しつこい相手にきっぱりとお断りが出来ればいいのですが、キャバクラではお客様を大切にします。
しつこく誘われてもそのつど「忙しいんです」「予定があるんです」と返すようにして、ダイレクトに断らないように心がけなければいけません。「はっきり断ってやりたい!」「もういやだ!」と思っても、心が表情や態度に出ないように注意が必要です。
「付き合って!」と言われたときは、自分を好きになってくれている人に対してまず、「ありがとうございます」とお礼の気持ちを述べましょう。
好きでもない相手にお礼なんて言えない・・・と思うかもしれませんが、一度相手の気持ちを受け止めてあげることで相手の欲求が満足し、それ以上余計なアプローチをしてこなくなる可能性があります。
キャバクラではどこまでいってもキャストとお客様の関係です。付き合ってと言われた時点で相手はキャストとの急接近を望んでおり、店員と客という関係性を無視しようとしています。
そこで、キャストはお客様に対してきちんと「あなたと私は店員と客の関係ですよ」と線引きをしてあげましょう。具体的には相手に対してきちんとした敬語で話し、一定の距離感をキープするようにします。お客様はお客様ですから少々堅苦しい対応になってしまっても問題はありません。口説き落とそうとして盛り上がってる相手に対して線引きをきちんと行ってあげることで相手も冷静に考えられるようになります。
「彼氏いるの?いないなら付き合ってよ」「予定とかある?なければデートしよう」と、質問と要求を同時に投げかけてくるお客様に対しては質問に答えると相手の思うツボにはまってしまいます。
彼がいなくてもストレートに質問に答えるのはNGですから、別の話題にシフトしたり、他のお客様への対応などをして余裕がないことをアピールするといいでしょう。
予定があるかないかを聞かれた場合は「今は忙しい(予定だらけで暇がない)けれど、空いている時にこちらから連絡します」と伝えればOKです向こうは嬢が連絡をしてくれることを心待ちにして待ってくれますから、そのまま煙に巻くことができます。
「ひたすら強く押し続ければ口説き落とせる」と信じている男性は多いです。もしも、「俺と付き合え!」としつこく詰め寄られた場合は「私は強引な人はあまり得意じゃないんですよね・・・」と返すだけでも相手の反応が変わってきます。
「この子には強く出てはいけないんだ」と思い、強く出るのを諦めて別の女の子を口説こうと作戦を変更してくれる可能性があります。
お客様があまりにもしつこい場合は嬢だけで対応するのは難しくなります。ストーカーのように付きまとわれたり嬢のことをしつこく独占しようとする場合にはお店に相談したりキャスト仲間や先輩に相談して対応策を考えていきましょう。
もちろんしつこいお客様に「しつこいです」「迷惑です」と伝えるのはNG。きつい口調になるほど相手を怒らせてしまう可能性がありますし、お客様と険悪になって良いことは一つもありません。
キャバ嬢として勤めている時間が長くなるほど、しつこいお客様に出くわす確率もアップします。頭では対応できていても、いざ本物のしつこい客に遭遇すると即座に対応できずに困ってしまうものです。しかし、ぞんざいに対応するとお客様のプライドが傷ついてしまいますし、もう二度とお店に来なくなってしまうかもしれません。
そこでやんわりと相手を傷つけない程度にお断りするようにして少しずつ無理のないようにフェードアウトするのが理想的です。一回しかお店にやってこない方なら軽く「近いうちに連絡しますね」と返すだけでOK。
相手を怒らせないように誘いを回避するのは難しいものですが、慣れていくうちに対応できるようになります。接客の数をこなし、上手に回避できるようにスキルを磨いていきましょう。