キャバ嬢がお客さんに使うテクニックの一つに「スキンシップ」「ボディタッチ」があります。
人間にはもともと、誰かと親しくしたい、触れあいたいという願望があり、実際に触れたり触れられたりすることでその欲求は満たされていきます。特に男性は女性に比べて「触ってみたい」「触られたい」という気持ちが強く出る傾向にあります。
残念ながら、日本では海外に比べてあまり頻繁にスキンシップを行いませんから、女性から男性に触れると、どんな男性でも大抵「ドキッ」とします。そして自分に触れてくれた女性のことを、女性として意識するようになるのです。
ボディタッチやスキンシップでは、相手のぬくもりや肌の質感を身近に感じることができます。キャバ嬢が固定客や太客をお相手する際や、「この方は逃したくない」と思う時にはぜひ軽いボディタッチを行ってみてください。
男性は女性に触れられるのが嫌いではありませんが、いつでもどこでも触っていいというわけではありません。セーフとアウトの境界線をわきまえたうえで、正しいボディタッチを行いましょう。
コツとしては、あまり濃厚すぎないボディタッチが好まれます。たとえば、相手に突っ込みを入れたり、冗談を言われて「ちょっと~」と言って返す時に、さりげなくポンと肩や腕に触れるくらいでOK。
強く叩きすぎたり、べったりと相手に触りっぱなしにしていると不愉快に感じますので注意が必要です。
男性が触られてOKの場所というのは、背中・肩・腕の3つがほとんどです。
それ以外の場所になると、「この子はどんな目的があってここを触っているんだろう?」と警戒されたり、困惑させてしまいますので、軽いタッチをする場合は背中・肩・腕の3ヶ所に限定してみてください。
ボディタッチに効果があるからといって、何度も何度も同じ場所を触ったり、何かあるとすぐ肩ポンをすると、しつこい印象を与えます。「この子、営業のために必死なんだな」と見抜かれてしまいますし、計算でやっていることがバレてしまいます。
スキンシップやボディタッチは、二人きりになった時だけの秘密道具として用意しておくか、本当にここぞという時にしか使わないようにすると効果的です。
本当はボディタッチが好きじゃないけれど、お客さんに喜ばれるから…と思って無理にボディタッチをしている嬢も多いのですが、感情や心が入っていないボディタッチはすぐに相手に見抜かれてしまいます。
「嫌だなあ」「触りたくない」という思いも表情に出てしまいますから、相手にとっては「営業のために仕方なくやっているんだ…」と、かえって残念な気持ちにさせてしまうでしょう。
触りたくない相手には、無理に触れなくてもOK。ただし大切なお客さんですから、触らない代わりに比較的近めの距離で接客をするなど、工夫して相手を良い気持ちにさせてあげたいところです。
腰やお尻など、あきらかにセクハラと思われそうな場所は避けましょう。特にたくさんの人がいる前で下半身エリアに触れると、「肉食系」「ヤバい人」と思われやすいので、効果的であるはずのアプローチが、逆にイメージダウンにはたらいてしまいます。
二人きりになっても、きわどい部分は触らないようにしましょう。二人だけの時に下半身エリアに触れてしまうと、「この子は俺を求めているんだな」と積極的な気持ちにさせてしまいます。
ボディタッチは基本的に「気になっている人」「大切な人」だけのものです。
誰にでも分け隔てなくタッチを繰り返していると、「フットワークが軽い人」「コミュニケーションが好きな人」「テンションが高い人」という印象に落ち着いてしまい、ボディタッチの効果が薄れてしまいます。
「私も結構筋肉あるよ。ここ触ってみて」「手の大きさ比べてみよう。(手と手を合わせる)」など、相手にどこか一部を触らせてあげるのも効果的です。憧れの嬢に触れるチャンスということで、お客さんにとって良い刺激になります。
他にもお肌や指、顔などもOKですが、胸元や鎖骨など、きわどいエリアは避けましょう。
下半身まわりももちろんNGです。TPOを考え、周りに不自然に思われない場所を選ぶようにしましょう。
男性とのボディタッチを行うと、その人との関係や心の距離がぐっと近くなります。相手から好意を持ってもらえるチャンスでもあるので、嬢はぜひ積極的にお客さんとのボディタッチを取り入れてみてください。
女性にドキドキする体験というのは、キャバクラならではの「お楽しみ」でもあります。
ただ会話をしてお酒を飲んで帰るだけでは、普通の飲み屋さんとほとんど同じ。でもそこにさりげなくボディタッチやスキンシップが入れば、お客さんはいつもと違う特別な体験ができます。
時と場所、お客さんの心理状態なども考えながら、上手にボディタッチのスキルを磨いていきましょう。