キャバクラで働くにおいて、まず覚えておきたいのが給料体系。
キャバクラならではの指名料・ドリンクパック・待機カットといった言葉はどういうことを指すのでしょうか?またキャバ嬢の手取り収入は、どういった計算で導き出されるのでしょうか?
キャバ嬢がもらうお給料の内容や計算や用語について、詳しくみていきましょう。
キャバ嬢がもらうお給料は、時給×勤務時間に各種ボーナスを足したものがベースとなります。そこから一日当たりの決められた雑費や送迎代・ペナルティーその他が引かれ、最後に源泉徴収分が引かれたものがキャバ嬢の手取り金額となります。
お店によっては、月払い・週払い・日払いなどの支払い方法が選べることも。どの支払い方式を選んでも、基本的な計算は同じです。
また女の子ひとりずつ時給が違うなどということも、キャバクラではよくある話です。同じくらいの時間お店に出ていても、それぞれ手取り収入が違うことがあるのは、そういった事情からきているのです。
お客さんが特定の女の子を指名すると、女の子に一定の金額がバックされるという仕組みになっています。
指名には本指名と場内指名があります。本指名はお客さんが入店するときに特定の女の子を指名することをさします。また場内指名は、お客さんが店内で時間を過ごすうちに、側についてくれた女の子を指名するということをさします。
本指名が増えるとお給料にボーナスがプラスされていくので、初めてのお客さんにまず場内指名してもらって、次回から本指名してもらうことを目指すキャバ嬢が多いのです。
本指名の数が一定数を超えるとボーナスがつく仕組みを取り入れているお店もあり、キャバ嬢たちは本指名をとるために日々切磋琢磨しているといえます。
お客さんにOKをもらい、ドリンクを飲ませてもらうと1杯当たりいくらという形でお給料にプラスされる仕組みです。
お酒に強いキャバ嬢が杯数を稼げるので有利ですが、あまり強くない女の子でも、スタッフがお酒の量を調整してくれることもあるので、事前に話をしてみるとドリンクバックの数を増やすことができるかもしれません。
ドリンクバックの単価はあまり高くありませんが、地道に稼ぐことができる種類のバックだといえます。
休憩中は時給の計算に入らないというのが待機カットの考え方です。
またお店によっては、お客さんについていない時間も時給が発生するけれど、金額がぐんと下がるというところも。
待機カットの計算はキャバ嬢が把握しにくいため、お店の言いなりになってしまうことも多く、不満を持つキャバ嬢も少なくありません。働くお店を決める際には、この待機カットの扱いや計算方式をよく調べておくのがベター。キャバ嬢の手取り収入に大きく関わってくるのがこの部分だといえるのです。
キャバ嬢の給料から引かれる経費の中に、送迎代とペナルティー・雑費その他があります。
送迎代とは終電上がりではない女の子を自宅まで送る費用のことです。お店に送迎用ドライバーがいて、勤務が終了すると家まで送ってくれます。お店によって一回いくらと一律のところもあれば、距離に応じて金額が変わるところも。
またペナルティーとは、遅刻や欠勤に対して課せられるものです。時給の〇%減や、一律いくら減という取り決めがあるお店もあります。また指名数のノルマがあるお店では、ノルマ未達成ペナルティーがある場合も。
また給率罰金制度を採用しているお店の場合は、お給料分よりも売り上げが低かった場合に、〇%カットなどの取り決めがある場合もあります。(逆にお給料分よりも売り上げが高かった場合にはボーナスが支給されます)
雑費その他に含まれるものには、貸衣装代やメイク代、ティッシュやおしぼりといった雑費代が含まれることもあります。こちらもお店によって扱いが変わるので、入店前に確認しておくべき項目です。
キャバ嬢のお給料は、単に時給に勤務時間をかけたもので計算できる簡単なものではないといえます。指名料やドリンクバックは数が分かりますが、待機カットなどの項目は1分単位で発生するため、キャバ嬢がすべてをきっちりと把握することは難しいようです。そのあたりを含め信頼できるお店で働けるよう、事前の質問やチェックは念入りに行うことが必要です。
いくら時給が高くても、達成するのが困難なノルマが課せられていたり、待機カットが大きかったりすると手取り収入は低くなってしまいます。手にするお金が少しでも多くなるお店を選ぶことは、キャバ嬢にとってたいへん重要です。
まずは月にいくら稼ぎたいのか、そして週に何日働きたいのかを明確にしておくことが、お店を妥協せず適切に選ぶことにつながるのです。