キャバクラのお仕事をしていると、普段めったに出会わないような、セクハラが大好きな男性のお客さんに遭遇する場合があります。
キャバ嬢は女性らしい魅力をアピールするお仕事ですが、だからといって性的対象として見られるのは少し腹立たしいですよね。
女の園であるキャバクラにわざわざ出かけていって、「女なんてどうせ勝手だから」「顔だけ良けりゃいいんだから」など、女性をバカにするような言動をとるお客さんは意外にたくさんいらっしゃいます。
テンションが上がってくると、自然に普段の自分が出てしまって、女性を見下している内面が出てしまうのですね。
この場合、キャストさんたちは笑顔か微笑みで乗り切るか、話題を変えるなどして対応していくのですが、カチンとくると表情や態度に出てしまいますので注意が必要です。
露出の多いキャバクラのお仕事では、キャバ嬢を風俗嬢と同類に扱うお客さんもいらっしゃいます。実際、キャバクラにも風俗にも通っている方は、「女の子なんてみんな一緒でしょ?」「どうせお金のために体を使っているんでしょ」という意見を持つ方が多いです。
「お金ならいくらでも払うから、お店で触らせて!」「外でデートしよう。その時なんでも好きなものを買ってあげるから、イチャイチャさせて」などなど、セクハラをお金で買おうとするお客さんはちょっと困りものです。嬢の中にも、ちょっとくらいならいいよ(ちゃんとお金を払ってくれるなら)というタイプがいますので、需要と供給が一致してしまったら大変です。
ここでお金と引き換えに触らせてしまったなら、それはキャバクラの域を超えており、別のお店になってしまいます。どんなに金額を積まれても、自分の体だけは安売りしないように注意したいところです。
熱烈なお客さんの中には、嬢の普段の姿が見たいからといってストーカー行為を働く方もいらっしゃいます。退勤後についてきたり、車を使ってつけ回したりと、自宅や家族がバレてしまい、引っ越しをよぎなくされるケースもあります。
もちろんストーカーは犯罪ですから、お店や警察に相談し、しっかりと対応してもらいましょう。
たくさん飲んで!と言われてその通りにしたら、深酔いしてしまいフラフラに…。そこを見逃さず、胸やお尻などをたっぷりと触ってきたり、中には服の中にまで手をいれてくるお客さんもいらっしゃいます。
陰湿で悪質なおさわりは絶対にNGですが、それ以前に深酔いさせられないように注意したいところです。
トイレやパウダールーム、個室、控室、あるいはお店の外でデートした際に…など、どこかで二人きりになったタイミングを見計らってセクハラをされるケースもあります。
この場合、お客さんは嬢がほだされるのを期待しており、「二人きりになって押しまくれば落ちるだろう」と計算しています。
もちろんキャバ嬢はプロですから、押し切られたりしないようにやんわりと受け流すか、二人きりの無防備な状態にならないように注意して行動しなければなりません。
お店で一対一での接客中に、「俺の写メ見たい?」と言ってなにげなくセクハラ写メを見せてくるお客さんがいらっしゃいます。
もちろん直視する必要はなく、「やだー」と言って顔を隠したり、別の話題に変えるなど、うまく対応しましょう。
嬢がセクハラに慣れている、下ネタに免疫があると判断してのセクハラ行為ですが、エスカレートすれば当然嬢にも危害が及ぶ可能性があります。うっかり体を触られたりしないように注意しましょう。
二人きりになった時、嬢が一人であるのを良いことに脱ぎだす身勝手なお客さん。俺が脱いだんだからそっちも脱いで!と強要される場合もあります。
冗談で済むなら問題はありませんが、対応しきれない場合は店員さんを呼んで、注意してもらうか、抜いてもらうなどして対応してもらいましょう。
接客中に王様ゲームが始まると、隙をついてキスしてきたり、おさわりをされる場合があります。
お店によっては軽いキスならOKというところもありますが、基本的にお客さんとの密着行為はキャバクラとは別のお店になってしまいますので、お店の方針から外れる行為はしないほうがベターです。
「さっき風俗に行ってさ~」など、自分の体験談を事細かに語って聞かせるお客さん。キャバ嬢にとっては迷惑きわまりない存在です。
しかし、お客さんはただの「楽しい体験」を語っているだけなので、ほとんど罪悪感はありません。むしろ嬢にどれだけ免疫がついているのかをチェックしている可能性もあります。
猥談だけであればほとんど問題はないので、そのまま笑顔で接客を続け、別の話題に切り替えるなどして対応しましょう。
いかがでしたか?お客さんは女性であるキャバ嬢に「男」らしいところを見せようとして、または自分の欲望や願望を満たすために、さまざまなセクハラをしかけてきます。
ほだされたり流されたりする必要はありませんので、冗談を言われた時のようにやんわりと返すか、笑顔の中にも冷静で大人な対応を心がけていきましょう。