キャバ嬢はお客さん相手のお仕事のため、無意識のうちにストレスが溜まっていく傾向があります。
一般的にストレスは悪いイメージの方に捉えられがちですが、ストレスがまったくない状態ですと、緊張感がなくなり、やる気スイッチも入らず目的もなくダラダラと過ごすだけの日々になってしまう可能性もあります。
そのため、ストレスと上手に付き合う「ストレス管理」がキャバ嬢にとって必要となるのです。
ストレス管理の第一歩として、ストレス反応に気づくことがあげられます。ストレス反応を知ることで、客観的にストレスに向き合うようになれるため、上手に対処することができるようになります。
例えば身体的に見られるストレス反応として、不眠や寝過ぎ、食べ過ぎや飲み過ぎに食欲不振、肩こりや腰痛、頭痛や便秘、下痢や胃痛があります。
心理面のストレス反応には、緊張感やイライラ、怒りっぽくなる、不安感、集中力の低下、無気力、抑うつ、マイナス思考があります。
そして行動に表れるストレス反応には、人やモノに当たるようになったり、タバコの本数やお酒の量が増えていたり、お金を浪費したり、些細なミスが増えたり、遅刻や欠勤が増えたりといったことがあります。
ストレス反応に気づいたら、次はストレスを解消するための対処法です。
ストレスの対処法はコーピングと呼ばれ、コーピングには4つのパターンがあります。
1.問題焦点型
ストレスの情報を集めることで問題がどこにあるのかを明確にしてから、問題を解決していく方法です。
例えば、問題を解決するために積極的に動いていったり、家族や友人、恋人など問題の原因となる人と話し合ったり、状況を変えるといったことが該当します。
2.情動焦点型
気晴らしをすることで、ストレスの原因となる問題から離れるようにします。
例をあげますと、カラオケで歌う、美味しいものを食べる、好きな音楽を聴く、映画を観る、本や漫画を読む、散歩をするといったいわゆる気分転換があります。
その他にはアロマテラピーや、よく寝ることや休養も当てはまります。
3.認知的
モノの見方や考え方を変えることで、ストレスを和らげる方法です。
特にうまくいかない時は、どうしても悪い方向に考えてしまいがちですが、それを、何故うまくいかないのか?の原因を探してから次回につなげるというようにすることで、ミスをポジティブに捉えるようにすると、落ち込んでいる気持ちも少しは楽になるかもしれま
せん。
4.ソーシャルサポート
家族や恋人や友人、同僚のキャバ嬢やマネージャーなどに相談したり、話を聞いてもらうことで、ストレスを緩和させます。
この時大切なのは、あなたの話を否定したり批判したりといったことがない、信頼できる相手を選ぶことです。
「そうだよね、その通りだよね」と肯定的に話を聞いてもらうだけで、心の中の霧が晴れたようになることもあります。
キャバ嬢だけでなく、大抵の人には承認欲求があります。
身近なところでは、SNSで「いいね!」をもらうというのも承認欲求の一例です。
キャバ嬢の場合ですと、「(お店の)ナンバーになりたい」「指名のお客さんを増やしたい」というのが承認欲求となるのでしょうけど、この承認欲求はストレスにもなる代わりに、モチベーションを上げるための原動力にもなります。
ストレスにならない承認欲求との向き合い方として、「自分でコントロールできないものには、関わらないようにする」というのがあります。
例えば、自分の感情や気持ちはある程度コントロールすることもできますが、お客さんや同僚のキャバ嬢などの感情や気持ちまではコントロールすることはできません。
相手が決めることに悩んだり惑わされていてもどうにもなりませんし、それならば自分が今できることをやり、結果は後からついてくるというように考え方をシフトしていきます。
人間の呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸の2つに分かれます。
胸式呼吸は胸で呼吸する方法で、腹式呼吸はお腹を使って呼吸する方法です。
腹式呼吸は、歌手やアナウンサーや声優や舞台俳優など、声を使う仕事には必須のアイテムであり、キャバ嬢にとってもリラックスするために使える有効なアイテムとなります。
腹式呼吸のメリットとして、酸素がより多く体に取り込めるというのがあります。
浅い呼吸は視野を狭くしてしまい、考える力が鈍くなってしまいます。深い呼吸をすることで、脳により多くの血液を巡らせ、ストレスの対処にも力を発揮させます。
腹式呼吸のやり方は、息を吸う時にお腹を膨らませて、息を吐く時にお腹を引っ込めるようにします。息を吸う時に3つ数えて、息を吐く時に10数えるということを繰り返していくうちに、気分が開放されてくるのを感じるかもしれません。
キャバ嬢が行うストレス管理の手順として、まずはストレス反応に気づくことです。ストレス反応には、肩こりや飲み過ぎなどの身体面、イライラやモヤモヤなどの心理面、そしてお酒の量が増えるなどの行動面があります。
ストレス反応に気づいたら、信頼できる人に話を聞いてもらったり、ゆっくり休養するなどをして解消していきます。リラックスのために腹式呼吸を習慣づけると良いでしょう。